ユリ(アジアティック・ハイブリッド)  
[別名] スカシユリ
[中国名] 亚洲百合杂种系
[英名] Asiatic Hybrids Lily
[学名] Lilium sp.
ユリ科 Lilium  ユリ属
三河の植物観察
アジアティック・ハイブリッドの花
アジアティック・ハイブリッドの雄しべ
Summer Breeze
Delicate Joy
Bright Diamond
Apricot Fudge
アジアティック・ハイブリッドの葉
アジアティック・ハイブリッド
ユリ(brunello)
 アジアティック・ハイブリッドは園芸種のユリ中でDivision 1に分類される。亜属分類ではスカシユリ亜属(Lilium subgenus Pseudolirion)に含まれるsection Sinomartagon 及び section Daurolirion の種のハイブリッド。 section Sinomartagon及び section Daurolirion はアジア中央~東部に分布する。スカシユリやエゾスカシユリを主とし、スカシユリ系と呼ばれる。
 スカシユリの学名がLilium pseudolirion とされていることがあるがこれは亜属名である。スカシユリの学名はLilium maculatum。スカシユリは栽培種であり、野生種は変種に分類されている。スカシユリ日本の古くからの栽培種であり、江戸時代にはユリも日本中から江戸に集められて栽培され、とくにスカシユリは多くの品種が作り出された。現在では昔の品種で名前が残っているものはほとんどない。20世紀になってから作り出されたアジアティック・ハイブリッドが栽培されるようになり、これもスカシユリと呼ばれている。アジアティック・ハイブリッドは1941年 オランダの園芸家 Jan de Graaffがオレゴン州に移り、1938年に交配をはじめ、1941年に'Enchantment(エンチャントメント)'を作り出したのがアジアティック・ハイブリッドの始まりである。
 高さ60~150㎝の中型、矮性種もあり、高さ30~60㎝、ほとんどが無香。花は上向き又は下向き。花期は初夏。'Citronella(シトロネラ)'、 'Geneve'が有名品種。園芸種の中で最も品種数が多い。最近ではテッポウユリ系ハイブリッド (Longiflorum )とアジアティック・ハイブリッド (Asiatic)の交雑種である LA hybrid(Division 8)も多く、これもオリエンタル系に含めていることもある。
ハイブリッドではないスカシユリ
 鱗茎は直径4~5㎝、白色、卵型。茎は直立し、高さ20~60㎝。葉は互生し、無柄、披針形。野生種は静岡県以北の太平洋岸に分布するものをイワトユリと呼び、新潟県以北の日本海側に分布するものをイワユリと呼ぶ。茎頂の短い総状花序に花を上向きにつける。花は直径約10㎝、橙色に赤褐色の斑点がある。和名は花被片の下部がやや細く、隙間が見えることに由来する。エゾスカシユリはやや大型、花柄や蕾に綿毛がある。
 栽培種 
 【ナツスカシユリ】は関西に多くみられ、花が濃橙紅色。7~8月
 【ハルスカシユリ】は関東に多く黄紅色。5~6月
スカシユリの変種
 【ミヤマスカシユリ】Lilium maculatum var. bukosanense
 【ヤマスカシユリ】Lilium maculatum var. monticola
 近縁種
 【エゾスカシユリ、ヒメユリ】

