ナツハゼ  夏櫨
[中国名] 腺齿越桔 xian chi yue ju
[学名] Vaccinium oldhamii Miq.
ツツジ科 Ericaceae  スノキ属
三河の植物観察
ナツハゼの花
ナツハゼの花2
ナツハゼの花の内側
ナツハゼの雄しべ
ナツハゼの果実
ナツハゼの葉柄
ナツハゼの幹
ナツハゼ
ナツハゼ2
ナツハゼ葉表
ナツハゼ葉裏
ナツハゼ花後
ナツハゼの果実
 幹は灰褐色、普通高さ1~3m(豊橋自然歩道の尾根にあるものは花や葉の赤色が強く、高さ0.3~0.5m程度)、樹皮は縦に裂け、薄片になって剥がれる。若枝、花柄、萼などに腺毛がある。葉柄は長さ1~3㎜、有毛、腺毛が混じる。葉身は長さ2.5~8㎝、幅1.2~4.5㎝の卵形~惰円形~長楕円形、全縁、縁など全体に剛毛があり、ときに腺毛が混じる。葉表は剛毛があるか、ほぼ無毛。側脈は(5)7~8対、脈は裏側へ突出する。 総状花序は長さ3~6㎝、(1)9~17個の花がつき、有毛、腺毛が混じる。苞は長さ2.5~7㎜、卵状被針形~線形、下部の苞は葉状、縁に剛毛がある。花柄は長さ約1.5㎜、腺毛がある。花冠は長さ3~5㎜、鐘形、帯紅紫色(筋状に紅色を帯びる淡緑黄色~濃紅色)、無毛、先が5裂し、裂片は長さ約0.5㎜。雄しべ10個。花糸は長さ約1.5㎜、へら形、上部に軟毛がある。葯は長さ約1.7㎜、先端に小孔が開く、孔開葯。萼は杯形、先が5裂し、腺毛がある。萼は果実が大きくなるにつれ果実の下側を包んで大きくなり、果実と同色になり残る。果実は液果、直径(6)7~10㎜のほぼ球形、偽10室、熟すと暗紫色~黒色、光沢があり、頭部に残る萼の痕は大きい。果実は食べられる。種子は長さ1.5~2㎜。
 ナガボナツハゼ Vaccinium sieboldii は静岡県西部~愛知県東部に分布する日本固有種。毛のあるナツハゼとは違い、腺毛が無く、毛も少ない。花序は長さ5~10㎝と長く、花が白色~帯白色。果実も異なり、黒色~藍色に熟し、粉白を帯び、萼の痕は小さい。
 アラゲナツハゼ Vaccinium ciliatum は日本固有種、本州(近畿以西)の日本海側、九州北部に分布する。花序は長さ4~8㎝、花冠は白色、鐘形、5~6月に咲く。花序の軸や花柄には粗毛がやや密にあるが、腺毛はない。葉身は広楕円形、葉表は脈上に曲がった短毛があり、葉裏の全面に斜上する粗毛がやや密に生える。果実は直径約7㎜の球形、藍色に熟し、白粉を帯び、萼の痕は小さい。
[花期] 5~6月
[果期] 8~10月
[樹高] (0.3)1~3m
[生活型] 落葉低木
[生育場所] 山地
[分布] 在来種   北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
[撮影] 豊田自然観察の森     07.6.3
豊橋市自然歩道      15.5.11
TOP Back