カリマタガヤ  雁又萱、雁又茅
[中国名] 觿茅 xi mao
[学名] Dimeria ornithopoda Trin.
Dimeria ornithopoda Trin. var. tenera (Trin.) Hack.
イネ科 Poaceae  カリマタガヤ属
三河の植物観察
カリマタガヤの花序
カリマタガヤ花序枝の拡大
カリマタガヤの葉鞘
カリマタガヤの果実
カリマタガヤ
カリマタガヤの小穂
カリマタガヤの小穂の中
 学名は広義にDimeria ornithopoda とする見解が普通である。日本のものを var. teneraとし、東アジア、オーストラリアなどに分布する基本亜種subsp. ornithopodaと分ける見解もある。
 茎は細く、下部で分枝し、叢生する。茎の下部はやや曲がり、先は直立する。葉舌は白色、膜質、長さ1~2㎜、卵形、鈍頭。葉は互生し、長さ3~7㎝、幅2~5㎜、質は柔らかく、長毛が開出する。葉鞘は長さ5~10㎜程度、長毛がまばらにつく。葉や葉鞘にある長毛の基部は膨らみ、節には環状に毛が密生する。茎の先にV字形(花序枝が多い場合は掌状)の紫色を帯びた細い花序をつける。花序の枝は普通2個(稀に1から3個)、長さ2.5~5㎝、無梗の小穂を互生する。花序軸には狭い翼があり、稜には上向きの短毛がある。小穂は長さ2.5~4㎜、左右に扁平、紫褐色を帯び、2小花をもち、うち1小花は不完全。小穂の基部に毛がある。苞頴は2個がほぼ等長、内折し、背の竜骨が狭い翼状になり、稜に上向きの小歯があり、縁は有毛、先が尖る。第1苞頴の方が幅が狭い。第1小花は不完全、薄膜質の護頴(第3頴)だけとなり苞頴の1/2以下と短く、細い。第2小花の護頴(第4頴)は薄膜質、苞頴よりやや短く、先に2歯があり、長さ3~10㎜(普通小穂よりかなり長い)の芒があり、護頴の先端の歯間から突き出る。芒には上向きの小歯がある。頴果は背腹に扁平でなく、左右に扁平、長さ約2.2㎜、幅0.3㎜、厚さ0.5㎜。
 ヒメカリマタガヤ form. microchaeta は小形で、小穂が長さ2.5~3㎜、芒が無く、又は短く、頴果は長さ1.5~1.8㎜。ヒメカリマタガヤを分けないとする見解もある。
 基本亜種 subsp. ornithopoda は朝鮮、中国、台湾、インド、マレーシア、フィリピン、オーストラリアに分布する。小穂が長さ1.7~3㎜、 第2苞頴が第1苞頴より短い。苞頴の背は丸いか又は鋭角になり翼状にならない。
 subsp. subrobusta は中国に分布する。具脊觿茅 ju ji xi mao。高さ60㎝になるものもあり、小穂は長さ3~3.5㎜。苞頴はほぼ等長。var. teneraをこれに含める見解もある。
 メヒシバ Digitaria ciliaris の小さいものは少し似ている。メヒシバは花序が緑色。小穂が背腹に扁平。
[花期] 9~10月
[草丈] 10~40㎝
[生活型] 1年草
[生育場所] 低地の湿地
[分布] 在来種  北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、マレーシア、フィリピン、オーストラリア
[撮影] 新城市  13.10.21
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