ハマアオスゲ 浜青菅

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

別 名 スナスゲ
中国名 纤维青菅 xian wei qing jian
学 名 Carex fibrillosa Franch. et Sav.

 synonym Carex breviculmis subsp. fibrillosa (Franch. & Sav.) T.Koyama

 synonym Carex breviculmis var. fibrillosa (Franch. & Sav.) Matsum. & Hayata [Flora of China]

ハマアオスゲ苞の長い花序
ハマアオスゲ苞の短い花序
ハマアオスゲ雄小穂
ハマアオスゲ雌小穂
ハマアオスゲ葉鞘
ハマアオスゲ
ハマアオスゲ果実
ハマアオスゲ葉表
ハマアオスゲ葉裏
ハマアオスゲ根
花 期 4~6月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 海岸の砂地
分 布 在来種 日本(本州、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国(安徽省、甘粛省、陝西省)、台湾
撮 影 渥美町西浜   05.5.8
アオスゲ似ていて海岸の砂地に生えるため、ハマアオスゲといい、スナスゲとも呼ばれる。地下匐枝を出して広がる。葉は普通、茎より長くて硬く、幅3~5㎜。茎の先に3~5個の直立した小穂を固まって付ける。苞は花穂より短いことが多く、長く伸びることもある。最上部は雄小穂、棍棒状で太い。下側の雌小穂は短い円柱状でアオスゲより太く、雌花にはアオスゲ同様に鱗片に長い芒がつく。果胞は長さ3~3.5㎜、太い脈が見られ、毛が密生し、熟すと黄白色~黄褐色になり、基部に明瞭な柄がある。果実は3稜形、頂部には柱基が付属体として残る。柱頭は3岐。
 イソアオスゲ(Carex leucochlora var. meridiana Akiyam)は海岸の岩場に生え、半地上性の匐枝を伸ばし、葉や茎がざらつかない。葉は幅1.5~4㎜。苞は著しく長い。雌小穂がやや離れてつき、花数が10個以下と少ない。果胞は長さ2.5~3㎜、有毛。
 アオスゲ(Carex leucochlora Bung)は匐枝を出さない。葉の幅が2~3㎜と狭い。果胞は長さ2.5~3㎜、脈がやや不明瞭、毛がまばら。