コショウ科  Piperaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-基部被子植物群(Basal angiosperms)-モクレン類(magnoliids)-コショウ目(Piperales)
分布 世界の熱帯~亜熱帯にかけ、約13属、約1900種が分布し、日本にはコショウ属のフウトウカズラ、サダソウなどが分布する。
特徴 草本、低木、つる性、まれに中高木。普通、精油、アルカロイドを含み芳香がある。維管束は単子葉植物のように横断に散在する。茎の先はときに托葉のような鞘に包まれる。前出葉(prophyll)はときに葉柄につき、サダソウ属では欠く。葉は互生、しばしば対生又はペペロミア属では輪生、単葉、基部はしばしば、非対象、掌状脈又は羽状脈。花序は花序柄のある穂状花序、まれに散形花序にまとまり、まれに総状花序(Zippelia属)、葉に対生又は腋生、まれに頂生。花は小さく、両性、雌雄同株( hermaphroditic)、雌雄混株(polygamous)、雌雄異株(dioecious)、ほとんど無柄、苞は小さく、普通、盾状又は杯形、普通、花被は無い。雄しべは1~10個。花糸は普通、分離。葯は2室、分離又は合着、縦に裂開する。雌ずい群は2~5心皮、合着。子房は上位、1室。胚珠は1個、直生胚珠。柱頭は1~5個、無柄又は極短い花柱。果実は小さい核果又は小堅果。果皮は肉質、薄い又は乾き、ときに粘着性の乳頭状突起がある(サダソウ属)か又はかぎ状毛の刺がある(Zippelia属)。種子は豊富なでんぷん質の外胚乳をもち、小さな胚が小さな胚乳に埋め込まれる。
栽培 香辛料のコショウほか、ペペロミアなどのように観葉植物として栽培されているものもある。
コショウ属 フウトウカズラ Piper kadsura (Choisy) Ohwi
サダソウ属 チヂミバシマアオイソウ Peperomia caperata Yuncker