ホソモジゴケ 細文字木毛

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Flora of Mikawa

モジゴケ Graphidaceae モジゴケ属

英 名 script lichen
学 名 Graphis tenella Ach.
ホソモジゴケ2
ホソモジゴケ3
ホソモジゴケ
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
生育形 痂状
生育場所 平地~山地の樹皮
分 布 在来種  本州、四国、九州、マレーシア、パプアニューギニア、オーストラリア、南北アメリカ、西アフリカ
撮 影 豊田市   14.3.12
子器が地衣体に埋没~半埋没し、非常に細長く、よく分岐するのが特徴。
 地衣体は薄く、平滑、灰白色、子器が初期には埋没し、半埋没、長さ1~3 (4)㎜、幅0.05~0.15㎜(長さ3~10㎜、幅0.1~0.2㎜)、よく分岐する。子器断面は果殻が下部まで炭化し、底部は開く(D型)。子嚢層は厚さ 50~100 µm。子嚢は胞子を8個入れる。胞子は長さ20~35µm、幅5~7µm、6~8(10)室 。スポットテストは(-)。二次代謝物質は検出されない。
 モジゴケ Graphis scriptaは子器が埋没し、地衣体からやや持ち上がり、屈曲し、長さ1~3㎜、幅0.2~0.4㎜、分岐は少ない。
 子器がよく分岐するモジゴケ類は次のとおり。
 エダマタモジゴケ Graphis desquamescens は子器が突出し、長さ0.5~3㎜、幅0.15~0.2㎜、ホソモジゴケより子器の幅が広く、よく分岐し、子器が黒く見える。
 ニセモジゴケ Graphis handelii は子器が地衣体に埋没し、長さ1~3.5㎜、幅0.1~0.25㎜、線形、まれに分枝(盛んに分岐するともいわれている)。子器断面はD型。胞子は長さ21~30µm、6~8室。K+赤色 , P+黄色。ノルスチクチン酸含有。