コミカンソウ 小蜜柑草

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Flora of Mikawa

コミカンソウ科 Phyllanthaceae コミカンソウ属

中国名 叶下珠 ye xia zhu
英 名 chamber bitter
学 名 Phyllanthus urinaria L.
コミカンソウ2
コミカンソウ雄花拡大
コミカンソウ雌花拡大
コミカンソウの雌花の花被片
コミカンソウの果実
コミカンソウの種子
コミカンソウ
コミカンソウ葉
コミカンソウ雄花
コミカンソウ雌花
コミカンソウ2
コミカンソウ熟した果実
花 期 7~10月
高 さ 5~20㎝
生活型 1年草
生育場所 畑、道端
分 布 在来種  本州、四国、九州、沖縄、中国、台湾、インド、東南アジア
撮 影 吉良町  10.9.29
和名の由来は実が小さなミカンに似ているため。
 1年草、直立又は平伏、高さ80㎝以下。茎は赤色を帯びることが多く、基部で多数、分枝し、枝は平伏又は斜上し、翼があり、片側に小剛毛がある。托葉は卵状披針形、長さ約1.5㎜、基部が明瞭な耳形。葉柄はごく短い。葉身は紙質、長楕円形又は長楕円状倒卵形又は線形に近く、ときに、わずかにかま形;、長さ4~10㎜、幅2~5㎜、葉裏は灰緑色、又は淡色又はときに帯赤色を帯びる。葉の表面は明又暗緑色、基部はほとんどが鈍角、ときに、明瞭な斜形、縁は縁毛があり、先は円形~鈍形~鋭形~微突形。側脈は4~5対、目立つ。雌雄同株。雄花は小枝の先端部に小束で、2~4個つき、雌花は小枝の中間と基部に1個つき、花柄は長さ約0.5㎜。花柄の基部に苞が1~2個つく。[雄花]:萼片6個、楕円形~長楕円状倒卵形、長さ0.3~0.6㎜、幅0.2~0.4㎜、黄白色、先は鈍形。花盤の蜜腺は6個、緑色。雄しべ3個。花糸は完全に1本の細い柱に統合される。[雌花]:花柄は長さ約0.5㎜、萼片は6個、卵形~卵状披針形、ほぼ等形、長さ約1㎜、縁は膜質、黄白色(中央が赤色)、果時に残る。花盤は円形、全縁。子房は卵形又は球形、高くなった鱗片が目立つ。花柱は3個、離生、先が2裂。裂片は外巻きになる。蒴果は球形、直径2~2.5㎜、帯赤色のしみがあり、ふけのようないぼ(いぼ状突起)がある。3室に分かれ、それぞれ2種子を入れる。種子は3辺があり(半月形)、長さ1~1.2㎜、幅0.9~1㎜、薄灰褐色、背面(と側面)に鋭い、横のうねが12~15個あり、しばしば、側面に1~3個の深い円形の穴がある。花期は4~6月。果期は7~11月。x=13 , 2n=26, 48,,52
 ヒメミカンソウは果実の表面が平滑で、淡黄緑色。
 ナガエコミカンソウも果実の表面が平滑、淡緑色、花後の果柄が長く、果実が葉の上に垂れ下がる。

コミカンソウ属

  family Phyllanthaceae - genus Phyllanthus

 コミカンソウ属Phyllanthusはコミカンソウ科の中の約750~1200種を含む大きな属であり、熱帯、亜熱帯に分布する。生活型は顕著な多様性を示し、1年草、多年草、低木、つる性、浮遊水生、多肉多汁植物。あるものは扁平な葉状の茎を持ち、葉状枝(cladodes)と呼ばれる。花の形態や染色体数も多様であり、種子植物の属の中で花粉型の最も広い範囲をもつものの1つである。このような変化にもかかわらず、コミカンソウ属の種のほとんどはコミカンソウ型分枝(phyllanthoid branchin)を示す。直立する垂直の茎は斜行する茎(水平又は斜め)をもち、斜行する茎は落葉性で、花をつける。主茎(垂直の茎)の葉は鱗片状に退化し、低出葉(cataphylls)と呼ばれる。一方、斜行する茎の葉は普通に成長する。
 中高木、低木又は草本、ほとんど雌雄同株、頻度は低いものの雌雄異株。分枝はしばしば、コミカンソウ型(phyllanthoid)、主茎は螺旋状の葉序をもち、最終の枝はときに、短いシュートの上に束生し、羽状複葉に似て、しばしば集団で脱落性である。頻度は低いものの茎はすべて類似し、螺旋状又は二列生葉序をもつ。毛は単毛、しばしば欠き、まれに分枝する。葉は互生し、しばしば退化し、主茎上で鱗片状になる。葉の多い茎では強く二列生。 托葉は小さく、脱落性又は宿存性。葉柄は短い。葉身は単葉、全縁、羽状脈。花序は腋生、ときに葉のつかない節につき、単生又は 密散花序(fascicle 小束状)=小集散花序(cymule)、集散花序、 団集花序(glomerules)、総状花序又は円錐花序。花柄は繊細。雄花:萼片は1又は2列に、 (2 )3~6個、離生、覆瓦状、全縁~不規則な鋸歯状~歯状~長毛縁状。