オオアラセイトウ 
[別名] ハナダイコン(花大根)
ショカツサイ(諸葛菜)
[中国名] 诸葛菜 zhu ge cai
[英名] Chinese violet cress
[学名] Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz
アブラナ科 Brassicaceae (Crucifera)  オオアラセイトウ属
三河の植物観察
オオアラセイトウの花序
オオアラセイトウの花
オオアラセイトウの雄しべ
オオアラセイトウの萼
オオアラセイトウの茎葉
オオアラセイトウ
オオアラセイトウの葉
 江戸時代に観賞用として渡来し、野生化したもの。
 茎は直立し、1本か又は基部で分枝し、しばしば上部でも分枝し、無毛又はまばら~密に長毛がある。根生葉はロゼット状にならず、葉柄は長さ(1)2~8(11)㎝。葉身又は頂裂片は心形~腎形~広卵形~類円形、長さ(0.4)1.5~10(14)㎝、幅(0.3)1~4(7) ㎝、無毛又は長毛があり、基部は心形~まれに鈍形、縁は粗い円鋸歯状、先は鋭形~鈍形。側裂片は1~6対、無柄~有柄、長さ3㎝、幅2㎝、ときに欠く。最も上の茎葉は耳形~茎を抱き、無柄~有柄、長さ(0.5)2~9(15)㎝、幅(0.2)1~6(9)㎝、縁は粗い、不規則な歯牙状、まれに全縁、先は鋭形~尖鋭形。耳は長さ3㎝、幅4㎝以下。側裂片は無く又は両側に1~4対、無柄~有柄。果柄は二股に分かれ、無毛又は長毛があり、果実より狭く、長さ(0.6)0.8~2(3)㎝。萼片は線形、直立し、収束し、長さ(0.6)0.8~1.3(1.6)㎝、幅1.5~2.5㎜、 側部の対は強く、袋状。花弁は濃紫色~ラベンダー色~白色、広卵形、長さ(1.2)1.6~2.5(3.2)㎝、幅 (4)5~9(11)㎜、先は円形、爪部は萼片と同長。花糸は0.8~1.8㎝。葯は線形、長さ(3)4~6(8),㎜、明瞭な微凸頭。胚珠は子房の(20)40~70個。果実は狭い線形の長角果、丈夫で、4稜があり、長さ (3)4.5~11(13)㎝、幅1.5~3㎝。さやは、無毛又は密に粗毛があり、でこぼこし、普通、中脈がある。花柱は長さ(0.3)0.7~3(5.5)㎝。柱頭は2裂し、裂片は沿着する。種子は長楕円形、 長さ2~3(3.5)㎝、幅1~2㎝。2n=24
 アラセイトウ Matthiola incana はヨーロッパ原産。茎に灰白軟毛、分岐毛、星状毛など毛が多く、腺点が混じる。葉は灰緑色、全縁。花は密につく。
[花期] 3~5月
[草丈] (6)15~60(90)㎝
[生活型] 1年草又は2年草
[生育場所] 草地、畑
[分布] 帰化種   中国原産
[撮影] 幸田町 12.4.15

 オオアラセイトウ属

 family Malvaceae- genus Orychophragmus

 1年草、2年草又は根茎をもつ多年草。毛状突起は無又は単純毛。茎は直立又は斜上。根生葉は葉柄があり、ロゼットは無く、単葉または羽状全裂、小葉状の側裂片は各側に1~6個。茎葉は葉柄が有又は無、基部に耳は無く、耳があり、又は抱茎、縁は全縁、歯状、円鋸歯状、鋸歯状又はときに、1~4の側裂片をもつ。総状花序は苞は無く、果時に大きくなる。果時の花柄は細く又は丈夫、開出又は反曲する。咢片は長円形又は斜上し、側対の基部がわずか~強く袋状になり、縁は膜質。花弁は紫色、ラベンダー色、又は白色。葉身は倒卵形又は狭倒心形、先は円形又は凹形。爪部は曖昧~強く分化し、咢片の長さより短~同長。雄しべは6本、4強雄しべ。花糸は基部で広がる。葯は長円形又は線形、先が微突頭。蜜腺は2個、側生、半環状又は環状。胚珠は子房に20~70個。果実は裂開する長角果、線形、円柱形又はやや4稜があり、無柄又は短い柄があり、分割されず、バルブは革質、中脈は不明瞭又は明瞭、無毛又はまれに有毛、円筒形(torulose)。隔膜 (replum)は円く、隔膜(septum)は完全、膜質、不透明、無脈。花柱は分離。柱頭は頭状、2裂、裂片は離生、沿下する。種子は1列につき、翼は無く、長円形、丸っこい。種皮はハチの巣状の網目があり、湿っても粘らない。子葉は縦に2つ折り。
 世界に2種あり、朝鮮、中国に分布する。


 オオアラセイトウ属の主な種と園芸品種

 1  Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz  オオアラセイトウ 大紫羅欄花
   synonym Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz var. lasiocarpus Migo 
 中国原産。中国名は诸葛菜 zhu ge cai。英名はChinese violet cress。別名はハナダイコン(花大根)、ショカツサイ(諸葛菜)。
1年草又は2年草。高さ(6)15~60(90)㎝。茎は直立し、1本か又は基部で分枝し、しばしば上部でも分枝し、無毛又はまばら~密に長毛がある。根生葉はロゼット状にならず、葉柄は長さ(1)2~8(11)㎝。葉身又は頂裂片は心形~腎形~広卵形~類円形、長さ(0.4)1.5~10(14)㎝、幅(0.3)1~4(7) ㎝、無毛又は長毛があり、基部は心形~まれに鈍形、縁は粗い円鋸歯状、先は鋭形~鈍形。側裂片は1~6対、無柄~有柄、長さ3㎝、幅2㎝、ときに欠く。最も上の茎葉は耳形~茎を抱き、無柄~有柄、長さ(0.5)2~9(15)㎝、幅(0.2)1~6(9)㎝、縁は粗い、不規則な歯牙状、まれに全縁、先は鋭形~尖鋭形。耳は長さ3㎝、幅4㎝以下。側裂片は無く又は両側に1~4対、無柄~有柄。果柄は二股に分かれ、無毛又は長毛があり、果実より狭く、長さ(0.6)0.8~2(3)㎝。萼片は線形、直立し、収束し、長さ(0.6)0.8~1.3(1.6)㎝、幅1.5~2.5㎜、 側部の対は強く、袋状。花弁は濃紫色~ラベンダー色~白色、広卵形、長さ(1.2)1.6~2.5(3.2)㎝、幅 (4)5~9(11)㎜、先は円形、爪部は萼片と同長。花糸は0.8~1.8㎝。葯は線形、長さ(3)4~6(8),㎜、明瞭な微凸頭。胚珠は子房の(20)40~70個。果実は狭い線形の長角果、丈夫で、4稜があり、長さ (3)4.5~11(13)㎝、幅1.5~3㎝。さやは、無毛又は密に粗毛があり、でこぼこし、普通、中脈がある。花柱は長さ(0.3)0.7~3(5.5)㎝。柱頭は2裂し、裂片は沿着する。種子は長楕円形、 長さ2~3(3.5)㎝、幅1~2㎝。2n=24。花期は3~5月。


 参考

1) Matthiola incana (L.) W.T.Aiton | Kew Science
 Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz
 http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:1075897-2
2) Flora of China
 Orychophragmus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=123307
3) Flora of North America
 Orychophragmus violaceus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=200009631
4) GRIN
  Orychophragmus
  https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=8613

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