ヒメヒマワリ  姫向日葵
[中国名] 瓜叶葵 gua ye kui
[英名] cucumberleaf sunflowe
[学名] Helianthus debilis Nutt. subsp. cucumerifolius (Torr. et A.Gray) Heiser
Helianthus debilis Nutt 広義
キク科 Asteraceae (Compositae)  ヒマワリ属
三河の植物観察
ヒメヒマワリの頭花
ヒメヒマワリの頭花横
ヒメヒマワリの中心小花
ヒメヒマワリの総苞
ヒメヒマワリの花後
ヒメヒマワリの果実
ヒメヒマワリの葉
ヒメヒマワリの茎
ヒメヒマワリ
ヒメヒマワリのパレアと痩果
ヒメヒマワリ冠毛
 よく分枝し、花が小型、園芸品種は多数あり、アイスクリーム(Ice Cream)、イタリアングリーン(Italian Green)、イタリアングリーンハート(Italian Green Heart)、イタリアンホワイト(Italian White)、エクセルシオール(Excelsior)、オリオン(Orion)、SLG DS 05 、ダズラー(Dazzler)、バニラアイス(Vanilla Ice )、フローラサン(Flora Sun)などがある。キクイモモドキもよく似ていてヒメヒマワリと呼ばれることがある。毛が少なく、あっても軟毛。葉が対生し、基部は心形にならない。花托の苞(鱗片)は先が鈍形。痩果の冠毛は無く、あっても小さな鱗片状。日本で野生化しているものは明治時代の末に観賞用に導入されたものとされている。
 1年草又は多年草。高さ0.4~2m。茎は直立し、無毛又は剛毛~微軟毛がある。葉は茎葉、ほとんど互生、葉柄は長さ1~7㎝。葉身は三角状卵形~披針状卵形~卵形、長さ4~9㎝、幅1.8~13㎝。葉裏は無毛~剛毛状、ときに腺点があり、基部は心形~切形~広楔形、縁は浅い鋸歯縁、先は鋭形。頭状花序は1~3個、散形につく。花序柄は長さ25~50㎝。総苞は半球形、直径10~22㎜。総苞片は披針形長さ8~17㎜、幅1~3㎜、表面は無毛~剛毛状、先は鋭形~長漸鋭形。パレアは長さ7.5~8㎜、先に3歯がある。周辺小花は11~23個つき、花冠は黄色。小舌は長さ(15)20~30㎜。中心小花は約30個つき、花盤は直径16~18(20)㎜。中心小花の花冠は帯赤色、ときに黄色、長さ4.5~5㎜。花柱は分枝し、帯赤色又は黄色。痩果は長さ5~12㎜、軟毛が密生する(無毛又はまばらに小剛毛がある)。冠毛は2個、早落性、披針形又は線状披針形の芒、長さ2~3(1.2~2.5)㎜、数個の短い鱗片がある。2n=34。
 他にいくつかの亜種がある
①subsp. debilis: beach sunflower、Florida固有種
②subsp. silvestris :forest sunflower、Texas固有種
③subsp. tardiflorus:slow-flowering sunflower、
   Mississippi ~Floridaの海岸に限定され、希少。
➃subsp. vestitus:clothed sunflower、hairy beach sunflower
   Florida固有種、発生が限定される絶滅危惧種.

