ヤマイタチシダ 山鼬羊歯

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Flora of Mikawa

オシダ科 Dryopteridaceae オシダ属

中国名 两色鳞毛蕨 liang se lin mao jue
学 名 Dryopteris bissetiana (Bak.) C.Chr.
Dryopteris setosa (Thunb.) Akasawa
ヤマイタチシダの葉表
ヤマイタチシダのソーラス
ヤマイタチシダの葉裏
ヤマイタチシダの葉表2
ヤマイタチシダ
ヤマイタチシダ葉柄
高 さ 40~70㎝
生活型 常緑性
生育場所 林内、林縁、道端
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 五井山  04.8.31
根茎は短く、斜上し、狭い披針形の黒色~黒褐色の鱗片で密に覆われる。葉柄は長さ15~50㎝、基部の鱗片は長さ1~2㎝、黒色~黒褐色で尾状に細く伸びる。葉身は光沢がなく、暗緑色、革状草質、長さ20~40㎝、幅15~25㎝の卵状長楕円形、2回羽状中裂~深裂、短い柄があり、上部がしだいに狭くなる。羽片は10~15対つき、広披針形、最下の羽片が最も大きく長さ約15㎝、幅約7㎝。小羽片は10~13対つき、相称でなく、片方が長く、裂片は裏面にわずかに反曲する。最下羽片の下向き第1小羽片が最も大きく、長さ約 6㎝、幅約1.5㎝。裂片は全縁又は波状。羽軸の鱗片は基部が袋状に膨らみ、小羽片の中肋にも袋状鱗片がある。ソーラスは中間性で、大きい。包膜も円腎形、大型、全縁。
 類似のオオイタチシダは葉身の先がややほこ形に近く、裂片に鋸歯があり、ソーラスが小さい。ナンカイイタチシダは葉の先端がほこ形になり、葉質が革質で厚く、鱗片が赤褐色~黄褐色、ソーラスは中型~大型。ヒメイタチシダは葉が黄緑色で、鱗片が黒色。イワイタチシダは小型で湿った岩上に生える。