 写真はアジアティック・ハイブリッド'Delicate Joy'.、Apricot Fudge、'Summer Breeze'濃淡黄色、'Brunello'(ブルネロ)上向き橙色、'Bright Diamond Navona' 白色
[花期] 5~6(7~8)月
[草丈] (30)60~150㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 庭園、畑地、林下、林縁、草地
[分布] 在来種系園芸品種
[撮影] 静岡県      17.6.11
【ユリ属】 Familia: Liliaceae - Subfamilia: Lilioideae - genus Lilium
<解説>
 多年草、球根をもつ。球根は帯白色、まれに黄色~帯紫色、しばしば、褐色を帯び、直立し、卵形、不規則で丸く、地面に斜めに伸び(subrhizomatous)又は水平に伸び(rhizomatou)、ときに枝分かれが有又は無、長さ1.4~11.7㎝、幅1.3~19㎝、高さが幅の0.1~3倍、1年の成長は不明瞭。鱗片(葉の変形)は多数、肉質で、でんぷん質が多く、普通、根茎を密に覆い、まれに根生葉といわれる葉身があり、又は脱落跡があり、.しばしば刻み目や分裂があり、長いものが長さ0.8~11.9㎝、それぞれの球根に根がつき、収縮性で同心円のしわがあり、厚く(5㎜以下)又は栄養不良で薄く、繊維質。茎は直立し、緑色ときに紫色、まれに粉白色、長さ3.1m以下、無毛、しばしば球根の上に不定茎根 がある。蕾は普通、断面で円形、ときに三角形。葉は多数、茎に均等に並び、まれに、基部近くに集中、散在する。一般的には茎の基部や先に1~12(24)個の輪生があり、輪ごとにに3~20(~40)個の葉がつく。葉は無柄、先で下垂~斜上し、長さ1.7~29㎝、幅0.2~5.6㎝、長さは幅の1.6~34倍。葉身は緑色、ときに葉裏が淡色になり、まれに淡緑色、線形~披針形~楕円形~倒卵形、ときに茎の先の葉が倒披針形になることが多く、基部の葉はしばしば、やや披針形になる。葉縁は全縁、波打ちが有又は無。葉先は鋭形~鈍形、まれに尖鋭形、葉脈は普通、主脈が3本。葉面は普通、無毛で平滑又はたまにわずかに、乳頭状突起があり、ときに葉裏に三角形の表皮の針状突起(epidermal spicule)があり、粗くなり、まれに、葉表に圧毛がある。花序は上向きに成長して頂生し、総状花序又は散形花序(小型の植物で)、普通、広がり、苞があり、花が1~25 (~45)個つく。苞は花ごとに1~2個つき、しばしば、1個が披針形で幅が広く、他は線形~糸状。花は垂下、下向き、水平、斜上又は直立、放射相称又は左右相称、芳香は有又は無。花被は鐘形、漏斗形、又は萼片と花弁があり、「Turk’s-cap」の形に強く反曲する。萼片と花弁は普通、 分化し、ときに不明瞭、反曲又は後屈し、分離、橙色~赤色~黄色~ピンク色~白色、普通、内面に乳頭状突起(パピラ)やマゼンタ色又は栗色の斑点があり、先部の1/2~2/3に集中し、披針形で狭く、まれに爪部があり、無毛( L. lancifoliumでは基部に軟毛の縞がある)。それぞれ、基部に蜜腺があり、しばしば萼片の上のものは発達する。蜜腺は緑色、普通、隠れているが、たまに花被の内側の基部に緑色の星形に見える。萼片は3個、たまに外面に隆起線があり、長さ3~12㎝、幅0.6~2.6㎝、先は、普通、鋭形。花弁は3個、外面に隆起線があり、縦の中間の丸い隆起線を2本もち、長さ3~11.2㎝、幅 0.6~3.4㎝、先は普通、鋭形、しばしば萼片の先より広い。雄しべ6個、萼片、花弁に対生し、分離、花被より短いか又は長く突き出る。花糸は花柱に平行又は広がり、発散角度は花軸から31度以下、色は変化が多いが、普通、淡緑色又は半透明近くになる。葯は多方向、色は変化が多いが普通、帯紫色、暗色になり、長楕円形、長さ0.3~2.6㎝。花粉はクリーム色、黄色、桃色、タン色、橙色、銹色、褐色、普通、薄くなる。雌しべは3裂、長楕円形、長さ2.1~15㎝。子房は上位、長さ0.8~3.5㎝、中軸胎座6個。胚珠は多数、少数は胚が発達しない。花柱は初め花軸に平行、普通、長くなり、外側へ曲がり、淡緑色、断面は円形。柱頭は3裂、花が古くなると中空。花柄は長さ0.8~32㎝。果実は直立、緑色、熟すと褐色、蒴果、3バルブ、強い翼は無く、長楕円状倒卵形、長さ1.5~7.7㎝、幅 0.8~3.3㎝、長さは幅の1.1~4.8倍、基部はくびれ、胞背裂開。種子は67~330個、淡褐色、中央に暗褐色の卵形の胚をもち、扁平、60°以内のくさび形、いぼ状 。 x = 12。(2n=24 , 36)

【ユリ属の節分類】
 ユリ属はカノコユリ亜属(Martagon)、スカシユリ亜属(Pseudolirion)、テッポウユリ亜属(Leucolirion)、ヤマユリ亜属(Archelirion)の4亜属に分類(1925 Wilson, E. H.)されていたが、現在では以下の7節に分類する(1949 Comber, H. F.)

