オオニワゼキショウ 大庭石菖

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Flora of Mikawa

アヤメ科 Iridaceae ニワゼキショウ属

英 名 blue pigroot , striped rush-leaf , Bermuda pigroot , lily-rush , scourweed , striped rushleaf
学 名 Sisyrinchium micranthum Cav.
Sisyrinchium sp. aff. iridifolium Kunth 
オオニワゼキショウの花
オオニワゼキショウの中心部が赤紫色の花
オオニワゼキショウの花の裏
オオニワゼキショウの花横
オオニワゼキショウの果実
オオニワゼキショウの果実2
オオニワゼキショウの種子
オオニワゼキショウ
オオニワゼキショウ基部の葉
オオニワゼキショウ葉の縁
オオニワゼキショウ茎
花 期 5~6月
高 さ 10~60㎝
生活型 多年草
生育場所 日当たりのよい道端
分 布 外来種 メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ原産
撮 影 豊田市(旧足助町)  06.6.4
ニワゼキショウより全体にやや大きいためオオニワゼキショウと名づけられているが、花は小さく、生育によっては名の似合わないものも多い。ニワゼキショウの白花とよく似ており間違いやすい。
 茎は基部で枝分かれして直立し、両側に狭い翼(ひれ)があり扁平、幅約3~4㎜(小形のもの実測1.6~2.0㎜)。葉は剣状葉、幅4~8㎜、(実測3.0~3.5㎜)二つ折りになり茎を抱き、茎に沿って直立する。葉縁に微細な鋸歯がある。花は淡青紫色、直径約1cmと小さい。内花被片3個と外花被片3個あり、内花被片の幅が狭く、外花被片より小さい。花被片の先はやや細く尖り、花被片が平開しなかったり、やや曲がることが多い。花被片にニワゼキショウのような濃色の筋がほとんどなく、花の中心部の赤紫色~青紫色も少ない。雄しべは花糸が花糸は下半部が合着する。果実は直径約5㎜の球形。種子は黒褐色、ニワゼキショウの種子とよく似ており、ほとんど見分けがつかない。2n=32。
 学名は初めは不明とされ、Sisyrinchium iridifolium Kunt=S. laxum Otto ex Simsではないかと言われていたが、現在はSisyrinchium micranthum Cav.とされている。
 1年草又は多年草。茎は普通、分枝し、結合し、平らになり翼があり、高さ10~60㎝、幅1~3㎜。根茎は短い。葉は線形、剣形、長さ5~20㎝×幅1.5~5㎜。仏炎苞は狭披針形、ほぼ等長、長さ1.5~5㎝、尖鋭形。花柄は長さ2.5~4㎝。花被は長さ10~15㎜×直径10~20㎜、基部近くでわずかに凸面、白色~クリーム色、紫褐色又は青色ののど部をもち、外側に紫色の縞模様がある。花被片は長円形、鋭形~尖鋭形、普通、外側にまばらに腺毛があり、広く広がり又は先が後屈する。雄しべの花糸は長さ2~3㎜、ほとんど完全に統合する。葯は長さ約1.5㎜。子房は直径1~2㎜、無毛又は腺毛がある。蒴果は直径(3~)4~6(8)㎜、褐色、無毛。種子は角(かど)があり、直径約1㎜、暗褐色。花期は5~6月。2n = 16 , 32 , 48。
 ニワゼキショウは花が淡紅紫色又は白色でやや大きく、花の中心部の濃色部分が大きい。果実は直径約3㎜で明らかに小さく、茎も幅が狭い。学名はSisyrinchium. rosulatum Bickn.とされている。