きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 シラタマタケ  白玉茸
中 国 名 考巴菌 kao ba jun
学  名 Kobayasia nipponica (Kobayasi) S. Imai et A. Kawam
Protubera nipponica Kobayasi
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 スッポンタケ亜綱 スッポンタケ目(Phallales)
科  属 プロトファルス科  Phallogastraceae  シラタマタケ属
 ヒステランギウム目(Hysterangiales)ファルロガステル科 Phallogastraceae プロトゥベラ属 Protuberaと分類されていたこともある。
 子実体は類球形~塊状、幅2~10㎝、白色~淡黄褐色、表面は平滑~細裂して粗面になり、基部に太い根状菌糸束をつける。根状菌糸束は寒天質組織を含む。殻皮は厚さ20~50µmと薄く、2種の菌糸から2層になる。内部の基本体には殻皮から求心状に並ぶ多数の小区画がある。小区画は舌状、暗緑色、寒天質~軟骨質。小区画の間は寒天質で満たされ、この寒天質層は成熟すると透明の液状になり、やがて無くなり、空洞となる。小区画内に小室があり、小室の内壁に担子器を形成する。担子器は棍棒形、6~8胞子性。胞子は無色~淡暗緑色、楕円形~紡錘形、長さ4.2~4.9µm、幅1.8~2.1µm、平滑。
 ニカワショウロProtuberella borealis (S. Imai) S. Imai et Kawam.は普通、スギ林に発生する。成熟しても寒天質が容易に液化しない。担子器は8胞子性。
シラタマタケ
シラタマタケ3
シラタマタケ2
シラタマタケ外皮
シラタマタケ内部
発生時期 夏~秋
大 き さ 小型~中型、幅2~10㎝
栄養摂取 菌根菌 
発生場所 林内(マツ林など)の地下~半地下
分  布 日本、朝鮮、中国、香港
食  毒 不食
撮  影 西尾市 15.9.1
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