ハナサフラン  
[別名] クロッカス、ハルサフラン
[英名] spring crocus , giant crocus , dutch crocus
[学名] Crocus vernus (L.) Hill
アヤメ科 Iridaceae   クロッカス属
ハナサフランの花
ハナサフランの花2
ハナサフランの雄しべと雌しべ
ハナサフランの花柄の基部
ハナサフランの葉先
ハナサフラン
ハナサフラン葉
 花が紫色系統のクロッカス属であり、園芸種が多数ある。多くのハイブリッドがあり、Dutch hybrid などと呼ばれている。ハイブリッド種は花が大きく、春に咲き、観賞用のみに栽培されるため、spring crocus、large flowering crocusなどとも呼ばれている。世界で広く栽培され、イギリスでは18世紀頃、野生化したといわれている。日本へは明治時代に渡来した。
 このほかに花が小さく、冬から開花するゴールデンクロッカス Crocus chrysanthusを原種とする黄色系統やその他の秋咲きの原種を基とする園芸種など、多数あり、日本ではこれらを含めてクロッカス属の園芸種全体をクロッカス(ハナサフラン)と呼んでいる。
●ハナサフラン Crocus vernus は原産地がヨーロッパのアルペン地域。多くのハイブリッドがつくられている。ハイブリッドはDutch crocus、 large flowering crocus、 giant crocus、 spring crocusと呼ばれる。花は春に3週間ほど咲き、夜に閉じ、朝に開き、曇りや雨では開かない。球茎(corm)は楕円形、直径約4㎝、薄皮(tunic)は細かい繊維状。葉は数個、根生し、幅3~8㎜、線形、基部に鞘があり、葉表は中央に淡色の筋がある。葉は花が終わると長く伸び、数週間語に休眠状態になり、黄色くなる。花は普通1個つき、高さ10~15㎝。花被は直径4~5㎝、杯形~鐘形、紫色~青色又は白色、ときに濃色のストライプが入り、筒部は花被片より淡色にならず、無毛~短毛がある。花被片は6個。子房下位。雄しべは3個、直立し、葯は黄色。雌しべ1個、花柱は普通、橙色、先は3裂し、柱頭は房状、普通、橙色。果実は蒴果、長さ15~20㎜。
●キバナサフラン(yellow crocus , Dutch yellow crocus) Crocus flavus Weston=Crocus aureus Sm= Crocus gargaricus Herb.ギリシャ、アルバニア、ブルガリア、旧ユーゴスラビア、ロマニア、トルコ原産。開花は秋又は早春。花は芳香があり、鮮濃黄色、ワイングラス形、直径5~6㎝。

●ゴールデンクロッカス(寒咲きクロッカス) Crocus chrysanthus (Herb.) Herb (snow crocus, golden crocus) ギリシャ、アルバニア、ブルガリア、旧ユーゴスラビア、ロマニア、トルコ原産。ハナサフランより花や球茎が小さく、開花は早春。花は鮮橙黄色、椀形。
 var. albidus 白花変種
●サフラン Crocus sativus L 地中海東部原産。中国名は番红花(fan hong hua) 、英名は saffron , saffron flower。
 球茎は直径約3㎝。外皮(薄皮)は淡黄色~黄褐色、網状。葉は9~15個つき、長さ15~20㎝、幅2~3㎜。花は1、2個、芳香がある。花被は紫色、花被片は倒披針形、長さ4~5㎝、先は鈍形。雄しべは長さ約2.5㎝。葯は黄色、先がわずかに曲がり、尖る。花柱は先で3分枝し、枝は反曲し、濃赤色、長さ2.5㎝又はそれ以上。稔性の種子はできない。花柱と柱頭の黄色の染料(saffron dye)が薬用、料理に使われる。秋咲き。
 ●サフランモドキZephyranthes carinata はメキシコ原産。紅紫色の花が夏に咲き、葉幅が6~8㎜とやや広い。
 ●イヌサフラン(コルチカム) Colchicum autumnale ヨーロッパ中南部から北アフリカ原産。9月頃、ピンク色の花を束生する。葉は披針形で幅が広い。
[花期] 2~4月
[草丈] 10~15㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 草地、牧草地、 土手  (園芸種)
[分布] 帰化種 ヨーロッパ原産
[撮影] 豊橋市  16.3.4
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