 ●キクイモモドキ Heliopsis helianthoides (L.) Sweet 北アメリカに分布し、英名はFalse sunflower。宿根ヒマワリとかヒメヒマワリと呼ばれることもあり、混同されやすい。ヒマワリモドキ属の多年草。高さ (40)80~150㎝。根茎は匍匐し、長さ約4㎝、幅2~6㎜、節間はほぼ2~10㎜。茎は麦わら色~赤褐色、無毛又は有毛。葉は下部では対生し、上部では互生する。葉身は卵形~三角状披針形長さ6~12(15)㎝、幅2~6(12)㎝、縁は規則的又は不規則に粗い鋸歯があり、先は鋭形~尖鋭形。両面とも無毛~まばらに軟毛があり、普通から密に細かな粗毛又は粗毛で覆われる。頭花は1~15+個つく。花序柄は長さ9~25㎝。総苞は直径12~25㎜。総苞片はほぼ無毛~密に縁、先、面に軟毛がある。パレアは披針形~長楕円形、先は鈍形、面は無毛。周辺小花は10~18個、花冠は黄金色、小舌はほとんど長さ2~4㎝、幅6~13㎜。中心小花は10~75+個、花冠は黄色~褐黄色(裂片は筒部より明るい)、長さ4~5㎜、無毛。下位痩果は長さ4~5㎜、無毛~角に軟毛があり、平滑。冠毛は無いか又は2~4個の小さな歯状の鱗片がある。2n=28(変化は知られていない)。園芸品種が多数ある。旭(あさひ)は八重、Benzinggold、Golden Plume、Light of Loddon、Loraine Sunshine、Prairie Sunset、Sommersonne、Spitzentanzerin、Summer Nights、Summer Sun、Sunburst(小型、一重)、Sunstruck、Tuscan Sun、Waterperry Gold。日本で野生化しているものは、明治時代中頃に鑑賞用に導入されたものとされている。
 2変種がある。
  var. helianthoides 葉身は卵形、長さ 8~12(15)㎝、幅4~8(12)㎝、葉裏は無毛又はまばらに軟毛があり、葉表は無毛又は細かな粗毛がある。
  var. scabra 葉身は三角形~狭卵状披針形、長さ6~12㎝、幅2~5㎝、両面とも中間から密に細かな粗毛~粗毛がある。
Helianthus petiolaris
 ●キクイモHelianthus tuberosus は北アメリカ原産。数㎝の塊茎ができ、食用などとされる。英名はJerusalem artichoke。中心小花が黄色、頭花の中央の中心花部分が小さい。痩果は長さ5~7㎜、キクイモモドキより大きい。園芸品種 。
[花期] 7~10月
[草丈] 0.4~2m
[生活型] 多年草
[生育場所] 荒地、草地
[分布] 帰化種  北アメリカ原産
[撮影] 蒲郡市 16.7.27
<ヒマワリ属>Helianthus=Sunflower
 1年草又は多年草、高さ(5)20~300(500)㎝。茎は直立~斜上~傾伏~平伏、普通、先で分枝する。葉は根生又は茎生、対生~基部で対生して互生~互生、有柄又は無柄。葉身は普通、3脈(H. eggertii, H. smithii, H. maximilianiでは1脈)、ほとんどは三角形、披針状線形、披針形、披針状卵形、線形、卵形、基部は心形~狭楔形、縁は普通、全縁~鋸歯縁、まれに分裂し、表面は無毛~有毛、しばしば腺点がある。頭花は普通、放射状、(ときにH. radula では円盤状)、単生又は散房花序、円錐花序、穂状花序につく。総苞は普通、半球形、ときに鐘形又は円柱形、直径5~40+(~200栽培種)㎜。総苞片は残存性、11~40(栽培種では100)個、2~3列につく(長さはほぼ等しい)。花盤は平ら又はわずかに凸面、パレア(花托の苞)がある(パレア paleae は二つ折り、普通、長方形状長楕円形、普通3歯があり、ときに全縁、ときに先が帯赤色又は帯紫色)。周辺小花は普通5~30(栽培種では100)個、まれに0、中性。花冠は黄色又は帯赤色(少なくとも先が)、筒部は鐘形状ののど部より短く、裂片は5個、三角形(花柱の枝は細く、付属体は細くなる)。下位痩果 cypselae (普通、紫黒色、ときにまだら)は倒ピラミッド形、扁平(無毛、無毛状、有毛)。冠毛は0(H. porteri)、2(3)個つき早落性、普通、披針形、芒形、微細不整歯の鱗片(2個の主な角度があり、長さ1~5㎜)に加えて0~8個の普通短い鱗片(長さ0.2~2㎜)がある。x=17