花弁は欠き、花盤の蜜腺は3~6個、普通、分離。雄しべは2~6個。花糸は分離又は合着。葯は2室、外向き。葯室は2個、葯隔は不明瞭、縦又は水平に裂開し、まれに斜めに裂開する。退化した雌しべは無い。雌花:萼片は雄花と同数又はそれ以上。花盤の蜜腺は小さく、分離又は子房の周りに環状又はつぼ形に合着。子房は平滑又は頻度は低いものの粗面化~水疱状突起~毛状、3(~12)室。胚珠は室に2個。花柱は3(~12)個、先は2裂又は2分枝、まれに全縁、直立~広がり~反曲。果実は普通、蒴果、球形又は扁球形、平滑又はいぼ状、熟すと3個の2バルブの小乾果に裂開する。まれに肉質の液果又は核果。果実柱軸(columella)は宿存性。種子はカルンクルや仮種皮が無く、三角形、表面は平滑、彫刻状又は条線がある。外種皮は乾いた甲殻質。 胚乳は帯白色、軟骨質。胚は直線状又はわずかに曲がる。子葉は普通、根よりかなり広い。x=13。英名はleafflower。中国名は叶下珠属。x=13

亜属 Subgen

1 Subgen. I. Kirganelia :コミカンソウ型分枝、花柄が長さ4~14㎜、
              高さ1.3mより高い低木又は亜低木又は高さ1mより低い草本
 P. flexuosus(コバンノキ) , P. reticulatus(シマコバンノキ) , P. tenellus(ナガエコミカンソウ)
2 Subgen. II. Eriococcus :コミカンソウ型分枝、花柄が長さ4~14㎜ 高さ1mより低い低木
 P. liukiuensis(ハナコミカンボク)
3 Subgen. III. Phyllanthus :コミカンソウ型分枝、花柄が長さ0~4㎜、草本 
 P. urinaria(コミカンソウ) , P. amarus(キダチコミカンソウ) , P. debilis(オガサワラコミカンソウ)
4 Subgen. IV. Isocladus :コミカンソウ型分枝でない
 P. ussuriensis(ヒメミカンソウ) , P. virgatus(シマヒメミカンソウ)

コミカンソウ属の和名がある種

1 コミカンソウ Phyllanthus urinaria L.
 syn. Phyllanthus lepidocarpus Siebold et Zucc. ,  syn. Phyllanthus hookeri Mull.Arg
 学名は日本ではPhyllanthus lepidocarpusとされていたが、Phyllanthus hookerと同一とされ、Phyllanthus urinariaとは分ける見解もあるが、現在ではPhyllanthus urinaria にほぼ統合されている。
  日本、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、タイ、ベトナム、インドネシア原産。南北アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどに帰化している。英名はchamber bitter , gripeweed, shatterstone , stonebreaker 。中国名は叶下珠 (ye xia zhu )
 1年草、直立又は平伏、高さ80㎝以下。茎は基部で多数、分枝し、枝は平伏又は斜上し、翼があり、片側に小剛毛がある。托葉は卵状披針形、長さ約1.5㎜、基部が明瞭な耳形。葉柄はごく短い。葉身は紙質、長楕円形又は長楕円状倒卵形又は線形に近く、ときに、わずかにかま形;、長さ4~10㎜、幅2~5㎜、葉裏は灰緑色、又は淡色又はときに帯赤色を帯びる。葉の表面は明又暗緑色、基部はほとんどが鈍角、ときに、明瞭な斜形、縁は縁毛があり、先は円形~鈍形~鋭形~微突形。側脈は4~5対、目立つ。雌雄同株。雄花は小枝の先端部に小束で、2~4個つき、雌花は小枝の中間と基部に1個つき、花柄は長さ約0.5㎜。花柄の基部に苞が1~2個つく。[雄花]:萼片6個、楕円形~長楕円状倒卵形、長さ0.3~0.6㎜、幅0.2~0.4㎜、黄白色、先は鈍形。花盤の蜜腺は6個、緑色。雄しべ3個。花糸は完全に1本の細い柱に統合される。[雌花]:花柄は長さ約0.5㎜、萼片は6個、卵形~卵状披針形、ほぼ等形、長さ約1㎜、縁は膜質、黄白色(中央が赤色)、果時に残る。花盤は円形、全縁。子房は卵形又は球形、高くなった鱗片が目立つ。花柱は3個、離生、先が2裂。裂片は外巻きになる。蒴果は球形、直径2~2.5㎜、帯赤色のしみがあり、ふけのようないぼ(いぼ状突起)がある。3室に分かれ、それぞれ2種子を入れる。種子は3辺があり(半月形)、長さ1~1.2㎜、幅0.9~1㎜、薄灰褐色、背面(と側面)に鋭い、横のうねが12~15個あり、しばしば、側面に1~3個の深い円形の穴がある。花期は4~6月。果期は7~11月。(Flora of China)x=13 , 2n=26, 48,,52
