ナガエコミカンソウ 長柄小蜜柑草

mark

Flora of Mikawa

コミカンソウ科 Phyllanthaceae コミカンソウ属

別 名 ブラジルコミカンソウ
中国名 五蕊油柑 wi rui you gan
英 名 Mascarene Island leaf-flowers
学 名 Phyllanthus tenellus Roxb.
ナガエコミカンソウ小枝
ナガエコミカンソウ雄花
ナガエコミカンソウ雌花
ナガエコミカンソウの雌花の花後
ナガエコミカンソウ上部の茎
ナガエコミカンソウの茎2
ナガエコミカンソウの茎
ナガエコミカンソウ
ナガエコミカンソウ葉
ナガエコミカンソウ葉表
ナガエコミカンソウ葉裏
ナガエコミカンソウ花
ナガエコミカンソウ萼
花 期 6~1月
高 さ 5~20㎝
生活型 1年草
生育場所 畑、道端
分 布 帰化種  インド洋南西部のマスカリン諸島原産
撮 影 浜松市  17.7.21
南アメリカ、台湾、北アメリカ、オーストラリアなどに帰化している。コミカンソウヒメミカンソウに似ているが、花に長柄があり、果実は葉の上側につく。別名のブラジルコミカンソウはブラジル原産のPhyllanthus corcovadensisとして、最初に名付けられたものである。現在ではPhyllanthus corcovadensisはブラジル原産では無く、Phyllanthus tenellusの異名とされている。
 1年草、直立し、高さ20~75㎝、茎は1本又は宿存性の小枝がある。下部はほぼ円柱形、上部は樋状、無毛、長さ3~12㎝、10~25個の葉をもつ。葉は互生し、長さ0.5~2.1㎝、幅0.3~1.1㎝、広楕円形~倒卵形、先は類鋭形、基部は鋭形~円形。葉は茎の下側に閉じる就眠運動する。コミカンソウは逆に上側に閉じる。葉柄は長さ0.5~0.8㎜。托葉は披針状先鋭形、長さ0.8~1.2㎜、幅0.2~0.3㎜。花は小さく、腋生、両性又は単性、落葉性の小枝の上の小集散花序に1~5個の花をつける。雄花は直径1.5㎜、白色、1又は2個の基部の節の単性の小集散花序に1~3個つく。続く先の3~10節の両性の小集散花序に雌花がつく。花柄は糸状、長さ0.5~1.5㎜。萼片は5個、覆瓦状、広倒卵形、先は鋭形~円形、長さ0.5~0.7㎜、幅0.5~0.8㎜、膜質、帯白色、帯緑色の細い中肋がある。花盤のセグメントは5個、広くさび形、薄く、全縁、幅0.2㎜。雄しべ5個、離生、花盤のセグメントに互生する。花糸は糸状、長さ0.2~0.4㎜、先付近で曲がり、葯は楕円形、垂直に裂開する。雌花は幅1.4~1.6㎜、近位の3~10個の節の両性の小集散花序に1~2個及び続く先の節に1個つく。花柄は毛細管状、長さ2.5~6㎜、基部はオリーブグリーン色。萼片は5個、三角状卵形、長さ0.6~0.8㎜、幅0.3~0.5㎜、帯白色、太い帯緑色の中肋があり、ややフード状、先が鋭形。花盤は環状、膜質。子房は平滑。花柱は3個、子房に密着し、2/3まで裂け、裂片は分岐し、先は類頭状。蒴果は扁球形、幅1.3~1.5㎜、帯緑色(熟すと淡黄色)、平滑、柄は長さ4~6㎜。種子は三角形、長さ0.75~0.8㎜、幅0.6~0.65㎜、密にパピラがある。(EOL)
 日本での花期は6月~翌年の1月。