ユスラウメ 朱桜(桜梅)

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Flora of Mikawa

バラ科 Rosaceae サクラ属

中国名 毛樱桃 mao ying tao
英 名 downy cherry , Korean cherry, Manchu cherry , Nanking cherry
学 名 Cerasus tomentosa (Thunberg) Masamune & S. Suzuki 
Microcerasus tomentosa (Thunb.) G.V.Eremin et Yushev
Prunus tomentosa Thunberg
ユスラウメの枝
ユスラウメの花
ユスラウメの咢
ユスラウメの果実
ユスラウメの葉裏の毛
ユスラウメの幹
ユスラウメ
ユスラウメ花時
ユスラウメの葉表
ユスラウメの葉裏
花 期 4~5月
高 さ 0.3~1m
生活型 落葉低木
生育場所 栽培種
分 布 帰化種 朝鮮、中国原産、モンゴル、インド原産
撮 影 西尾市  17.3.30(花)
       18.5.19(果実)
ユスラウメは慶長8年(1603)年の『日葡辞書』に記載が初出し、江戸時代初期にはすでに日本で栽培されていた。学名はFlora of Chinaではサクラ属 Cerasus としている。広義のサクラ属Prunusやニワザクラ属 Microcerasusとする見解もある。葉が無毛なニワウメに対し、ユスラウは若枝や葉裏の綿毛がある。
 低木、普通、0.3~1m、まれに樹木状になり、高さ2~3m。小枝は紫色~灰褐色、若枝は密に綿毛があるか又は無毛。冬芽は卵形、まばらに短毛があるか又は無毛。托葉は線形、長さ3~6㎜、絨毛がある。葉柄は長さ2~8㎜、綿毛があり、無毛になる。葉身は卵状楕円形~倒卵状楕円形、長さ 2~7㎝×幅1~3.5㎝、下面は灰緑色、密に灰色の綿毛があるが、無毛になり、上面は暗緑色、軟毛があり、基部は楔形、縁は粗く、鋭い鋸歯があり、先は鋭形~尖鋭形、2次脈は4~7対。花は単生又は2個、束生、葉の展開前又は同時に開花する。花柄は長さほとんど無~2.5㎜。花托筒は筒形~杯形、長さ4~5㎜、外面は有毛又は無毛。咢片は三角状卵形、長さ2~3㎜、両面とも有毛又は無毛、先は鈍形~鋭形。花弁はピンク色又は白色、倒卵形、先は円形。雄しべは20~25個、花弁より短い。子房は有毛又は基部や先だけに毛がある。花柱は雄しべよりわずかに長く、突き出てる。核果は赤色、類球形、直径5~12㎜、内果皮は側面にまばらにうねがある。花期は4~5月。果期は6~9月。