 北アメリカ、メキシコに52種(ハイブリッド1種を含む)が自生する。ヨーロッパ、アジア、アフリカで栽培され、帰化しているものもある。現在、交雑種を含めて71種が通用学名(accepted name )とされている(The Plent List)。栽培種は非常に多く、広義にヒマワリ属の栽培種を含めてひまわり Sunflowerと呼んでいる。狭義にはHelianthus annuusとその栽培種をひまわり Sunflowerと呼ぶ。

 ●ヒマワリHelianthus annuus (Common sunflower)、中国名は向日葵( xiang ri ku)。iヒマワリは種子が食用や油採取用、花が観賞用として世界で広く栽培される。
 1年生、高さ1~3m。茎は直立し、普通、剛毛がある。葉はほとんど茎葉、ほとんど互生し、葉柄は長さ2~20㎝。葉身は披針状卵形~卵形、長さ10~40㎝、幅5~40㎝、基部は楔形~類心形又は心形、鋸歯縁、葉裏は普通、剛毛状、ときに腺点がある。頭花は1~9個、花序柄は長さ2~20㎝。総苞は半円形又は広くなり、直径15~40(~200)㎜。総苞片は20~30(~100+)個、卵形~披針状卵形、長さ13~25㎜、幅(3~)5~8㎜(縁に普通、縁毛がある) 、先は急に円くなり、長くとがり、表面は普通、粗毛~剛毛があり、まれにほとんど無毛~無毛になり、普通、腺点がある。パレア(花托の苞 paleae )は長さ9~11㎜、3歯がある(中央の歯は長尖鋭形、無毛又は剛毛がある)。周辺小花は(13~)17~30(~100+)個、小舌は長さ25~50㎜。中心小花は150+(~1000+)個、花冠は長さ5~8㎜、裂片は普通、帯赤色、ときに黄色。葯は褐色~黒色、付属体は黄色又は暗色(花柱の枝は黄色)。下位痩果は長さ(3)4~5(15)㎜、ほぼ無毛。冠毛は2個の長さ2~3.5㎜の披針形の鱗片であり、長さ0.5~1㎜の0~4個の鈍形の鱗片が加わる。 2n=34。

<ヒマワリモドキ属>Heliopsis=Oxeye,
 多年草(1年草)。高さ30~150㎝。茎は直立又は匍匐し、基部で分枝又は全体に分枝する。葉は茎葉、対生し、有柄。葉身は基部から3脈があり、三角形~卵形~披針形、基部は楔形~類切形、縁は鋸歯又は粗い歯状、面は無毛又は有毛。頭花は散形状(円盤状)につき、単生。総苞はこま形~半球形、直径8~14㎜。総苞片は残存性、2~3列に12~20個(卵形又は長楕円形、ほぼ等長、外総苞片は内総苞片より葉状)。花盤は凸面~円錐形、パレア(花托の苞)がある(パレア paleae は徐々に脱落し、黄色、二つ折り、紙質になる)。周辺小花は(0)5~20個、雌性、稔性、花冠が黄色~橙色(小舌があり、無柄、紙質になる)。中心小花は30~150+個、両性、稔性、、花冠が黄色~褐色~紫色、筒部は狭円筒形ののど部より短く、裂片は5個、三角形。下位痩果は褐色~黒褐色、類円柱形又は不明瞭な3又は4角がある(翼状にならない)。冠毛は欠くか、又は残存性で、冠状(王冠には不規則な切れ込みがあり、1~3個の歯状の鱗片が付加する)。X=14。
 北アメリカ、メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ(ボリビアまで)に約18種(自生は3種)が分布する。

TOP Back