1-1 Phyllanthus urinaria Linnaeus subsp. urinaria  中国、台湾、インドアジア原産。
北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどに帰化。
 1年草、雌雄同株。高さ10~70㎝。コミカンソウ型分枝(phyllanthoid branchin)。主茎は角(かど)があり、翼は無く、無毛。最終の小枝は圧縮され、翼があり、細く堅い毛で覆われる。主茎の葉は螺旋状につき、鱗片状。托葉は耳形、淡緑色。最終小枝の葉は二列生、よく発達する。葉身は普通、長楕円形又は長楕円状倒卵形、ときに線形、長さ6~25㎝、幅2~9㎜、葉の基部は鈍形、葉先は鋭形~鈍形で微突形、裏面は縁近くに小剛毛があり、表面は無毛、縁に小剛毛がある。花序は小集散花序又は単生花、単性、近位に雌花1個、遠位に雄花を5~7個つける。花柄は雄花では長さ0.1~0.2㎜、雌花では果時に伸び、長さ0.3~0.5㎜。[雄花]:萼片6個、白色、平ら、長さ0.3~0.6㎜。密腺は雄しべ外蜜腺、腺は6個。雄しべ3個。花糸は全体に合着。[雌花]:萼片6個、黄緑色、ときに、赤色で覆われ、平ら、長さ0.6~0.9㎜、1脈がある。蜜腺は環状、分裂しない。蒴果は直径2~2.2㎜、±いぼがある。種子は均一に褐色、長さ1.1~1.2㎜、横にうねがある。しばしば、側面に1~3個の穴がある。2n = 52[西インド諸島](Flora of North America)
1-2 テリミコミカンソウ Phyllanthus urinaria L. subsp. nudicarpus Rossign. et Haic. 熱帯原産。台湾や先島諸島でも見つかる。中国名は光果葉下珠(guang guo ye xia zhu)。ミナミコミカンソウの異名の見解もある。
 草本。苞は線形~披針形、長さ1.5~2㎜。葉身は長楕円形~狹倒卵形、長さ7.5~8㎜、幅約2.2 ㎜、先は鈍形~微凸形、基部は斜形。托葉は披針形。雄花は萼片6個。雄しべ3個。雌花あ萼片6個。花柄はほぼ無い。
2 ヒメミカンソウ Phyllanthus ussuriensis Rupr. et Maxim.
  syn. Phyllanthus matsumurae Hayata  日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、モンゴル、ロシア原産。中国名は蜜柑草(mi gan cao)。
 1年草、雌雄同株。コミカンソウ型分枝ではなく、主茎に普通の葉がある。茎は直立、普通基部で分枝し、高さ5~57㎝、全体に無毛。枝はやや斜めにつき、繊細で、角(翼)があり、赤味を帯びない。托葉は三角形~Δ形、長さ1~1.5㎜、幅0.6~1㎜、先は尖鋭形又は尖頭形、基部は心形、褐色。葉は互生し、葉柄は0.3~0.6㎜。葉身は楕円形~狭楕円形、長さ8~26㎜、幅3~7㎜、紙質、全縁、基部は鈍形~円形、先は鋭形~鈍形。葉表は緑色、葉裏は白緑色、中脈は両面に盛り上がり、側脈は5~6個。花序は腋生、小集散花序、基部に数個の苞がある。[雄花]:小集散花序に1~3個。萼片4又は5個、長さ約0.3㎜、広卵形、先は卵形、不明瞭な歯があり、無毛。花盤の蜜腺4個、離生。雄しべ2個。花糸はカラムに合着する。花柄は長さ0.4~1.8㎜。葯は水平に裂開する。[雌花]:小集散花序に1個つく。萼片6個、不等形、披針形~楕円形~卵形、長さ0.3~0.5㎜、先は円形、無毛全縁、果時に反り返る。花盤の蜜腺6個、長楕円形。子房は卵形、3室、3心皮、不明瞭なしわがある。花柱は3個、離生、長さ0.2~0.4㎜、先が深く、2裂。蒴果は扁球形、直径約2.5㎜、長さ約1.5㎜、表面は不明瞭なしわがあるか又はほぼ平滑、淡黄緑色。果柄は長さ1~3.5㎜、角(かど)がある。柱状体(columella)は裂開後も残り、長さ約0.9㎜。種子は鋭い三角形(半月形)長さ1~1.4㎜、幅0.8~1.2㎜、放射状及び接線方向に、細かく横の筋があるか又は平滑に近く、暗色の小さな疣が不規則(やや縦)に散在し、褐色叉は暗褐色。花期は7~10月。(参考 1)
3 ナガエコミカンソウ Phyllanthus tenellus Roxb.
