コバノイトゴケ 小葉の糸蘚

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Flora of Mikawa

シノブゴケ科  Thidiaceae  イワイトゴケ属

中国名 拟多枝藓 ni-duo-zhi xian
学 名 Haplohymenium pseudotriste (Mull.Hal.) Broth.
コバノイトゴケの乾いた枝
コバノイトゴケの湿った枝
コバノイトゴケのパピラ
コバノイトゴケの葉基部
コバノイトゴケ
コバノイトゴケ葉
コバノイトゴケ葉身細胞
分 類 蘚類
高 さ 1~3㎝(長さ)
生育場所 低地の樹幹
分 布 在来種 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、タイ、ベトナム、スリランカ、ニュージーランド、ハワイ、アフリカ
撮 影 田原市   14.1.22
植物体は小型、緑色~黄緑色~緑褐色、樹幹を這い、不規則に分枝し、小さなゆるいマットをつくる。茎は長さ1~3㎝、葉は乾くと茎に上向きに張り付くように接し、糸状、葉を含めて幅約0.2㎜、濡れると開出する。茎葉と枝葉は似ている。枝葉は長さ0.3~0.6㎜ほどで、基部は卵形、先が舌状、円頭~広い鋭頭、葉縁が平ら。中肋は葉身の長さの3/4。葉身細胞は幅6~12µm(China Moss)の円みを帯びた六角形、薄壁、パピラが2~数個あり、葉縁にパピラは多い。蒴柄は(長さ2 ㎜以下)、黄褐色~赤褐色。蒴は卵形。外蒴歯は2裂し、上部に大きいパピラがある。胞子は直径17~22µm。n=11。
 イワイトゴケは葉を含めた枝の幅が0.3~0.5㎜。枝葉が長さ0.5~1㎜。中肋が葉長の1/2以下。葉身細胞がやや大きく、横に長い。