フスキデア・キュアトイデス 

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Flora of Mikawa

フスキデア Fuscideaceae  フスキデア属

英 名 fuscidea lichen
学 名 Fuscidea cyathoides (Ach.) V.Wirth et Vezda
フスキデア・キュアトイデス・明瞭な縁
フスキデア・キュアトイデス子器・不明瞭な縁
フスキデア・キュアトイデス子器・初期
フスキデア・キュアトイデス縁
フスキデア・キュアトイデス
フスキデア・キュアトイデス2
分 類 子嚢地衣類(Ascolichens)
[草丈] 痂状
生育場所 岩上
分 布 在来種  日本、ヨーロッパ、北アメリカなど温帯に広く分布
撮 影 蒲郡市   14.3.28
フスキデア・キュアトイデス Fuscidea cyathoides はいくつかの変種に分けられ、日本では3種が確認されている。変種の分類は困難のためしていない。
 石英質の硬い岩の上に縁が黒いモザイク状になり、普通に見られる。
 痂状地衣。地衣体は灰色~灰褐色、割れ目で小区画状になり、周囲は黒色~灰色の下生菌糸で縁取られる。ソラリアはない。子器はレキデア型、黒褐色~黒色、初期には地衣体の中にあり、縁は初期には白っぽく明瞭で波打つことも多く、後に子器が成長すると縁が不明瞭になることが多い。胞子はインゲンマメ形。スポットテスト K+褐色を帯びた黄色 , P+赤色 , UV-。二次代謝物質はフマールプロトセトラール酸を含む。
 日本で確認されている変種は以下の3種。
 var. orientalis (Zahlbr.) Mas. Inoue
 var. japonica Mas.Inoue et P.James
 var. suborientalis (Zahlbr.) Mas.Inoue