 syn. Phyllanthus corcovadensis Mull.Arg. インド洋南西部のマスカリン諸島原産
 南アメリカ、台湾、北アメリカ、オーストラリアなどに帰化。英名はMascarene Island leaf-flower。中国名は五蕊油柑(wi rui you gan)。
 1年草、直立し、高さ20~75㎝、茎は1本又は宿存性の小枝がある。下部はほぼ円柱形、上部は樋状、無毛、長さ3~12㎝、10~25個の葉をもつ。葉は互生し、長さ0.5~2.1㎝、幅0.3~1.1㎝、広楕円形~倒卵形、先は類鋭形、基部は鋭形~円形。葉は茎の下側に閉じる就眠運動する。コミカンソウは逆に上側に閉じる。葉柄は長さ0.5~0.8㎜。托葉は披針状先鋭形、長さ0.8~1.2㎜、幅0.2~0.3㎜。花は小さく、腋生、両性又は単性、落葉性の小枝の上の小集散花序に1~5個の花をつける。雄花は直径1.5㎜、白色、1又は2個の基部の節の単性の小集散花序に1~3個つく。続く先の3~10節の両性の小集散花序に雌花がつく。花柄は糸状、長さ0.5~1.5㎜。萼片は5個、覆瓦状、広倒卵形、先は鋭形~円形、長さ0.5~0.7㎜、幅0.5~0.8㎜、膜質、帯白色、帯緑色の細い中肋がある。花盤のセグメントは5個、広くさび形、薄く、全縁、幅0.2㎜。雄しべ5個、離生、花盤のセグメントに互生する。花糸は糸状、長さ0.2~0.4㎜、先付近で曲がり、葯は楕円形、垂直に裂開する。雌花は幅1.4~1.6㎜、近位の3~10個の節の両性の小集散花序に1~2個及び続く先の節に1個つく。花柄は毛細管状、長さ2.5~6㎜、基部はオリーブグリーン色。萼片は5個、三角状卵形、長さ0.6~0.8㎜、幅0.3~0.5㎜、帯白色、太い帯緑色の中肋があり、ややフード状、先が鋭形。花盤は環状、膜質。子房は平滑。花柱は3個、子房に密着し、2/3まで 裂け、裂片は分岐し、先は類頭状。蒴果は扁球形、幅1.3~1.5㎜、帯緑色(熟すと淡黄色)、平滑、柄は長さ4~6㎜。種子は三角形、長さ0.75~0.8㎜、幅0.6~0.65㎜、密にパピラがある。花期は6~1月。
4 キダチコミカンソウ Phyllanthus amarus Schumach.
 syn. Phyllanthus niruri L. subsp. amarus (Schumach.) Leandri 
 syn. Phyllanthus niruri auct. non L. 
 北アメリカ(フロリダ州、メキシコ)、南アメリカ原産。英名はcarry-me-seed 。中国、インド、東南アジア、アフリカなどで野生化。 中国名は苦味叶下珠( ku wei ye xia zhu )。
 1年草又は2年草、まれに多年草。高さ10~170㎝、直立~平伏、全体に無毛。茎は1本、基部は木質又はわずかに木質、帯黄色、わら色、帯褐色、分枝し、円柱形、上部は緑色。葉は披針形~三角形の鱗片に退化。葉は二列生。托葉は線形~線状披針形、緑色。葉柄は長さ約0.5㎜、葉身は長楕円形~楕円状長楕円形、長さ3~8㎜、幅2~4.5㎜ 、膜質又は薄い紙質、基部は円形、先は鈍形~円形、しばしば、微突頭。側脈は4~7対、裏面にわずかに目立ち、表面は不明瞭。雌雄同株。花は葉の多いシュートの下側に束生し、普通、雄性、その中間では普通、しばしば両性で、1個の雌花と1個の雄花をもつ。その小枝の先ではしばしば雌花である。雄花:花柄は長さ0.5~1㎜。萼片は5個、楕円形又は卵形、長さ約0.5㎜、幅約0.2㎜、黄緑色、縁は膜質、先は急に尖る。花盤の蜜腺は5個、球形~倒卵形~へら形、先は切形又は軍配うちわ形、直径約0.1㎜、全縁。雄しべは(2)3個。花糸は完全にカラムに撞着し、高さ0.2~0.3㎜、葯は無柄。しばしば1個が退化し、1葯嚢(又はときに、2個の葯がある)。葯嚢は分岐し、隙間は完全に融合し、斜め~まれに水平に裂開する。雌花:花柄は長さ0.6~1㎜。萼片5個、倒卵状長楕円形~卵形、長さ0.8~1㎜、幅0.4~0.6㎜、縁は膜質、先は鈍形~鋭形。花盤は平ら又は錐状、深く5裂する。子房は球状三角形、長さ約0.5㎜、幅約0.5㎜平滑。花柱は離生、直立又は斜上し、先は浅く二裂する。果柄は長さ1~1.5㎜、先で膨れる。蒴果は平滑。種子は鋭い3稜があり、長さ0.9~1㎜、幅0.7~0.8㎜、淡褐色又は黄褐色、背面に放射状に5~6個の直線状の平行なうねがある。花期、果期は通年。2n = 26, 52
5 ミナミコミカンソウ Phyllanthus cochinchinensis (Lour.) Spreng. 
