オオベニシダ 大紅羊歯

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Flora of Mikawa

オシダ科 Dryopteridaceae オシダ属

中国名 桃花岛鳞毛蕨 tao hua dao lin mao jue
学 名 Dryopteris hondoensis Koidz.
オオベニシダの葉
オオベニシダの葉裏
オオベニシダの鱗片
オオベニシダ
高 さ 20~50㎝
生活型 常緑性
生育場所 山地の林下
分 布 在来種  本州(東北地方中部以南)、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 三ヶ根山 04.5.7
全形はベニシダに似て、ベニシダよりやや小型で黄緑色。根茎は短く這い、斜上し、先が塊状になり、葉は叢生する。葉柄はわら色、長さ25~35㎝、基部の鱗片は披針形~広披針形、やや光沢があり、茶色~茶褐色、縁がやや淡色になる。羽軸や中軸の鱗片は少なく、袋状の鱗片も混じる。葉身は黄緑色を帯び、光沢が少なく、紙質、長さ40~50㎝、幅20~30㎝の 三角状広卵形、2回羽状複葉、羽片は10~13対。最下羽片は長い柄があり、基部の小羽片には短い柄がある。下向き小羽片は上向き小羽片より長く、下向き第1小羽片は隣の小羽片より短い。ソーラス(胞子嚢群)は小羽片の中間~中肋寄りにつく。包膜は大きく、全縁で、白色、紅色を帯びない。n=123。
 稀に包膜が赤色のものがあり、ホホベニオオベニシダ form. rubisora という。