オオニワゼキショウ  大庭石菖
[英名] blue-eyed grass
[学名] Sisyrinchium sp.
アヤメ科  Iridaceae  ニワゼキショウ属
三河の植物観察
オオニワゼキショウの花
オオニワゼキショウの中心部が赤紫色の花
オオニワゼキショウの花の裏
オオニワゼキショウの花横
オオニワゼキショウの果実
オオニワゼキショウの果実2
オオニワゼキショウの種子
オオニワゼキショウ
オオニワゼキショウ基部の葉
オオニワゼキショウ葉の縁
オオニワゼキショウ茎
 ニワゼキショウより全体にやや大きいためオオニワゼキショウと名づけられているが、花は小さく、生育によっては名の似合わないものも多い。ニワゼキショウの白花とよく似ており間違いやすい。
 茎は基部で枝分かれして直立し、両側に狭い翼(ひれ)があり扁平、幅約3~4㎜(小形のもの実測1.6~2.0㎜)。葉は剣状葉、幅4~8㎜、(実測3.0~3.5㎜)二つ折りになり茎を抱き、茎に沿って直立する。葉縁に微細な鋸歯がある。花は淡青紫色、直径約1cmと小さい。内花被片3個と外花被片3個あり、内花被片の幅が狭く、外花被片より小さい。花被片の先はやや細く尖り、花被片が平開しなかったり、やや曲がることが多い。花被片にニワゼキショウのような濃色の筋がほとんどなく、花の中心部の赤紫色~青紫色も少ない。雄しべは花糸が花糸は下半部が合着する。果実は直径約5㎜の球形。種子は黒褐色、ニワゼキショウの種子とよく似ており、ほとんど見分けがつかない。2n=32。
 学名は諸説あり、確定していない。染色体数が同じであり、交雑種が低い稔性を示すことからニワゼキショウに近い別種と考えられている。
 Sisyrinchium iridifolium Kunt=S. laxum Otto ex Simsは南アメリカ、メキシコ原産であり、オーストラリア、ニュージーランド、U.S.A.などへ帰化し、blue pigrootと呼ばれている。この変種という説がある。変種についてはよくわからないが、 Flora of Australia Volume (1986)の解説では次のとおりであり、同じものとは考えにくい。
 1年草又は多年草。根茎は短い。茎は扁平、翼があり、高さ10~60㎝、幅1~2.5㎜。葉は剣状、長さ5~20㎝、幅1.5~5㎜。苞は先が尖り、長さ1.5~5㎝、花が2~5個つく。花被は下部が壺形、上は直径1~2㎝、白色~クリーム色、中心は紫色~青色。萼片と花弁は惰円形、先が尖り、外側に柔毛がある。雄しべは花柱の分岐より高い。花糸は長さ2~3㎜、ほぼ完全に合着し、基部は膨らんで乳頭状突起(腺毛)がある。葯は長さ約1.5㎜。子房は直径1~2㎜、柔毛がある。蒴果は直径3~6㎜、無毛、褐色。種子は直径約1㎜、暗褐色、角張る。
 ニワゼキショウは花が淡紅紫色又は白色でやや大きく、花の中心部の濃色部分が大きい。果実は直径約3㎜で明らかに小さく、茎も幅が狭い。学名はSisyrinchium. rosulatum Bickn.とされている。
[花期] 5~6月
[草丈] 20~30㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 日当たりのよい道端
[分布] 帰化種 北アメリカ原産
[撮影] 豊田市(旧足助町)  06.6.4
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