 syn. Phyllanthus embergeri Haic. et Rossign. 中国、インド、カンボジア、ラオス、ベトナム原産。
 英名は Vietnam leaf-flower 。中国名は越南叶下珠(yue nan ye xia zhu )。
 高さ3m以下の低木。茎は黄褐色又は灰褐色、小枝は長さ10~30㎝、黄褐色、若い時は軟毛があり、ほぼ無毛。葉は螺旋状に並び、クッション形の短い小枝に3~5個束生する。托葉は赤褐色、卵状三角形長さ約2㎜、基部は心形、縁毛があり、先は尾状尖鋭形、宿存性。葉柄は長さ1~2㎜、ビロード状のパピラがある(軟毛があるか無毛)。葉身は倒卵形~長楕円状倒卵形~へら形、長さ1~2㎝、幅0.6~1.3㎝、革質、基部は漸尖 、縁は乾くと狭く外巻きになり、先は鈍形~円形、まれに微凹形。中脈は両面にわずかに盛り上がり、側脈は目立たない。雌雄異株又は雌雄同株。花序は腋生し、1(2)個花が束生する。苞は多数、膜質、黄褐色の毛が密生し、縁は長毛縁。雄花:花柄は長さ約3㎜、萼片6個、倒卵形~へら形、長さ約1.3㎜、幅1~1.2㎜、基部が厚くなり、縁は膜質。花盤の蜜腺は6個、倒円錐形、環状に融合する。雄しべは3個、花糸は中間で合着し、葯室は平行、縦に裂開する。雌花:花柄は長さ2~3㎜。萼片6個、卵形~卵状菱形、長さ1.5~1.8㎜、幅約1.5㎜、縁は膜質、基部で厚くなる。花盤は類つぼ形。子房は球形、直径約1.2㎜、3室。花柱は3個、長さ約1.1㎜、中間~基部で合着し、先が2裂し、反曲する。蒴果は球形、直径約5㎜。種子は卵状、裂断状、長さ約2㎜、幅約2㎜。外種皮は薄く、細胞は突き出した暗色の突き出したドーム形の中央がある。花期、果期は6~12月。
6 オガサワラコミカンソウ Phyllanthus deblis Klein ex Willd.
 syn. Phyllanthus boninsimae Nakai , Phyllanthus niruri var. javanicus Mull.Arg
 syn. Phyllanthus niruri var. debilis (Klein ex Willd.) Mull.Arg
 、インド、スリランカ、タイ、インドネシア、ハワイ原産。小笠原諸島、台湾、オーストラリア、パプアニューギニアなどに帰化。英名はniruri 。中国名は銳葉小返魂(rui ye xiao fan hun)
 1年草。高さ10~20(70)㎝、茎の基部は木質化し、枝は長さ5~10㎝。直立茎の葉は退化し、鱗片状。枝の葉は2列、互生、狭楕円形~卵形、長さ8~16㎜、幅2~5㎜、全縁、先は鈍形~小突形、基部は歪む。托葉は三角状披針形。花は淡黄緑色、無花弁、単性、同株。雄花は枝の下部の葉の下に少数つき、萼片(4~)6個、長さ0.5~0.6㎜。雄しべ3個。花盤蜜腺は(3~)6個、星形、緑色。雌花は枝の中間より先に葉の下側につき、萼片6個、長さ1.2~1.5㎜、中肋が緑色。子房上位。柱頭3分裂。蒴果は広卵形、直径2~2.2㎜、平滑、熟すと赤褐色、光沢がある。果柄は長さ1~2㎜。
7 マラッカノキ(ユカン 油柑) Phyllanthus emblica L. 中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、スリランカ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、バングラデシュ原産。英名はemblic , emblic myrobalan , Indian-gooseberry。中国名は余甘子(yu gan zi )。
  果実はインドで古くから食用・薬用に利用されている。
