ユウスゲ 藪萓草

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Flora of Mikawa

ツルボラン科  Asphodelaceae ワスレグサ属

別 名 キスゲ、アサマキスゲ
学 名 Hemerocallis citrina Baroni var. vespertina (Hara) M. Hotta.
Hemerocallis vespertina Hara
Hemerocallis altissima Stout
ユウスゲ花
ユウスゲ花背
ユウスゲ花横
ユウスゲ果実
ユウスゲ
ユウスゲ葉
花 期 7~8月
高 さ 50~150㎝
生活型 多年草
生育場所 明るい草原、林縁
分 布 在来種 本州、四国、九州
撮 影 新城市  14.7.16
ススキノキ科は旧ユリ科から分割された。APGⅣ(2016年)でススキノキ科(Xanthorrhoeaceae)からツルボラン科 (Asphodelaceae) に改められた。
 花が夕方から咲き始め、翌日の午前中にはしぼむのが和名の由来。葉は長さ30~70㎝、幅1~2㎝。上部で枝分かれする長い花茎の先の枝分かれした枝先に1、2個ずつ、3~10個の花をつける。花は淡黄色(レモンイエロー)、直径約15㎝、基部は細い筒になる。花被片は6個、長さ約10㎝。雄しべは6個。わずかに芳香がある。2n=22。
 ユウスゲはHemerocallis citrina の変種に分類されている。基準変種の var.citrina は中国原産であり、中国名は黄花菜(huang hua cai)という。英名はcitron day-lily、 long yellow day-lily。日本名はウコンキスゲ(鬱金黄萱) とかウコンカンゾウ(鬱金萱草)と呼ばれているようである。広く中国で栽培されており、特に湖南省に多い。
 高さは100㎝まで。葉は長さ50~130㎝、幅0.5~2㎝。苞葉は長さ3~7㎝、幅3~6㎜。 花は大きく、芳香がある。午後から夕方に開花し、12~24時間花がもつ。蕾の頂端が紫黒色。花被片はレモン色。筒部の長さ3~5㎝、花被片は長さ(6)7~12㎝、内花被片は幅2~3㎝、わずかに外花被片より広い。花糸は長さ7~8㎝。葯は長さ8~10㎜。果実は惰円形、長さ2~2.5㎝、幅1.2~1.5㎝。
 自生するものは少ない。ユウスゲの名所や保護地などが日本の各地にある。多数あるうちのいくつかをあげる。
 榛名公園         群馬県群馬郡榛名町榛名山
 軽井沢町植物園    長野県北佐久郡軽井沢町
 奥石廊ユウスゲ公園  静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
 伊吹山三合目群生地  滋賀県米原市
 大垣市自生地      大垣市赤坂町の金生山化石館北側
 箱石浜海岸       京都府京丹後市
 岡見公園         兵庫県美方郡香美町
 三瓶山保護区      島根県大田市大山隠岐国立公園
 船平山群生地      山口県阿東地区
 ゆうすげの里       佐賀県鎮西町