ベニバナボロギク 紅花襤褸菊

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae  ベニバナボロギク属

中国名 野茼蒿 ye tong hao
英 名 thickhead, fireweed
学 名 Crassocephalum crepidioides (Benth.) S. Moore
ベニバナボロギクの花序
ベニバナボロギク頭花基部
ベニバナボロギク頭花
ベニバナボロギク冠毛
ベニバナボロギク痩果
ベニバナボロギク
ベニバナボロギク葉表
ベニバナボロギク葉裏
花 期 8~10月
高 さ 30~70cm
生活型 1年草
生育場所 道端、荒地
分 布 帰化種 アフリカ原産
撮 影 下山村  01.10.20
第2次世界大戦後に日本各地に広がった。
 茎は直立して分岐する。葉は互生し、長さ10~20㎝の倒卵形で、下部の葉は羽状に裂け、基部は茎を抱かない。頭花は両性の筒状花のみからなり、下向きに垂れ下がる。総苞は円柱形、総苞片は1列、基部に細い苞が多数つく。花冠の先は朱赤色で、根元は冠毛が見え白色。花柱の先は長く突き出し、丸く巻く。痩果は赤褐色、長さ約2㎜の円柱形、10本の縦肋がある。冠毛は細く、取れやすい。2n=40
 類似種のダンドボロギクは、葉に切れ込みがなく、葉柄がない。頭花は白色で、上向きに咲く。

ベニバナボロギク属

  family  Asteraceae - genus  Crassocephalum

 1年草又は多年草。葉は互生。頭花は中心小花頭花(discoid) 、まれに放射状頭花(radiate) 、しばしば中心小花頭花(discoid) の同形配偶のとき、花時まで垂れ下がる。小花は多数、両性。総苞は円筒形、副咢をもつ。総苞片は1列、ほぼ等長、線状披針形、縁は狭く薄膜質、花時に直立する。後に広がり、後屈する。花托は平ら、無毛、輪状。花冠は細い筒形、上部は次第に広がり、短い拡大部になる。花冠裂片は5個。葯は基部が鈍形又は耳状。花柱の枝は細く、パピラがあり、短い~長いパピラが融合した付属体をもつ。痩果は狭円筒形、うねがあり、先に灰白色の輪をもつ。冠毛は毛が細かく、白色、早落性、
 世界に約21種があり、主に熱帯アフリカに分布する。

ベニバナボロギク属の主な種と園芸品種

1 Crassocephalum crepidioides (Benth.) S.Moore  ベニバナボロギク 紅花襤褸菊
  synonym Crassocephalum rubens auct. non (Juss. ex Jacq.) S.Moore
 アフリカ原産。英名はthickhead, fireweed。中国名は野茼蒿 ye tong hao。
 多年草。高さ30~70㎝、茎は直立して分岐する。葉は互生し、長さ10~20㎝の倒卵形で、下部の葉は羽状に裂け、基部は茎を抱かない。頭花は両性の筒状花のみからなり、下向きに垂れ下がる。総苞は円柱形、総苞片は1列、基部に細い苞が多数つく。花冠の先は朱赤色で、根元は冠毛が見え白色。花柱の先は長く突き出し、丸く巻く。痩果は赤褐色、長さ約2㎜の円柱形、10本の縦肋がある。冠毛は細く、取れやすい。2n=40。花期は8~10月。

参考

1) GRIN
 Crassocephalum
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=3038
2) Kewscience
 Crassocephalum
 http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:8421-1
3)Flora of China
 Crassocephalum
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=108269