 高さ3~8(~23)m、50㎝ d.b.h.。雌雄同株、落葉性。樹皮は帯褐色、円柱形、まばらに皮目がある。葉の多いシュートのグループを生じる非常に短いシュートを持つ。葉の多いシュートは角があり、黄褐色の.軟毛があり、成長季の初めにしばしば成長の乏しい葉をつけ、花を密につけ、後に少数の花とよく成長した葉をつける。葉は二列生。托葉は三角状卵形、長さ0.8~1.5㎜、褐色、全縁又は歯状、縁毛がある。葉柄は長さ0.3~0.7㎜。葉身は長楕円形又は線状長楕円形、長さ8~23㎜、幅1.5~6㎜、紙質~革質。葉裏は淡色、葉表は緑色、乾くと赤色や褐色を帯び、葉の基部は浅い心形、わずかに斜形、縁は狭く外巻き、先は切形~円形~鈍形~微突形~微凹形。側脈は4~7対。多数の雄花を束生し、ときに1、2個の大きな雌花をつける。雄花:花柄は長さ1~2.5㎜。萼片6個、膜質、黄色、倒卵形又はへら形、ほぼ等長、長さ1.2~2.5㎜、幅0.5~1㎜、先は鈍形又は円形、縁は全縁又は浅い歯状。花盤の蜜腺は6個、類三角形。雄しべ3個、花糸は密着し長さ0.3~0.7㎜の円柱状。葯は直立し、長楕円形長さ0.5~0.9㎜、縦に裂開し、先は微突形。雌花:花柄は長さ約.0.5㎜。萼片は6個、長楕円形又はへら形、長さ1.6~2.5㎜、幅0.7~1.3㎜、先は鈍形~円形、厚く、縁は膜質、葉状。子房は卵形、長さ約1.5㎜、3室。花柱は3個、長さ(1~)2.5~4㎜、基部で合着し、深く2裂。裂片は先で分かれる。果実は核果、球形、直径1~1.3㎝、果皮は肉質、淡緑色又は黄白色、内果皮は甲殻質。種子は帯赤色、長さ5~6㎜、幅2~3㎜。花期は4~6月。果期は7~9月。
8 コバンノキ Phyllanthus flexuosus (Siebold et Zucc.) Mull.Arg. 日本(岐阜県、福井県以西~沖縄)、中国原産。中国名は落萼叶下珠(luo e ye xia zhu)。
 灌木。高さ3m以下、雌雄同株、全体に無毛。主枝はわずかにジグザグになり、短いシュートを出す。葉の多い小枝は長さ8~15㎝、帯褐色。葉はシュートに沿って次第に大きくなり、二列生。托葉は卵状三角形、脱落性。葉柄は長さ2~3㎜、乾くと小皺がある。葉身は楕円形~卵形、長さ2~4.5㎝、幅 1~2.5㎝、紙質、葉裏は白緑色。葉の基部は鈍形~円形、先は尖鋭形又は鈍形、側脈は5~7対。花序は腋生、花が束生し、5個以下の雄花と1個の雌花がつく。雄花は短柄があり、萼片5個、広卵形又は円形、長さ約1㎜、濃紫色。花盤の蜜腺は5個。雄しべ5個。花糸は離生。葯は長さ0.3~0.4㎜、縦に裂開する。雌花は直径約3㎜、花柄は長さ約1㎝。萼片6個、卵形又は楕円形、長さ約1㎜、脱落性。花盤の蜜腺は6個。子房は卵形、3室。花柱は3個、先が2裂、花冠から突き出る。果実は液果、偏球形、幅約6㎜、3室。種子は類三角形、長さ約3㎜。花期は4~5月。果期は6~9月。
9 ハナコミカンボク Phyllanthus liukiuensis Matsum. ex Hayata 
  syn. Phyllanthus leptoclados auct. non Benth 沖縄、香港原産。海岸の岩場に生える。
 落葉小低木、高さ20-40㎝、全体に無毛。分枝が多く、小枝は稜があり、直径約1㎜。先端付近から脱落性の小枝を多数、横に広げる。脱落性の小枝は長さ7-10㎝、直径約0.5㎜、斜上する。葉は小さなく、二列生、密に互生し、羽状複葉のように見える。托葉は長さ1㎜、三角形。葉は無柄。葉身は卵状楕円形~楕円形、長さ7~13㎜、幅4~6㎜、膜質、先は鈍形~円形、基部は左右不正、円形~心形。葉裏はやや白緑色を。 花は単性、腋生、脱落性の枝の下側につく。雄花は萼片4個、雄しべ2個。花盤の蜜腺は4個、倒円錐形。雌花は萼片が6個、卵形、先端は円い。子房は球形、平滑。花柱は3個、先が2裂、花盤の蜜腺は6個。果実は球形、直径約3㎜、平滑。
10 コカバコバンノキ Phyllanthus oligospermus Hayata subsp. oligospermus 台湾原産。
 中国名は少子叶下珠 shao zi ye xia zhu 。
