コオニタビラコ 小鬼田平子

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae ヤブタビラコ属

別 名 タビラコ
中国名 稻槎菜 dao cha cai
英 名 Japanese nipplewort
学 名

Lapsanastrum apogonoides (Maxim.) J.H.Pak et K.Bremer

 synonym Lapsana apogonoides Maxim.
コオニタビラコの花
コオニタビラコの花裏
コオニタビラコの花横
コオニタビラコの総苞
コオニタビラコの未熟な痩果
コオニタビラコ
コオニタビラコのロゼット
花 期 3~5月
高 さ 8~15㎝
生活型 多年草
生育場所 水田、畔道
分 布 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 足助町 02.3.2
コオニタビラコはヤブタビラコ属の雑草。水田の水を引く前によく見られる。春の七草のホトケノザはこの草のことで、若葉は食べられる。北アメリカへ帰化している。
 全草がほぼ無毛。根生葉は柔らかく、長さ4~25 ㎝、幅1~2㎝、羽状に深裂し、先端の裂片が最大。黄色の頭花の直径は大きいもので約1㎝。舌状花は8~13個程度。総苞は円柱形、花後も丸くならない。総苞内片は5個。痩果は長さ約4㎜、先端に2個の角状突起がある。角状突起は熟したころにはわからなくなってしまうこともあり、未熟なものを確認すると確実である。3月初めの開花初期は花茎が短く、葉がロゼット状になっている。4月の盛期以降になると葉の立ち上がったものも多くなり、花茎も分岐して立ち上がる。2n=44。
 ヤブタビラコも畔道でよく見かけられ、コオニタビラコと混在していることも多い。全体にやや毛が多く、花後に総苞が丸くなり、総苞内片が6~7個。花がやや小さく、花弁が多数密につく。痩果が短く、先端の突起がない(コオニタビラコとヤブタビラコの比較詳細)。