 (1)  section Sinomartagon(アジアティック・グループ)
 最も大きなグループ、主に中国の約20種からなる。葉が散在し、花弁が反曲し、花が水平又は垂れ下がる。早い地下発芽を生じる。シベリア東部~中国の中部が分布域。
Subgroup (a)
 Lilium davidii , Lilium duchartrei , Lilium henryi 【キカノコユリ】 , Lilium lancifolium 【オニユリ】 , Lilium lankongense , Lilium leichtlinii 【コオニユリ】 ,
Subgroup (b)
  Lilium amabile 【コマユリ】 , Lilium callosum 【ノヒメユリ】 , Lilium cernuum 【マツバユリ】 , Lilium concolor 【ヒメユリ】 , Lilium pumilum 【イトハユリ】,
Subgroup (c)
 Lilium amoenum , Lilium henrici , Lilium mackliniae , Lilium nanum , Lilium nepalense 【ウコンユリ】 , Lilium oxypetalum , Lilium taliense , Lilium wardii , Lilium souliei
 (2)  section Daurolirion(Lilium bulbiferumとDauricumエゾスカシユリ・グループ)
①Bulbiferum group
 Lilium bulbiferum var. bulbiferum , Lilium bulbiferum var. croceum
②Dauricum group
 Lilium pensylvanicum 【エゾスカシユリ】= sy, Lilium dauricum
 Lilium maculatum 【スカシユリ】
 ※Lilium bulbiferumはDauricum groupと系統発生的には離れている(2007 Pelkonen et al)
   LiriotypusよりDaurolirion又はSinomartagonに含める方がよいとされている。
   section Sinomartagonに含める見解もある。
 Lilium × hollandicum (Lilium bulbiferum × Lilium maculatum) 
 Lilium × scottiae( Lilium maculatum × Lilium pensylvanicum )
 (3)  section Archelirion(オリエンタルグループ)
 東アジア(カノコヨリ以外は日本固有種)に分布する。section Sinomartagonと花序と葉の形態が異なる。以下の6種
 2 Subgroup
①Rubellum type
 Lilium auratum var. auratum【ヤマユリ】
 Lilium rubellum 【オトメユリ=ヒメサユリ】
②Japonica type
 Lilium auratum var. platyphyllum 【サクユリ】
 Lilium japonicum 【ササユリ】
 Lilium nobilissimum 【タモトユリ】
 Lilium speciosum 【カノコユリ】日本、中国、台湾
 Lilium alexandrae 【ウケユリ】
 (4)  section Martagon(マルタゴン・グループ)
 section LiriotypuやSinomartagonと関係ないが、よく似ている。初期には地理的な関係によりSinomartagonに含められていた(1949 Comber's)。
 Lilium martagon 【マルタゴンリリー】 , Lilium hansonii 【タケシマユリ】 , Lilium medeoloides 【クルマユリ】 , Lilium tsingtauense 【チョウセンカサユリ】
 Lilium 'Marhan' (Lilium martagon× Lilium hansonii)
 Lilium dalhansonii 【ダルハンソニー】:syn. Lilium x dalhansonii (L. hansonii x L. martagon)
 (5)  section Liriotypus [Lilium] (Candidumグループ) 
     Type species: L.candidum ニワシロユリ=マドンナリリー Madonna lily)
 Lilium albanicum , Lilium bosniacum , Lilium candidum 【マドンナリリー】 , Lilium carniolicum , Lilium chalcedonicum , Lilium ciliatum , Lilium jankae , Lilium kesselringianum , Lilium monadelpum , Lilium pomponium , Lilium pyrenaicum , Lilium rhodopeum
 Lilium × testaceum(Lilium candidum × Lilium chalcedonicum)
 (6)  section Pseudolirium(アメリカングループ)
 アメリカ、カナダを分布域とするもの。
 Lilium bolanderi , Lilium canadense , Lilium catesbaei , Lilium columbianum , Lilium grayi , Lilium humboldtii , Lilium iridollae , Lilium kelleyanum , Lilium kelloggii , Lilium maritimum , Lilium michauxii , Lilium michiganense , Lilium occidentale , Lilium pardalinum , Lilium parryi , Lilium parvum , Lilium philadelphicum , Lilium pitkinense , Lilium pyrophilum , Lilium rubescens , Lilium superbum , Lilium washingtonianum,
 Lilium × burbankii (Lilium pardalinum × Lilium washingtonianum)
 Lilium × pardaboldtii((Lilium pardalinum × Lilium humboldtii )
 (7)  section Leucolirion (テッポウユリ・グループ)
 漏斗形の大きな、白色、帯白色の花をつける。葉は散在し、種子はすぐに発芽する。
Subgroup (a) 中国中部~南部地域
 Lilium regale 【(リーガルリリー】 , Lilium sargentiae , Lilium sulphureum , Lilium leucanthum
Subgroup (b)  より南部地域
 Lilium longiflorum 【テッポウユリ】 , Lilium formosanum 【タカサゴユリ】 , Lilium wallichianum , Lilium philippinense 【ルゾンユリ】

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 ユリの園芸品種
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 花の人工的な交配(artificial hybrid )はThomas Fairchild(1667-1729 )により、18世紀初めに確立された。カーネーションの雌しべにSweet Williumの花粉を移し、 Fairchild's muleとして知られている。彼はユリの交配も行い、Madonna lilyの品種も発展させた。マドンナリリー系ハイブリッドは1842年にイギリスでLilium henryi(キカノコユリ) と Lilium candidum(マドンナリリー)との交配により L. testacceum (Nankeen Lly)が作り出された。その後、1895年にLilium candidum (マドンナリリー)とLilium chalcedonicumのハイブリッドが作られた。アメリカンハイブリッドは1924年、ワシントン州でDavid Griffithsにより、Lilium pardalinum とLilium humboldtii から'Bellingham Hybrid'、'Shuksan'、 'Star of Oregon'などが作り出された。アジアティックハイブリッドは1941年 オランダの園芸家 Jan de Graaffがオレゴン州に移り、1938年に交配をはじめ、1941年に'Enchantment'を作り出した。彼の祖父は有名なCornelius de Graaffで1790年からユリのハイブリッドを始めていた。
 オリエンタル・ハイブリッドは19世紀(1869年以前)にアメリカの文学者Francis Parkmanによるヤマユリとカノコユリとの交配が最初である。その後、1978年にカリフォルニアのLeslie Woodriff (オリエンタル・ハイブリッドの父と呼ばれる)がカノコユリの白花(L. speciosum var. rubrum)とアジアティック・グループ種のキカノコユリ(L. henryi)との交配を行いが'Stargazer'を作出した。オリエンタル・ハイブリッドは普通、花が下向きであるが、'Stargazer'は上向きである。
 非常に多くのハイブリッドが作り出され、現在ではユリの園芸品種は15000種以上登録されている。

