ヒョウタンゴケ 瓢箪蘚 

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Flora of Mikawa

ヒョウタンゴケ科 Funariaceae  ヒョウタンゴケ属

中国名 葫芦藓 hu-lu xian
英 名] funaria moss
学 名 Funaria hygrometrica Hedw
ヒョウタンゴケの朔
ヒョウタンゴケの蒴拡大
ヒョウタンゴケの熟して乾いた朔
ヒョウタンゴケの葉縁
ヒョウタンゴケの葉身細胞
ヒョウタンゴケ
ヒョウタンゴケ葉
分 類 蘚類
高 さ 0.5~1㎝
生育場所 裸地、焼け跡
分 布 在来種 日本全土、世界に広く分布
撮 影 幸田町 07.4.14
野焼きの跡のような道路わきの裸地一面に生えていた。和名は蒴がくびれのない瓢箪形に見えることに由来する。植物体は小形~中形、黄緑色、ときに黄赤色になることもある。茎は直立し、基部から分枝し、長さ1~3㎝、普通1㎝以下の短いことが多く、蒴が多数つくため、蒴が出る頃には葉が上からはほとんど見えないほどである。茎の下部に葉は少なく、頂部に密集して葉がつく。葉は長さ4~5㎜、幅1.2~1.8㎜の卵形、全縁、強く凹面、先が尖る。中肋は葉先に達し、突き出ない。葉上部の葉身細胞は長さ40~70µm、幅35~42µmの不規則な六角形~矩形、薄壁。葉基部の葉身細胞は長さ90~145µm、幅40~45µmの広い、長矩形。雌雄同株。蒴柄は長さ2~5㎝、淡黄色~淡黄褐色~橙色、湿ると上部が白鳥の首のように曲がる。蒴は長さ3.5~4.5㎜、幅1.5~2.0㎜の洋梨形。蒴は乾くと縦しわがあり、口環がある。蒴歯は2列。蒴帽は僧帽形。胞子は直径15~20µm、黄色を帯び、平滑。n=28
 同属のヤマトヒョウタンゴケは葉縁に歯があり、中肋が葉先に達しない。蒴はしわがなく、口環がない。胞子が直径20~26µm。
 シマヒョウタンゴケは茎が長さ6㎜以下と小形。葉は長さ約3㎜、葉先に小歯があり、中肋は葉先に達しない。蒴に明瞭な頸部がある。蒴歯がない。