チヂミバコブゴケ 縮葉瘤蘚

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Flora of Mikawa

シッポゴケ科 Seligeriaceae コブゴケ属

中国名 卷叶曲背藓 juan-ye qu-bei xian
学 名 Oncophorus crispifolius (Mitt.) Lindb.
チヂミバコブゴケの蒴
チヂミバコブゴケの巻縮葉
チヂミバコブゴケの葉身細胞
チヂミバコブゴケ
チヂミバコブゴケの葉
チヂミバコブゴケの葉先
分 類 蘚類
高 さ 1~3㎝(長さ)
生育場所 乾いた岩上、地上
分 布 在来種  本州、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア
撮 影 五井山   10.3.15
植物体は小形、高さ普通、約1㎝、高いと3㎝ほどになり、乾いた岩の上によく見られる。葉は長さ3~4(7)㎜の線形。乾いた場所に生えるため、晴れた日には強く巻縮したものしか見られない。濡れるとほぼ伸びた状態になる。葉の上部の縁には歯がある。中肋は葉先に達するか、短く突出する。中部の葉身細胞は長さ5~10µm、丸みを帯びた方形、厚壁、平滑。下部の葉身細胞は長さ30~40µm、幅16~18µmの矩形、透明、薄壁。中部の葉身の厚みは2細胞層。雌雄異苞。蒴柄は長さ3~5(10)㎜。蒴は非相称、傾き、基部の前側にのどぼとけのようなこぶがつく。ただし、蒴がまっすぐ立った小さいうちは、こぶははっきりしない。蒴帽は僧帽形。蒴歯は中部まで2裂し、下部は縦の条があり、赤褐色、上部はパピラで覆われ黄褐色。胞子は直径12~16µm。n=14
 蒴柄が長さ1~2㎜と短いものは変種のコエノコブゴケという。.