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 ユリの園芸品種の分類
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 1963年に英国王立園芸協会(Royal Horticultural Society; RHS)によって定められた園芸分類で、 North American Lily Societyも採用している。以下の8分類。
Division 1 Asiatic Hybrids(アジアティック・ハイブリッド)スカシユリ系
 1a(上向き)、1b(横向き)、1c(下垂)
 アジア中央~東部に分布する スカシユリ亜属 subgenus Pseudolirion ( section Sinomartagon、section Daurolirion )の種のハイブリッド。高さ60~150㎝。中型であり、ほとんどが無香。花期は初夏(花期が早い)。花は上向き又は下向き。
 Lilium amabile (コマユリ) , Lilium bulbiferum , Lilium callosum (ノヒメユリ) , Lilium cernuum (マツバユリ) , Lilium concolor, Lilium dauricum(エゾスカシユリLilium pensylvanicum), Lilium davidii , Lilium lancifolium (オニユリsyn. Lilium tigrinum) , Lilium lankongense , Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum ( コオニユリ) , Lilium maculatum(スカシユリ =イワトユリ , イワユリ) , Lilium pumilum (イトハユリ) , Lilium wardii , Lilium wilsonii(syn. Lilium pensylvanicum)
 Lilium × hollandicum (Lilium bulbiferum × Lilium maculatum )
  [品種)'Lolly Pop' , 'PI-eludium' , 'Vermilion Briliant']
 Lilium × scottiae( Lilium davidii × Lilium maculatum × Lilium pensylvanicum )
 Lilium x elegans(Lilium dauricum × Lilium maculatum) 'Sugar Jewel'
品種) 'Amarone(アマロネ)' , 'America' , 'Apeldoorn' , 'Apricot Fudge' , 'Black Charm' , 'Black Out', 'Brunello(ブルネロ)', 'Cappuccino', 'Citronella' , 'Connecticut King' , 'Dimension', 'Easy Waltz' , Enchantment', 'Geneve', 'Gran Cru' , 'Gran Paradiso', 'Hot Lips' , 'Little Kiss' , Lilium , 'Little Kiss' , 'Lollypop', 'Monte Negro' . 'Navona' , 'Olina(オリナ)' , 'Orange Cocotte(オレンジココット)' , 'Peach Dwarf' , 'Pollyanna' , ''Pup Art' , 'Red Velvet' , 'Siberia' , 'Sorpresa' , Summer Breeze ® , Tresor , 'White Lace'
 矮性タアイプ Dwarf Type(Patio, Border)高さ36~61㎝、
   'Denia' , 'Lily Looks' series , 'Orange Pixie'. 'Pink Pixie' , 'Tiny Bee(タイニービー)' , 'Tiny Double You(タイニーダブルユー)' , 'Tiny Invader(タイニーインベーダー)' , 'Tiny Padhye', 'Tiny Dessert' , 'Tiny Ghost(タイニーゴースト)'
Division 2 Martagon Hybrids(マルタゴン・ハイブリッド)
 section Martagon系統の 主にLilium martagon(マルタゴンリリー)とLilium hansonii (タケシマユリ)のハイブリッド。Lilium medeoloides (クルマユリ)、 Lilium dalhansonii , Lilium tsingtauenseも用いられる。高さ90~180㎝、花が下向き、花被片が強く反曲する反捲形=手鞠形(turk’s cap-type)、しばしば不快な臭いがある。花期は初夏。
 品種)'Album' , ''Arabian Night' , 'Claude Shride' , Gaybird ®  ,'Kalna Karalis' , Maroon King ® , 'Manitoba Fox' , 'Mrs. R.O.Backhouse' , Peppard Gold ® , 'Red Velvet', Rose Arch®
Division 3 Candidum Hybrids((Euro-Caucasian Hybrids) (マドンナリリー系ハイブリッド)ヨーロッパ系
 ヨーロッパ原産のLilium candidum (マドンナリリー)及びこれらと近縁ヨーロッパ原産種のLilium chalcedonicum , Lilium kesselringianum , Lilium monadelphum , Lilium pomponium , Lilium pyrenaicum(Lilium martagonとLilium bulbiferumを除く)。
 マドンナリリーはローマカトリック教会では純潔を表し、中世の聖母マリアの像ではマドンナリリーを抱いていることが多い。ハイブリッドは多くない。
, ナンキンリリー(Lilium × testaceum)とのハイブリッド。高さ90~120㎝。花は漏斗形。甘い芳香がある。花期は初夏。
 品種) 'Testaceum' (Lilium × testaceum)[Isabella-Liliy,ナンキンリリー Nankeen-Liliy ,
     Lilium henryi × Lilium candidum
Division 4 American Hybrids(アメリカン・ハイブリッド)
 ベリンガム・ハイブリッドなどアメリカ原産種を中心としたハイブリッド
 Lilium bolanderi , Lilium canadense , Lilium catesbaei , Lilium columbianum , Lilium grayi , Lilium humboldtii , Lilium iridollae , Lilium kelleyanum , Lilium kelloggii , Lilium maritimum , Lilium michauxii , Lilium michiganense , Lilium occidentale , Lilium pardalinum , Lilium parryi , Lilium parvum , Lilium philadelphicum , Lilium pitkinense , Lilium pyrophilum , Lilium rubescens , Lilium superbum , Lilium washingtonianum,
 Lilium × burbankii (Lilium pardalinum × Lilium .parryi )
 Lilium × pardaboldtii ((Lilium pardalinum × Lilium humboldtii )
       'Bellingham Hybrids' , 'Shuksan' , 'Star of Oregon'
高さ120~240㎝。clump-forming ほとんどの花が反捲形=手鞠形(turk’s cap-type)、ときに漏斗形もある。ほとんど無香。花期は晩春~初夏。
 品種)  'Bellingham Hybrids' , 'Shuksan' , 'Star of Oregon'
Division 5 Longiflorum Hybrids(テッポウユリ系ハイブリッド)
 5a(上向き)、5b(横向き)、5c(下垂又は下向き)
 Lilium longiflorum (テッポウユリEaster lily.)と Lilium formosanum (タカサゴユリ)のハイブリッド。切り花用に栽培される。高さ90㎝以下。ほとんどの花がtrumpet-shaped(ラッパ形)。芳香がある。花期は夏。
品種) 'Easter lily' , 'White Elegance' , 'White Heaven' , 'White Europe' ,'新鉄砲百合' , , White Heaven ®
Division 6 Trumpet and Aurelian Hybrids(トランペット・ハイブリッド)
 6a(上向き)、6b(横向き)、6c(下向き)
 6a(トランペット型)、6b(椀形)、6c(扁平又は先だけ反曲)、6d(反曲)。
 中国原産のLilium henryi(キカノコユリ)、Lilium regale (リーガルリリー)、Lilium brownii (ハカタユリ)を主とするハイブリッド。他にアジア原産種の Lilium leucanthum , Lilium rosthornii , Lilium sargentiae , Lilium sulphureum , Lilium × aurelianense , Lilium × centigale , Lilium × imperiale , Lilium × kewense , Lilium × sulphurgale.( section Archelirionは除く。)
 高さ120~240㎝。花が長いトランペット形、他の形(扁平、椀形、反捲形)もある。芳香があり、しばしば夜に芳香が強い。花期は夏。
 品種)'African Queen' , Beijing Moon ® , 'Dresdener Romanze' , 'Fanfare' , Golden Splendor ® (strain) , Orange Planet ® (Clone)  , 'Pink Perfection' , 'Regale' , White Planet ® (Clone) , Yellow Planet ® (Clone), Lady Alice ®  