 落葉低木。雌雄同株、全体に無毛。小枝は細く、帯紫色。托葉は披針形~線形、長さ2~3㎜。葉柄は長さ約2㎜。葉身は長楕円状楕円形~楕円形、長さ1.8~4.3㎝、幅1~1.6㎝、紙質、裏面はほぼ無毛。葉の基部は楔形又は鋭形、先は鈍形、先端が鋭く尖る、側脈は7~11対、両面に盛り上がる。花序は腋生、束生、10~25個の雄花がと1個(まれにそれ以上)の雌花がつく。雄花は、花柄が糸状、長さ3~5㎜。萼片は5(~7)個、広がり、黄色、卵形~楕円形、先は鈍形。花盤は5(~7)裂、裂片は雄しべに互生する。雄しべは 4 ~5(~7)個。花糸は離生、長さ約1.5㎜。葯は腎形。雌花は花柄が長さ3~5㎜。萼片5個、緑色又は緑白色、長楕円状披針形、長さ約2.5㎜。花盤は環状又は浅く分裂する。子房は広卵形、長さ約1.5㎜、幅約1㎜。花柱jは3個、長さ約0.3㎜、基部で合着し、広がり、ときに反曲する。果実は多汁の液果、球形、直径4~6㎜、赤色~紫黒色、種子を約4~5個入れる。種子は三角形、長さ2.5~3㎜、平滑又はほぼ平滑。花期は6~7月、果期は7~8月。
10-2 ドナンコバンノキ 渡難小判の木 Phyllanthus oligospermus Hayata subsp. donanensis T.Kuros. 沖縄県与那国島の固有亜種。
 落葉低木。高さ1.5-2m。葉は互生し、2列生、羽状複葉のように見える。葉身は楕円形、長さ2~5㎝、先は鈍形、全縁。雌雄同株。花は葉腋に数個、束生する。雄花は萼片が5個、長さ1.5~2㎝、覆瓦状。雌花は萼片が直立する。液果は球形、直径7~8㎜、暗赤色に熟す。果柄は長さ2~4㎜。
11 シマコバンノキ(タイワンコバンノキ) Phyllanthus reticulatus Poir.
 syn. Phyllanthus takaoensis Hayata ,  syn. Phyllanthus multiflorus Willd.
 日本(先ラオpス諸島 耕作地だけ)、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、カンボジア、スリランカ、インドネシア、ラオス、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、西アフリカ、オーストラリア原産。西インド諸島へ帰化。英名はblack-honey shrub, black-berried featherfoil, potato-bush, netted-leaved leaf-flower 。中国名は小果叶下珠 (xiao guo ye xia zhu )。
 低木、高さ2~4m。雌雄同株。コミカンソウ型分枝(phyllanthoid branchin)。脱落性の小枝は長さ5~15㎝、帯褐色、無毛、若いときには黄色の軟毛又は微軟毛があるか又は無毛。葉は落葉性、互生し、小枝に13~19個つき、無毛、楕円形~卵形、長さ1~5(~6.5)㎝、幅0.7~3㎝、膜質~紙質、先は鋭形~鈍形~円形、基部は鈍形~円形、全縁。側脈は5~7対、中脈は両面に盛り上がる。葉の上面は緑色。下面は帯白色、。葉柄は長さ2~5㎜。托葉は宿存性、離生、披針形、長さ1~3㎜、幅0.3㎜、全縁、褐色、乾くと硬く、刺状。花序は腋生、密散花序(fascicle)、まれに集散花序(cyme)、雄花は2~10個。雌花は1~2個つく。[雄花]:花柄は繊細、長さ5~10㎜。萼片は2列に5又は6個、不等形、卵形~倒卵形、長さ0.7~1.5㎜、幅0.5~1.2㎜、全縁。花盤の蜜腺は5個、鱗片状、幅約0.5㎜。雄しべは5個、直立、3個は花糸が長く、中央のカラムに密着し、2個は花糸が短く、離生。葯は三角形、縦に裂開する。[雌花]:花柄は長さ4~8㎜、繊細。萼片は2列に5又は6個、不等形、広卵形、長さ1~1.6㎜、幅0.9~1.2㎜、基部の内側に微軟毛がある。花盤の蜜腺は5又は6個、長楕円形又は倒卵形。子房は4~12室、平滑。花柱は離生、先が2裂、裂片が線形、外巻き、子房の先を越えて、輻合する。果実は液果、球形~扁球形、幅4~6㎜、熟すと黒色~暗紫色、4~12室、8~16種子を入れる。種子は三角形、長さ1.6~2㎜、褐色。花期は3~6月。果期jは6~10月。x=13
12 シマヒメミカンソウ(シマコミカンソウ) Phyllanthus virgatus G. Forst.,
 syn. Phyllanthus simplex Retz.,
 syn. Phyllanthus virgatus G.Forst. var. chinensis auct. non (Mull.Arg.) Webster
