フトモモ科 Myrtaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-アオイ類(malvids)--フトモモ目(Myrtales)
分布 世界の熱帯、亜熱帯に約130属、4000~5000種が存在し、日本には、南西諸島や小笠原諸島に分布する。
特徴 双子葉植物離弁花類 常緑高木又は低木。 普通、葉、枝、花の分泌腔に精油(essential oil)をもち、芳香がある。托葉は無く又は小さく、早落性。葉は対生、ときに互生、三出、偽輪生。葉身は2次脈が羽状又基部につき、しばしば縁近くに葉縁脈があり、普通、全縁。花序は腋生又は頂生、集散花序であるが変化が多く、1~多数の花をつける。花は両性、ときに雌雄混株、放射相称。花托筒は普通、子房に合着し、その上に伸びる。萼片は(3 )4~5個又はそれ以上、分離又はカリプトラ(calyptra.)に合着する。花弁は4又は5個、ときに欠き、分離又はカリプトラに合着し、ときに一体となり、偽カリプトラとなる。雄しべは普通、多数、1~数個の輪に並び、花糸は分離又は5束に合着し、花弁と対生する。葯は2室、背着又は底着、縦に又は端が裂開し、普通、1又はそれ以上の頂点の腺の終点につながる。子房下位、中位、非常にまれには上位。心皮は2~それ以上、室は1~多数、ときに偽隔壁がある。胎座は普通、中軸、場合によっては側膜。胚珠は室に1~数個。花柱は1個、柱頭も1個。果実は蒴果、液果、 核果状の液果、核果、1~多数の種子を入れる。種子は胚乳が無く又はまばらか薄い。外種皮は軟骨質又は薄い膜質。胚は直線状又は曲線状。
栽培 ユーカリはコアラの餌として知られ、街路樹として植えられている。グアバ、フェイジョア、フトモモなどが果実として栽培され、ギョリュウバイ、ギンバイカ、ブラシノキなどが観賞用に栽培される。
アッカ属 フェイジョア Acca sellowiana (O.Berg) Burret
ギンバイカ属 ギンバイカ Myrtus communis L.
コバノブラシノキ属 ティーツリー Melaleuca alternifolia (Maiden & Betche) Cheel
メラレウカ・リナリイフォリア Melaleuca linariifolia Sm.
コリンビア属 ユーカリ・フラワーガム(オレンジ) Corymbia ficifolia (F.Muell.) K.D.Hill & L.A.S.Johnson
ダーウィニア属 ダーウィニア・シトリオドーラ Darwinia citriodora (Endl.) Benth.
ダーウィニア・タクシフォリア Darwinia taxifolia A.Cunn
ネズモドキ属  ギョリュウバイ Leptospermum scoparium J.R. et G.Forst.
バンジロウ属 キミノバンジロウ Psidium cattleyanum Sabine var. cattleyanum f. lucidum O. De.
テリハバンジロウ Psidium cattleianum Afzel. ex Sabine
ブラシノキ属 ブラシノキ Callistemon speciosus (Sims) Sweet
プリニア属 キブドウ Plinia cauliflora (Mart.) Kausel
ユーカリ属 ギンマルバユーカリ Eucalyptus cinerea F.Muell. ex Benth.
ユーカリ・グニー Eucalyptus gunnii Hook.f.