Division 7 Oriental Hybrids(オリエンタル・ハイブリッド=ジャパニーズハイブリッド)
 7a(上向き)、7b(横向き)、7c(下向き)
 東アジア原産のsection Archelirion (オリエンタルグループ) を主としたハイブリッド。1
 主にLilium auratum (ヤマユリ)とLilium speciosum (カノコユリ)のハイブリッド。Lilium nobilissimum (タモトユリ)、 Lilium rubellum (オトメユリ=ヒメサユリ)、Lilium alexandrae (ウケユリ)、 Lilium japonicum (ササユリ)、Lilium henryi(キカノコユリ)なども使われる。高さ60~240㎝、日陰を好むものが多い。花は大きく、椀形~扁平形、花被片が反曲するものもある。芳香があり、横向き、まれに上向きのものもある。普通、強い芳香がある。花期は中夏~晩夏。
 品種) 'Acapulco' , 'After Eight' , Amarossi ®(アマロッシ) , 'Casa Blanca(カサブランカ)' , 'Cobra' , 'Companion(コンパニオン) ' ,'Corvara' , 'Crystal Blanc' , 'Da Vinci', 'Dizzy' , Enchante , 'Front Page , Golden Stargazer' , Helvetia® , Je T'aime(ジュテーム) , 'Le Reve(ル・レーブ)' , 'Mambo' , 'Manisa(マニサ)' , 'Marco Polo' , 'Matchwinner' , 'Merostar' , 'Miss Lucy' , 'Nova Zembla' , One Love , Pico ®(ピコ) , 'Pink Secret' , 'Pink Mystery' , PlayTime , 'Rialto' , Roselily Corolla , 'Saltarello(サルタレロ)' , 'Santander' , 'Siberia(シベリア)' , 'Stargazer' , Show winner , Simplon® , 'Sorbonne(ソルボンヌ)' , 'Souvenir(スーベニア)' , Starfighter' , Take Five ® , 'Tiber' . Valverde ®(バルベルデ) , Vedea ® , 'Veronica(ベロニカ)' , 'Universe' , 'アスカ'
Division 8 Miscellaneous hybrids  
その他以上の区分に属さない組合せの品種群。組織培養などの技術により新たに作られた品種。

