ボントクタデ 凡篤蓼

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Flora of Mikawa

タデ科 Polygonaceae イヌタデ属

中国名 伏毛蓼 fu mao liao
学 名 Persicaria pubescens (Blume) H. Hara
 synonym Polygonum pubescens Blume
ボントクタデの花
ボントクタデの花被
ボントクタデの花拡大
ボントクタデの托葉鞘
ボントクタデ葉表
ボントクタデ葉裏
ボントクタデ茎
ボントクタデ
ボントクタデ小苞と花
ボントクタデ花被の腺点
ボントクタデ果実
ボントクタデの葉
花 期 8~9(10)月
高 さ 60~100㎝
生活型 1年草
生育場所 海抜2700mまでの溝沿い、水辺、畑の縁など湿った場所
分 布 在来種 日本(本州、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、パキスタン、ブータン、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア原産
撮 影 本宮山 06.9.18
ヤナギタデに似ているが、辛味がない。和名のボントクは愚鈍者を意味するポンツクのことで、辛味が無い事から。
 1年草、高さ60~100㎝。茎は赤色を帯び、上向きの伏毛が多く、まばらに小剛毛があり(hispidulous)、上部で分枝し、節が膨らむ。葉は互生し、葉柄は長さ4~7㎜、密に小剛毛がある。葉身は卵状披針形~広披針形~披針形、長さ5~10㎝×幅1.5~2㎝、先は尖鋭形~鋭形、基部は広楔形、縁に縁毛があり、両面に密に小剛毛があり、中央部に八の字形の黒い斑紋があり、下面に腺点はあるが、少なく不明瞭。葉に辛味はない。托葉鞘は緑色、筒形、長さ1~1.5㎝、膜質、剛毛があり、縁毛は丈夫で長さ約8㎜。花序は頂生または腋生、紐状の穂状花序状、先が垂れ下がり、緩く、長さ7~15㎝、淡紅色の小さな花をまばらにつけ、下部では途切れる。苞は緑色、漏斗形、縁はほぼ膜質、縁毛があり、各苞に花が3~4個つく。花被は緑色、上部は赤色、5深裂し、花後は紅色が強くなり、下部の緑色を除き、全体がほぼ紅色になり、明瞭な帯紫色の腺点が密~疎にある。花被片は楕円形、長さ3~4㎜。雄しべは8本、突き出ない。花柱は3本、中間の下で合着する。雄しべは8個。痩果は宿存する花被に包まれ、黒褐色、卵形、3稜形、長さ2.5~3㎜、表面がざらつき(密に穴があり)、光沢がない。花期は8~9月。果期は9~10月。2n=(44)。
 ヤナギタデは茎や葉にほとんど毛がない。葉がやや細長く披針形、黒い班紋がなく、葉に強い辛味がある。花被が4又は5裂し、痩果もレンズ形と3稜形が混じる。
 ハナタデは葉の長さがやや短く、葉先が尾状に尖り、花序の先が垂れ下がらない。