オオケタデ 大毛蓼

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Flora of Mikawa

タデ科 Polygonaceae  イヌタデ属

別 名 オオベニタデ、ベニバナオオケタデ
中国名 红蓼 hong liao
英 名 prince'sfeather, kiss-me-over-the-garden-gate
学 名 Persicaria orientalis (L.) Spach
 synonym Persicaria pilosa (Roxb.) Kitag. 
 synonym Persicaria cochinchinensis (Lour.) Kitag.
 basionym Polygonum orientale L.
オオケタデの花
オオケタデの花柄
オオケタデの果実
オオケタデの托葉鞘
オオケタデの茎
オオケタデ
オオケタデの花序
オオケタデ葉
花 期 6~9月
高 さ 100~200㎝
生活型 1年草
生育場所 道端、民家付近、荒地、耕作地
分 布 外来種 朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ブータン、スリランカ、バングラデシュ、カンボジア、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア原産。
撮 影 佐久島  07.8.19
オオイヌタデよりさらに大きくなる。世界で広く栽培され、帰化している。日本には江戸時代に薬草として渡来した帰化植物とされている。寛文6年(1966)刊の『訓蒙図彙(きんもうずい)』に乗せられた葒(こう)、いぬたで俗云けたでの図がオオケタデ(帰化植物)とされる。花が鮮やかなため全国で観賞用に栽培されるようになり、逸出して野生化している。
 1年草、茎は直立、高さ100~200㎝、丈夫、上部で多数、分枝、密に開出する絨毛がある。葉柄は長さ2~10㎝、開出する絨毛がある。葉身は広卵形~広楕円形~卵状披針形、長さ10~20(~27)㎝×幅5~12㎝、両面に密に毛があり、脈には密に絨毛があり、葉の基部は円形~類心形、わずかに沿下し、葉縁には密に縁毛があり、葉先は尖鋭形。葉の下面には腺点がある。托葉鞘は筒形、長さ1~2㎝、膜質、絨毛があり、縁は切形、長い縁毛があり、普通、緑色の葉状の翼をもつ。花序は頂生又は腋生、穂状花序、わずかに垂れ下がり(生育がよいと垂れ下がることが多い)、長さ3~7㎝、数個の穂状花序がつき、円錐花序状になる。苞は緑色、広漏斗形、長さ3~5㎜、有毛、縁は長い縁毛があり、各苞に花が3~5個つく。花柄は苞より長い。花は2形。花被はピンク色~白色、5裂する。花被片は楕円形、長さ3~4㎜。白色。雄しべ7個、突き出す。花柱は2個、中間の下まで合着し、突き出ないか又は、雄しべが突き出ず、花柱が突き出す株もある。柱頭は頭状。痩果は宿存する花被に包まれ、黒褐色、光沢があり、ほぼ円形、レンズ形、直径約3~3.5㎜。花期は6~9月。果期は8~10月。2n=22。
品種) 'Cerise Pearls' , 'Shiro-Gane Nishiki' , 'Variegata' (v)