イソホウキギ 磯箒木

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Flora of Mikawa

ヒユ科 Amaranthaceae バッシア属

学 名 Bassia littorea (Makino) Freitag et G.Kadereit
Kochia littorea (Makino) Makino
Kochia scoparia (L.) Schrad. var. littorea Makino
Kochia scoparia (L.) Schrad. (ホウキギ)
Bassia scoparia (L.) A.J.Scott (ホウキギ)
イソホウキギの花
イソホウキギの果期の花被片の翼
イソホウキギの紅葉
イソホウキギの葉裏
イソホウキギ果実と種子
イソホウキギ
イソホウキギの葉表
イソホウキギの葉裏
イソホウキギ果実と種子
花 期 9~10月
高 さ 30~100㎝
生活型 1年草
生育場所 塩湿地
分 布 在来種 本州(東海地方以西)、四国、九州
撮 影 御津町  09.10.1
ホウキギ属 Kochia からバッシア属 Bassia に再統合する見解がある。イソホウキギはホウキギが野生化したものとする見解があり、イソホウキギを区別しないこともある。新分類(APG)ではアカザ科はヒユ科に含まれるようになった。
 満潮には潮下になる塩湿地に生える。茎は直立し、よく分枝し、枝が斜上またはほぼ開出する。葉は互生し、長さ1~5cmの狭倒披針形~倒披針形で、やや厚い。葉の表からはわかりにくいが、3脈があり、全縁で、先が尖る。花は両性花と雌花が円錐花序につく。果実は宿存した花被に包まれ、果期には花被の上部に淡黄色の翼が広がる。花被の翼は全縁。果実は長さ約2㎜、果皮は薄い膜質。愛知県では稀な植物であり、準絶滅危惧種に指定されている。全国ではリスト外。右側最下の写真は秋の終わりの紅葉である。
 ホウキギ(種子はとんぶり)Bassia scoparia は中国が原産の帰化種。道端、畑地などに生え、枝が立って束状になり、ほうきのように見える。花被の翼の縁が不規則に切れ込む。
 ハナホウキギ(コキア)は Bassia scoparia 'Trichophylla'は秋に真っ赤に紅葉するホウキギの栽培品種。
 シラゲホウキギBassia scoparia var. sieversiana は葉の1脈が目立ち、葉縁に白毛が生える。花被の翼は全縁。