アカモノ 赤物

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Flora of Mikawa

ツツジ科 Ericaceae シラタマノキ属

別 名 イワハゼ
学 名 Gaultheria adenothrix (Miq.) Maxim.

 synonym Gaultheria ovalifolia A.Gray subsp. adenothrix (Miq.) T.Shimizu

アカモノの花
アカモノの果実
アカモノの葉
アカモノ
アカモノ2
花 期 5~7月
高 さ 10~20㎝
生活型 常緑小低木
生育場所 高山の岩場、礫地
分 布 在来種(日本固有種) 北海道、本州、四国
撮 影 (花)  栂池自然園 07.7.27  
(果実) 志賀高原  05.8.1
日本固有種。和名の由来は赤色の果実のアカモモから転じたもの。白い果実のシラタマノキはシロモノとも呼ばれ、対比される。
 山地の小低木、常緑。茎は地を這い、先は斜上し、高さ5~15(20)cm、赤褐色の長剛毛があり、後に無毛になる。葉は互生し、革質、倒卵形~卵形、長さ1.8~3.8㎝、幅1.3~2㎝、先は鋭形、縁は細鋸歯、歯先がしばしば剛毛状になる。葉に強い芳香があり、冬には赤色を帯びる。花は単生、枝先の葉腋及び頂部につき、白色。花柄は長さ2~4㎝、腺のある赤褐色の長剛毛がある。小苞は4~6個程度つき、小さな広卵形、花柄と同色。花冠は下向きにつき、釣鐘形(卵状円筒形)、長さ6~8㎜、直径約6㎜、白色、わずかに赤色を帯び(pinkish white)、先が浅く5裂し、やや外巻きになる。萼は鮮やかな赤褐色、萼片は卵形、鋭頭、赤褐色の長剛毛があり、花が終わると萼が成長し、肉質になり、果実(蒴果)を包み込み、偽果となる。果実は蒴果、(偽果)は成熟すると鮮赤色、球形、幅約6㎜、果柄は直立する。花期は5~7月。