(1) LA hybrid (Longiflorum × Asiatic) アジアティック系に入れられていることも多い
 Advantage ® , Albufeira ® , Arbatax ® , 'Bonsoir(ボンソワール)', 'Brazil' , 'Brindisi(ブリンディシ)' , Bright Diamond ®, 'Ceb Glow' , Corleone , 'Courier(クーリア)' , 'Dazzle' , Ercolano' , 'Exotic Sun(エキゾチックサン)' , Eyeliner ®, 'Fangio' , Farbanks ® ,'Fangio' , Flintstone , Forza Red ® , Golden Stone , 'Golden Tycoon' , Honesty , Kent , 'Lady Luck' , 'Litouwen' , 'Nemo' , 'Original Love' , Party Diamond ® (パーティーダイアモンド) , 'Pavia(パビア)' , Purple Diamond ® , 'Red Alert' , Royal Trinity ®, Royal Trinity ® 3 , Royal Kiss , 'Royal Parade' , 'Royal Perfume' , Royal Sunset ® , Samur' ,Scoubidou , 'Ceb Dazzle(セベコデジール)' , 'Serrada(セラダ)' , 'Serengeti' , Sotara , Soft Music ®(ソフトミュージック) . Stratosphere , Yellow Bellies , 'Yellow Diamond(イエローダイアモンド)'
(2) LO hybrid (Longiflorum × Oriental )
 'Deliana' , Miyabi ® , 'Prince Promise' , 'Zanlophator(ザンロファター)', Triumphator ®(トライアンファター) , 'Pink Heaven' ,'Triumphator'
(3) Orienpets=OT hybrid (Oriental × Trumpets)  オリエンタル系に入れられていることもある
 花が反曲するものが多く、色もオリエンタルリリーに似たものが多く、花は外向きに開くものが多い。高いものは2~2.5mになり、20~60個の花をつける。
  'Avocado' , African Lady , Albany , 'Belladonna' , 'Bell Tower' , Big Brother ® ,'Black Beauty' , Bonbini ® , Borello , CARBONERO ® , 'Cocosa' , 'Conca d'Or(コンカドール)' , Elusive ® , .Eudoxia , Evening Glow , Exotic Sun ® , Flavia ®(フラビア) , Flashpoint , Gaucho , 'Gluhwein', Gold Class ® , Ice Cube , 'Invasion' , 'Leslie Woodriff' , 'Northern Carillion' ® ('Starburst Sensation x Moonlight cross') , Northern Dazzer ® , Northern Delight ® , Northern Sensation ® , 'Nymph' , Outback ® , Passion Moon ® , 'Purple King' , 'Robert Swanson' , 'Robina(ロビーナ)' , Santini ® , Sarabande , 'Scheherazade' , 'Shocking' , 'Silk Road' , Strarburst Sensation ® , 'Supreme' , Tabledance ®(テーブルダンス) , Timezone ®(タイムゾーン) , 'Tree Lily bulbs' , 'Yelloween', 'Yellow Strike'(イエローストライク) , Zambesi(ザンベジ)
(4) OA hybrid(Oriental × Asiatic )
 'First Crown', 'Kaveri' , 'Pink Heaven' , Sunny Crown ® , Sunset
(5) その他 AT hybrid(Asiatic X Trumpet) など 

Division 9Species 原種およびその変種

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 江戸時代のユリの品種
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 江戸時代の園芸文化の花開いた時代にユリも日本中から江戸に集められ栽培が盛んに行われた。現在でも園芸品種となっている日本産の主なもの、テッポウユリ、カノコユリ、ヒメユリ、ササユリ、ヤマユリ、ヤマユリ、スカシユリなどはこの時代から栽培されているものである。
 江戸時代に初めからユリも栽培が盛になり、天和時代初めの 『花壇網目』には16種のユリが載せられている。江戸時代にはテッポウユリは琉球百合といわれていた。園芸栽培が盛んになった元禄時代にはユリの栽培種も増え、 『花壇地錦抄』には30種を超えるユリが記載され、スカシユリは5種の品種に増えている。江戸中期にはさらに栽培品種は増え、江戸時代後期の初めの『本草図譜』にはスカシユリの園芸品種が多数、浪華(大坂)付近で開発されたと記載されている。ユリは切花用でなく、主に盆栽として栽培されていたが、この頃の 『百合譜』は食用となるユリが30種記載され、観賞用だけでなく、食用としても栽培されていたことが覗える。1832年から天保の大飢饉が起こり、食料難の時代にはユリも貴重な食料だったと推測される。江戸時代末期の初め頃の『透(すかし)百合培養法』にはスカシユリの園芸品種は68種も載せられ、一説には100種を超えたともいわれている。しかし、最もスカシユリの栽培が盛んであったこの頃の栽培品種は現在ではほとんど残ってなく、残念なことに現在のスカシユリの園芸品種は20世紀になってから作り出されたアジアティック・ハイブリッドである。

(1) 『花壇網目』 3巻 天和元年(1681年)水野勝元 著。
 1 会津百合(早百合 オトメユリ=ヒメサユリ)、2 丸子百合(まりこゆり 不明)、3 ささ百合(ササユリ)、4 琉球百合(テッポウユリ)、5 から百合(ヒメユリ品種唐百合)、6 くるま百合(クルマユリ)、7 姫百合(ヒメユリ)、8 はかた百合(ハカタユリ)、9 武嶌百合(武嶋百合タケシマユリ)、10 すかし百合(スカシユリ)、11 南蛮百合(オレンジリリー?)、11 ひ百合(ヒメユリ品種緋百合)、12 姥百合(ユリ属ではないウバユリ)、13 鬼百合(オニユリ)、14 鹿子百合(カノコユリ)、15 松前百合(濃紫色花エゾスカシユリ?)、16 山百合(ヤマユリ)

 草書 ささ、すかし、はかた、くるま     すけ
             

(2) 『花譜』元禄7年(1694)貝原益軒著
 中国の『農業全書』徐光啓、1639年から引用し、薩摩百合(テッポウユリ)、オニユリ、ヒメユリなどの栽培法、利用法をに解説。

