ハクウンボク 白雲木

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Flora of Mikawa

エゴノキ科  Styracaceae エゴノキ属

別 名 オオバヂシャ、オオバジシャ
中国名 玉铃花 yu ling hua
学 名 Styrax obassia Siebold et Zucc.
ハクウンボクの花序2
ハクウンボクの花
ハクウンボクの萼
ハクウンボクの葉
ハクウンボクの幹
ハクウンボク
ハクウンボクの花序
ハクウンボクの葉表
ハクウンボクの葉裏
花 期 5~6月
高 さ 6~15m
生活型 落葉小高木
生育場所 山地
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 豊橋市(植栽) 15.5.1
和名は白い花が雲のように群れて咲くことからつけられた。
 幹は灰黒色、平滑、老木では樹皮に縦に浅い割れ目が入る。冬芽は長さ5~8㎜、芽鱗はなく、黄褐色の細毛が密生する。葉痕はO字形。葉は互生し、長さ10~20㎝、幅6~20㎝の倒卵形。先が短く尾状に尖り、基部は広い楔形。側脈は5~8対、、縁は歯牙状の鋸歯があり、鋸歯の先端は突起状。葉裏は灰白色、星状毛が密生する。葉柄は長さ1~2㎝。両性花。枝先に総状花序を垂れ下がってつける。ときに花序の基部に1~2個の側花序をつける。総状花序は長さ6~17㎝、10~20個の花をつける。小花柄は長さ7~10㎜。萼は長さ4~5㎜、杯状、5(又は6)裂し、星状毛が密生する。花冠は白色、5深裂し、裂片は長さ13~16㎜、幅4~5㎜。雄しべは10個、花冠より短く、花糸は無毛。雌しべ1個、花柱は雄しべより長く、花冠より短い。果実は蒴果、直径1~1.5㎝、卵形、表面に星状毛が密生し、種子を1個もつ。種子は長さ約1㎝、褐色~暗褐色。
 コハクウンボク Styrax shiraianus は葉が小さく、質が厚く、葉の上半分に大きな歯牙状の鋸歯がある。総状花序が短い。
 エゴノキ Styrax japonica は葉が全縁~浅鋸歯縁。花柄が2~3㎝と長く、花が垂れさがってつく。果柄も長い。