ブナ科  Fagaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-バラ類(Rosid)-窒素固定クレード(nitrogen‑fixing clade)-ブナ目(Fagales)
Nothofagus(ナンキョクブナ属)はナンキョクブナ科(Nothofagaceae)に独立している。
【ブナ科の属】
[Calucechinus]、Castanea(クリ属)、Castanopsis(シイ属)、[Cerris]、Chrysolepis(トゲガシ属)、Cyclobalanopsis、[Erythrobalanus ]、Fagus(ブナ属)、Lithocarpus(マテバシイ属)、、Notholithocarpus(ニセマテバシイ属)、[Pasania]、Quercus(コナラ属)、[Synaedrys]、Trigonobalanus(カクミガシ属)
分布 世界の熱帯から温帯に約9属約1100種が分布し、日本にはコナラ属、シイノキ属、マテバシイ属、クリ属、ブナ属が自生する。
特徴 高木又はまれに低木。雌雄同株、常緑又は落葉。托葉は普通、早落成。葉は互生、ときに偽輪生、(Cyclobalanopsis)。花序は単性又は雌雄共立同株(androgynous)で雄花序の基部に雌花序をもつ。雄花序は垂れ下がる頭状花序(ブナ属)又は直立又は垂れ下がる尾状花序(catkin)であり、ときに分枝し、花は密に小さな集散花序(cymule)につく。雄花は萼片が4~6(~9)個、鱗片状、合着又は分離、花弁は無い。花糸は糸状。葯は背着又は多方向、縦の隙間から裂開する。未熟な雌しべは有又は無。雌花序は花が1~7又はそれ以上あり、多数融合した苞が対になって個々に又は集合的に基部につく。軸に沿って、又は雌雄両花のある花序の基部に、又は分かれた軸の上に、別個に又は小グループで並ぶ。雌花は、花被片が1~7個又はそれ以上、雌しべは1個、子房は下位、3~6(~9)室。花柱と心皮は室と同数、中軸胎座。胚珠は室に2個。果実は堅果。殻斗と呼ばれる総苞(ドングリのお椀の部分)がつく。種子は普通、未熟があり1個、(1個より多いものも多い)。胚乳は無く、胚は大きい。n = 12 (13, 21)。
栽培 日本の森林を構成する重要な要素で、里山の基本となる樹木。建築・家具用の材木として利用されるほか、果樹としての栗、柏餅の柏などもこの仲間である。クヌギはシイタケの原木として使用され、落ち葉は堆肥に使われるなど、生活に密接に関係している。
クリ属 クリ Castanea crenata Sieb. et Zucc.
コナラ属 アカガシ Quercus acuta Thunb.
アベマキ Quercus variabilis Blume.
アラカシ Quercus glauca Thunb.
イチイガシ Quercus gilva Blume
ウバメガシ Quercus phillyraeoides A. Gray
ウラジロガシ Quercus salicina Blume
カシワ Quercus dentata Thunb.
クヌギ Quercus acutissima Carruth.
コナラ Quercus serrata Thunb.
シラカシ Quercus myrsinifolia Blume
フモトミズナラ Quercus serrata Murray subsp. mongolicoides H.Ohba
ミズナラ Quercus crispulu Blume
シイノキ属  スダジイ Castanopsis cuspidata (Thunb.) Schottky var. sieboldii (Makino) Nakai
ツブラジイ Castanopsis cuspidata (Thunb.) Schottky
ブナ属 イヌブナ Fagus japonica Maxim.
ブナ Fagus crenata Blume
マテバシイ属 マテバシイ Lithocarpus edulis (Makino) Nakai