(3) 『花壇地錦抄』伊兵衛三之丞著、1694年初版 草花春之部・草花夏之部
  京都園芸倶楽部 昭和8年版
春の部 春すかし、初ゆり(ぶんたいゆり)[カタクリ]、まりこゆり(花薄紫中輪))
夏の部
 夏すかし[イワトユリ]、天目ゆり[スカシユリ紅赤色]、筋ゆり(つる川ゆり)[ヤマユリ品種紅スジ]、たもとゆり[タモトユリ]、黒紅(くろべに)[ヤマユリ品種]、豊嶋(とよしま)[スカシユリ品種]、白黄(はくおう)[ヤマユリ品種]、大嶋ゆり[サクユリの変種シロボシサクユリ]、武嶋[タケシマユリ]、車ゆり[クルマユリ]、ためとも[サクユリ]、ささゆり[ササユリ]、鎌倉ゆり、琉球[テッポウユリ]、はかた[ハカタユリ]、緋ゆり、姫ゆり、唐ゆり(からゆり)、南蛮、鬼ゆり[オニユリ]、姥ゆり[ウバユリ]、鹿子ゆり[カノコユリ]、大ゆり(江戸かのこ)、白ゆり(吉野百合の白花)、白八重(鬼百合に似て白八重花)、くもゆり(京ゆりのごとく)、京ゆり、てうせんかさゆり(チョウセンカサユリ)、金澤(かなざわ)、ゑぞすかし[エゾスカシユリ]、ゑちご(スカシユリ品種)、こくゆり[クロユリ]、さゆり(会津ゆり)[オトメユリ]、黄平戸[コオニユリの品種、キヒラドユリ]、紅平戸、かき平戸、うす平戸

(4)『広益地錦抄』享保4年(1719年)伊藤伊兵衛 著 昭和16年版 コマ30から、図と注記、最後に索引。  黄ひめゆり、たかをゆり(もみちゆり)、峰の雪ユリ(みねのゆきゆり別名 しろかのこゆり)、琉球百合、百合(吉野百合、関東ではささゆり)、初百合(かたくり)、う金(うこん)すかしゆり(夏すかし類)、大平山ユリ(たいへいざんゆり 紅筋ヤマユリの一種)、秋咲ささゆり(7月に咲く笹百合)

(5)『本草図譜』岩崎常正 著 文政11年(1828年)  1921年(大正6年)版  百数十の品種
巻之51目録 菜部 柔滑類 百合
 1ささゆり[笹百合]、2よしのゆり(芳野百合、天香百合)、3ためともゆり[すじゆり、サクユリ]、4りうきうゆり(みねのゆき)、5かのこゆり[カノコユリ]、6さゆり[南部の産 オトメユリ]、たもとゆり[タモトユリ]、7てっぽうゆり(りうきうゆり、麝香)[テッポユリ]、8はかたゆり[ハカタユリ]、9おにゆり(巻丹)[オニユリ]、10黄花のおにゆり(虎皮百合)[オウゴンオニユリ]、11八重の巻丹[八重のオニユリ]、すげゆり(越中富山産)[コオニユリ]、さつまゆり(コオニユリ)、13てんもくゆり(外り濱すかしゆり)[スカシユリ]、すかしゆり(天上ゆり)[スカシユリ]、紅、紋、黄、千葉、16たけしまゆり[タケシマユリ]、17くるまゆり(かさゆり)[クルマユリ、18かさゆり、尾州品のかさゆり、20ちょうせんかさゆり、物卯忙の國、23くろゆり、27山丹(ひめゆり、紅黄色6弁上向き)、きひめゆり(黄山丹)、白ひめゆり(白山丹)
 スカシユリについては多種があり、例が示されている。
、重代織、新唐錦、とみじのはし、黒龍、飛龍、瑠璃光、黒へそ、龍のきも、曙、白雞、はつあらし、きんめぬき、龍のつめ

(6) 『百合譜』 坂本浩然(こうねん)著 自筆本 刊行年不明、1836年の菌譜と同じころ
  食用ユリ、30品種の花名、花の図、鱗茎の図、注記を記載、球根の味にも触れる。
 1 百合(百合)、2 巻丹(オニユリ)、3 白黄百合、4 車百合、5 山百合(ササユリ、箱根百合)、6 豊島百合、7 天目ユリ(紅赤色)、8 スゲユリ、9 夏スカシ又秋スカシ(少し苦味アリ)、10 山百合赤色、11 黄平戸百合、12 袂百合(タモトユリ)白色、13 大島百合、14 黄山丹(キサユリ)別名キ姫百合、15 黒紅百合、16 筋ユリ(鶴川百合 鶴川は現在の町田市内の地名)、17 早百合(サユリ)会津山中の産、18 京ユリ、19 唐百合(カラユリ)山丹花に似る、20 雲百合、21 緋百合(ヒユリ)姫ユリのごとく、22 鎌倉百合 、23 武島ユリ(タケシマユリ)、24 黒百合(クロユリ)、25 為朝百合(サクユリ)、26 博多百合(ハカタユリ)、27 鹿児百合(カノコユリ) 、28 笠百合(チョウセンカサユリ)朝鮮笠ユリ、29 琉球ユリ(テッポウユリ)、30 山丹(ヒメユリ)