  中国、インド、ブータン、ネパール、スリランカ、ミャンマー、ラオス、タイ、ベトナム、インドネシア、太平洋諸島原産。沖縄(先島諸島、大東諸島)の耕作地にも自生する。英名は Virgate leaf-flower。中国名は黄珠子草 (huang zhu zi cao)。
 1年草、雌雄同株。コミカンソウ型分枝ではない。茎は普通、基部や中間で分枝し、無毛、翼があり、長さ25~50㎝、基部はやや木質化する。葉は互生、多数つき、楕円形又は狭楕円形、長さ1.8~2.3㎝、幅0.4~0.7㎝、先は鈍形~鋭形、基部は鈍形~円形、全縁、無毛。葉の上面は緑色、中脈は盛り上がる。葉柄は長さ0.3~0.7㎜。托葉は三角形、長さ約1㎜、幅約0.8㎜、先は尖鋭形又は尖頭形、基部は心形、褐色。小集散花序が腋生。花期は7~8月、雄花は小集散花序に1~3個つく。萼片は6個、円形、長さ0.6㎜、先は円形、全縁、無毛。雄しべ3個、花柄は長さ0.3~0.5㎜。葯は水平に裂開する。雌花は小集散花序に1~2個、萼片は6個、宿存性、不等形、楕円形先は円形、長さ0.3~0.6㎜、無毛、全縁、果時に反曲する。子房は3心皮、無毛、不明瞭ないぼ状。花柱は離生、長さ約0.3㎜2深裂。花柄は長さ1.5~2㎜、稜がある。蒴果は淡黄緑色、扁球形、幅3㎜、長さ約1.4㎜、不明瞭ないぼ状。花柱は裂開後も残り、長さ約1㎜。科柄は長さ4.5~6㎜。種子は鋭い三角形、長さ約1.6㎜、幅約1.2㎜、放射状及び接線方向に網状びなり、暗色の小さないぼが不規則に散在し、褐色又は暗褐色。
15 アカハダコバンノキ Margaritaria indica (Dalz.) Airy Shaw
 syn. Phyllanthus indicus (Dalz.) Mull.Arg.
 日本(沖縄、徳之島、西表島)、中国、台湾、インド、スリランカ、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム、オーストラリア原産。中国名は蓝子木(lan zi mu)。
 高木、高さ10~15(25)m、雌雄異株。枝は円柱形、帯褐色、皮目がある。托葉は三角状披針形、長さ約3㎜、脱落性。葉柄は長さ4~10㎜、上面に樋がある。葉身は薄い紙質、楕円形、楕円状卵形、または長楕円状披針形、先は鋭形~鈍形~円形、普通、裏面は淡灰色、側脈は8~12対、下側に盛り上がる。雄花は腋生、数個、束生し、花柄は長さ4~6㎜。萼片は広がり、外側の萼片は卵形、長さ1~1.5㎜、幅0.6~1㎜。内側の萼片は倒卵形、長さ1.3~1.8㎜、幅1~1.5㎜。花盤はは環状、幅0.6~1.5㎜、萼片の基部に沿着し、平滑。雄しべは離生。花糸は長さ0.7~1.5㎜。葯は楕円形又は長楕円形、0.6~0.9㎜。雌花は1~3個つき、腋生。花柄は長さ8~21㎜、細い。萼片は卵形~長楕円形、長さ1.5~2㎜、全縁。花盤は環状、幅1.8~2.8㎜、全縁。子房は3又は4室、卵形。胚珠は室に2個。花柱は3個又は基部で合着し、広がり、長さ1.5~2㎜、先は2裂。蒴果(漿果)は類球形又は扁球形、3うねがあり、直径7~12㎜。熟すと2バルブの分果、3個に裂開又は乾くと不規則に分果に壊れ、分果の内部は紙質。種子は扇状三角形、長さ3.5~6㎜、幅2.7~6㎜、厚く、青色又は帯青色、外種皮は光沢がある。外種皮内層は背面にしわがあるか又は溝がある。花期は5~8月、果期は8~12月。

参考

1) EUPHORBIACEAE
 Subfam. I. Phyllanthoideae Tribe 5. Phyllantheae  
http://www.kspub.co.jp/download/1546066.pdf
2) Flora of North America
 Phyllanthus urinaria in Flora of North America @ efloras.org  
http://www.efloras.org/flora_page.aspx?flora_id=1
3) Flora of China
 Flora of China @ efloras.org  
http://www.efloras.org/flora_page.aspx?flora_id=2