マツバスゲ  松葉菅
[中国名] 松叶薹草 song ye tai cao
[学名] Carex biwensis Franch.
Carex rara Boott subsp. biwensis (Franch.) T.Koyama
Carex rara Boott
カヤツリグサ科 Cyperaceae  スゲ属
三河の植物観察
マツバスゲ小穂
マツバスゲ熟した小穂の雌花部
マツバスゲ熟した小穂の拡大
マツバスゲ
マツバスゲ小穂2
マツバスゲ果胞と鱗片と果実
 学名はCarex biwensisとされるが、Carex raraと同義語とする見解もある。同義語とするFlora of China などの見解ではインド、ネパール、ブータンも分布域に含まれる。
 根茎は短い。葉は幅1~1.5㎜(Carex rara:0.5~1㎜)。直径約1㎜の茎の先に長さ10~20㎜の雌雄性の小穂を1個ずつつける。上部は長さ約1㎝(Carex rara:4~12㎜)の細い淡褐色の雄花部、下部は幅約4㎜)の黄緑色の雌花部。雌花部は雄花部とほぼ同長(Carex rara:4~10㎜)。果胞は長さ1.5~2㎜(Carex rara:1.5~2.5㎜)(写真は1.6㎜)、明瞭な6~10脈があり(Carex rara:不明瞭な脈又は基部に明瞭な脈があり、ときに錆のような点がある)、果実をゆるく包み、斜上~平開する(図鑑の解説によると、斜上するとなっているのにかかわらず写真にほぼ平開したものもあり、右側の熟した果胞の写真でもほぼ水平になっている)。雌花の鱗片は赤褐色で、果胞とほぼ同長~やや小さい(Carex rara:1.5~2㎜、3脈がある)。果実は長さ約1.4㎜(Carex rara:1~2㎜)、三稜形、褐色。柱頭は3岐。
 ハリガネスゲCarex capillacea は小穂が短く、果胞の数が少ない。果胞がマツバスゲより細長く、長さ2.5~3㎜、上面に5脈が明瞭。また、雌鱗片が果胞よりかなり小さく、円頭。マツバスゲもハリガネスゲも果胞の数が少なくなることがあり、小穂の形や大きさだけでは間違いやすい。
 コハリスゲ Carex hakonensis は小型で、果胞の数も少なく、果胞に脈は見られない。
[花期] 4~5月
[草丈] 10~40㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 湿地
[分布] 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国
[撮影] 蒲郡市金平町  05.5.7
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