オオサナダゴケモドキ
Flora of Mikawa
ツヤゴケ科 Entodontaceae サナダゴケ属
中国名 | 直叶棉藓 zhi ye mian xian |
学 名 | Plagiothecium euryphyllum (Card. et Ther.)Z.Iwats. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 1~2㎝(長さ) |
生育場所 | 林内の樹木の根元、腐木上、岩上 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、中国 |
撮 影 | 新城市 10.4.8 |
茎は這い、不規則に枝を密に分枝してやや光沢のある鮮緑色(淡緑色~黄緑色)の葉をやや扁平につけ、マット状になる。枝の幅は2.5~4㎜。茎葉は長さ1.3~2.4㎜、幅0.8~1.2㎜の卵状惰円形~卵形、わずかに非相称、鋭頭、基部は狭く茎に下垂する。葉縁は全縁又はかすかに葉先端に微歯がある。中肋は2叉し、短く、葉の中部以下。中部の葉身細胞は長さ80~140µm、幅5~7µmの線形、薄壁。葉翼の細胞は矩形、透明、薄壁で明瞭に区別される。雌雄異株。雌苞葉は長さ約1.8㎜の短い卵状披針形、葉身細胞は長さ100~150µm、幅10~13µm。蒴柄は長さ3~4(China
Moss:1.5~3)㎝、平滑。蒴はやや曲がった円筒形、非相称で、水平か又は傾いてつき、口環及び気孔がある。蒴帽は僧帽形。葉腋に線形~紡錘形の無性芽をつける。胞子は直径10~13µm。n=10,11
ミヤマサナダゴケは枝を斜上し、枝の幅がやや広い。葉は大きく、あまり扁平にならない。乾くと葉が縮れる。中肋が葉の中部に達する。蒴柄は長さ1.5~4㎝。
オオサナダゴケは高地に多い。葉が強く扁平につき、上半部が強く波打つ。葉翼の細胞は明瞭に区別できない。葉身細胞にベルカが見られる。蒴柄は長さ1.5~4㎝。
ミヤマサナダゴケは枝を斜上し、枝の幅がやや広い。葉は大きく、あまり扁平にならない。乾くと葉が縮れる。中肋が葉の中部に達する。蒴柄は長さ1.5~4㎝。
オオサナダゴケは高地に多い。葉が強く扁平につき、上半部が強く波打つ。葉翼の細胞は明瞭に区別できない。葉身細胞にベルカが見られる。蒴柄は長さ1.5~4㎝。