きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 サビムラサキホコリ  銹紫埃
別  名 サビホコリ
中 国 名 锈发网菌 xiu fa wang jun , 光孢髮網黏菌 guang bao fa wang nian jun
学  名 Stemonitis axifera (Bull). T. Macbr.
分  類 アメーボゾア門 コノーサ綱  ムラサキホコリ亜綱 (Stemonitomycetidae) ムラサキホコリ目(Stemonitales)
科  属 ムラサキホコリ科  Stemonitaceae  ムラサキホコリ属
 腐った枯木に発生し、世界に広く分布する。変形体は白色、まれに淡黄色。子実体は子嚢体の頭部がほぼ付着した房状に集まり、子嚢体は柄があり、直立し、全高7~20㎜。子嚢は狭円柱形、直径0.2~0.3㎜、鉄銹褐色。柄は黒色、普通長く、全高の50%以下、高さ3~7㎜、膜質の変形膜から立ち上がる。軸柱は子嚢の頂端近くの下で終わる。細毛体は平滑、表面網が閉じ、数個の丈夫な枝で軸柱に接続し、やや硬い連結糸から構成され、内網を形成する。表面網の網目はほぼ均一、角張り小さい。胞子は褐色( ロージーブラウン)、直径5~7µm、ほぼ平滑(表面が細かい斑点状)。
 スミスムラサキホコリ var. smithii は子実体が小さく、胞子も直径4~7µmと小さく、表面網が繊細。
 ムラサキホコリ Stemonitis fusca は世界に広く分布する普通種。変形体は白色。子嚢体は褐色の膜状の変形膜の上に房状につき、高さ6~20㎜。柄は黒色、光沢があり、高さ1~4㎜(全高の20~45%)。子嚢は先が丸い円柱形、紫褐色~暗褐色~暗赤褐色、下部が紫色を帯び、胞子を出すと淡色になる。軸柱は暗褐色~帯黒色、先近くまで伸びるか、先まで達する。細毛体は軸柱の全体から出て、多数分枝し、網状になり、最終の分枝は密な網目の表面網になる。表面網は角張り、刺があり、網目は直径3~20µm。胞子塊は暗褐色。胞子は紫褐色、著しいか又はわずかに疣状の網目状隆起(稀に刺状~乳頭状)があり、直径7.5~9µm、球形。
 オオムラサキホコリ Stemonitis splendensも枯木に発生し、世界に広く分布する。変形体は白色、まれに淡黄色。子嚢体は全高6~20㎜、先が丸い円柱形、柄があり、紫褐色、密に束状配列し、大きな、コロニーを作る。柄は黒色、細く、長さ1~4㎜、銀色~紫色を帯びた変形膜から立ち上がる。軸柱は子嚢の頂端にほとんど達し、硬い。細毛体は紫褐色の連結糸、主枝は柱軸から間隔を開けて生じ、初めはほとんど分枝なく、急に枝分かれして、平滑な網目を作り、表面網の網目は円形~角形、幅20~70µm。胞子は淡赤紫色、細かい又は粗いいぼ状、直径7~9µm。
サビムラサキホコリ
サビムラサキホコリ2
発生時期 春~秋
大 き さ 小型 高さ6~20㎜
栄養摂取 腐敗物
発生場所 枯木 
分  布 世界に広く分布
食  毒
撮  影 静岡県 15.7.29
サビムラサキホコリ3
サビムラサキホコリ5
サビムラサキホコリ4
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