ブドウ科 Vitaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(Superrosids)-バラ類(Rosid)-ブドウ目(Vitales)
ウドノキ科のウドノキ属はブドウ科に入れられた。

【ブドウ科の属】
Acareosperma、Ampelocissus、Ampelopsis(ノブドウ属)、Cayratia(ヤブガラシ属)、Cissus(セイシカズラ属)、Clematicissus、Cyphostemma(キフォステンマ属 )、Leea(ウドノキ属)、Parthenocissus(ツタ属)、Psedera、Rhoicissus、Tetrastigma(ミツバカズラ属)、Vitis(ブドウ属)、Yua
分布 熱帯から温帯にかけて世界に約14属950種が分布し、日本にはブドウ属、ノブドウ属、ツタ属、ヤブガラシ属の4属が自生する。
特徴 木質籐本、ときに蔓植物、まれに小型の多肉の木本、雌雄両全性又は雌雄混株の同株又は雌雄混株の異株。茎は刺が無く、ときに皮目が目立ち、樹皮が細かく裂ける。枝はしばしば膨れ、節は3~7lacunar node(断面に3~7個の隙間gapがある節)である。髄は連続又は節に隔壁があり分断する。巻きひげは単一、2分岐、3分岐又は4~12分枝(Parthenocissus)し、普通、葉に対生、まれに巻きひげが無い。柔組織(parenchymatous tissues)に束晶細胞(raphide sacs)がある。葉は単葉、分裂又は非分裂、指状又は鳥足状複葉~1から3回羽状複葉、互生、二列生、様々な歯状。一般に多細胞の有柄の落ちやすい球形の構造の「pearl」として知られる腺をもつ。花は小形、前出葉(prophyll)をもち、円錐花序、散房花序、まれに穂状花序につき、しばしば葉に対生し、偽頂生又は腋生(Cayratia、Tetrastigma)、放射相称、子房下生、 4~ 5(~7 Rhoicissusでは)数性。萼は小さな萼歯が4~5(~7) 個、又は分裂又は連続した環になる。萼片は敷石状、4~5(~7) 個、分離又は基部で合着、又は先が合着し、カリプトラ(calyptra 帽子)を形成する。雄しべは4~5(~7) 個、花弁の前につk。葯は内向き、縦に裂開、4胞子嚢又は2胞子嚢。花盤は内雄しべ花盤、輪形、円蓋状、腺状。子房は上位、2室。胚珠は室に2個、 中軸胎座、基部近くに表れ、下転胚珠又は倒生胚珠、二珠皮性胚珠、薄層型珠心。花柱は1個、合着。柱頭は円盤状又は頭状、まれに4裂(Tetrastigma)、乳頭状ではない。果実は液果、1~4種子。種子は外種皮内層型(endotestal)、内面の合点の結び目(chalazal knot)、両サイドに各1の2本のしわのある外面の背線(raphe)がある。胚は直線状、小さい。胚乳は油質、タンパク質性、豊富、外形が反芻状(ruminate)。
栽培 ブドウはワインの醸造用として、世界中で栽培されている。
ツタ属 ツタ Parthenocissus tricuspidata (Sieb. et Zucc.) Planch.
ノブドウ属 キレハノブドウ Ampelopsis brevipedunculata (Maxim.) Trautvetter var. heterophylla (Thunb.) Hara form citrulloides (Lebas) Rehd
テリハノブドウ Ampelopsis brevipedunculata (Maxim.) Trautv. var. glabrifolia Honda.
ノブドウ Ampelopsis glandulosa (Wall.) Momiy. var. heterophylla (Thunb.) Momiy.
ブドウ属 アマヅル Vitis saccharifera Makino.
エビヅル Vitis ficifolia Bunge
キクバエビヅル Vitis ficifolia Bunge f. sinuata (Regel) Sugim.
サンカクヅル Vitis flexuosa Thunb.
ブドウ(栽培種) Vitis spp.
ヤマブドウ Vitis coignetiae Pulliat ex Planch.
ヤブガラシ属 ヤブガラシ Cayratia japonica (Thunb.) Gagnep