(7)『透(すかし)百合培養法』花菱逸人著  弘化4年 (1847年)
 スカシユリ68種の花銘が挙げられている。残念ながらそのほとんどが現在までは受け継がれていない。
 後版では17種削除、15種追加して66種といなっている。
 [1 満月]、[2 雲の上]、3 白鷲、[4 笑獅子]、[5 春霞]、[6 白雀]、7 黄石公、[8 鯱]、[9 鷲競]、10 白楽天、11 蘇僉山、[12 黄金閣]、13 青柳、14 残月、15 水月、16 袛玉、17墨流、18 大和川、19 朱雀、20 崑崙國、21 田簔島、22 鸚鵡返し、23 銅雀甚、[24 唐綾]、25 山鵲、[26影竜]、[27 天龍]、[28 吹上濱]、29 古今集、30 宇治川、31 古今潤、32 千字文、33白樗、34多賀埏、35白鶏、36廉班、37白竜、38鳴鳳、39大白天。40重代織、41錦島、42初夢、43月下波、44瑠璃盤、45雲竜閣、46島羽玉、47瀧紅義、48夕陽櫻、49鬼笑、50黄霞、51八重垣、[52蜀紅錦]、[53雪乕]、[54日高川]、55青鷺、56大鷲、57夜光玉、58獅ケ瀬、59神路山、60螢谷 、61染手綱、62會稽山、[63祁雲]、64八乙女、65京縫、66紫雲台、67隠里、[68菊の露]
  弘化4年 村野龍  追加は下記15種、削除[ ]の17種、
唐織、白拍子、司甚、龍虎勇、青龍、松風、春夜宴、金毛織、總角、達磨笑、小鳥、霞竜、染簾子、祁龍、槌極り󠄀

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 ユリの食用品種
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 ユリは鱗茎をもち、鱗茎は葉が変化したもので、肉質であり、百合根(ゆりね)と呼ばれ、デンプン質などの栄養素を多く含み、食用、薬用にされる。鱗茎を乾燥させたものは中国名で「百合干(bai he gan)」といい、水で戻して、食用としたり、澱粉の原料として用いられ、百合花という名で日本でも販売されている。すべてのユリ根が食用とされる訳ではなく、灰汁(あく)が多く、苦いものもあり、甘味のある味の良いものが食用とされてきた。欧米では食用とされず、日本、中国、朝鮮などで食用とされている。ユリ根の生産量は中国が最大である。
 中国では古代から、食用や薬用にユリ根が利用され、すでに、「千金翼方(581~682年AD)」には詳細なユリの栽培法が記載されている。本格的な栽培は湖南省や江西省などで、早ければ1400年以前からが行われていたとされている。
 中国で最も普通のユリは百合(Lilium brownii=ハカタユリ)であり、この野生ものは 野百合(ye bai he )といわれる。中国内で最も普通に栽培されている。地方により多くの呼び名があり、栽培種は普通、龙牙百合=龍牙百合( Lilium brownii )といわれる。ハカタユリは13世紀頃に日中貿易の接点となった博多に渡来したと推定されている。ハカタユリは現在ではほとんど残っていないが、食用として日本でも栽培されていたものであり、韓国でも古くから「唐ユリ」という名前で栽培されている。桃山時代(1568-1600)に作られた能衣装「茶地百合御所車模様縫箔」に刺繍されているユリが最も古いハカタユリの形としての記録であるとされている。
 卷丹(オニユリ Lilium lancifolium)も中国で食用として栽培され、宜兴百合が主要な栽培品種である。やや苦味があり、苦百合ともいわれる。卷丹(オニユリ)は花被片に赤紫色の濃い斑点がたくさんあり、虎の体にある模様に似ていることから、虎皮百合ともいわれ、欧米ではタイガー・リリーといわれている。日本にはハカタユリの渡来よりかなり古い時代に食用として中国から渡来したのではないかと推定されている。中国には2倍体、3倍体があるが、日本、韓国のものは3倍体である。食用としての栽培でなく、観賞用に広く栽培され、日本全土で野生のものが見られるため、自生ともいわれている。
 甘肃省兰州が主産地の川百合 Lilium davidii var. davidii は兰州百合(蘭州百合)といわれ、中国では有名な食用ユリであるが、日本では栽培されていないため、和名もない。日本ではユリ根といえばコオニユリである。
 コオニユリ Lilium leichtlinii は日本在来種であり、オニユリによく似た花をつけるが、ムカゴをつけず、北海道から奄美諸島までの平地から高山まで、広い範囲に自生している。中国や台湾に自生(Lilium leichtlinii var. maximowiczii)するものは大花卷丹(da hua juan dan) といわれ、中国では食用栽培はほとんど行われていない。日本ではコオニユリがユリ根の栽培品種であり、主品種は「白銀」であり、ほとんど北海道で栽培されている。
 薬用のユリは約2千年前に中国で編集された現存する最古の中国の本草 (薬物)書)『 神农本草经(神農本草経)』に、生薬の「百合」として記載され、百合には気力を補い、胃腸機能を整える作用があり、邪気による腹張、心痛、便秘、利尿などに効果があるとされている。漢方では「ユリ」ではなく「百合(びゃくごう)」と読む。薬用とするのはオニユリ、ハカタユリの鱗茎を乾燥させたもので、漢薬名は「玉簪花根(yu zan hua gen)」という。滋養強壮、利尿、鎮咳などに効果があり、保険適応の辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という漢方にも配合されている。

<日本の食用栽培品種>
 日本では野生の百合のサクユリ、オトメユリ、イワトユリ、エゾスカシユリ、クルマユリなどが山菜として食べられている。栽培されているのはコオニユリ、オニユリ、ヤマユリ、ハカタユリ、タケシマユリであり、現在の食用ユリの栽培品種はすべてコオニユリ(Lilium leichtlinii )系統である。
 コオニユリ系品種
 白銀、北海白、角田百合、和田百合、一色百合、カワイ百合、渡辺百合、夕映 、真狩在来、恵庭在来、芦別百合、月光、雪玉、和寒百合、

【産地】
 北海道が日本の産地であり、生産量の99%以上を占める。真狩村、名寄市、十勝、富良野なが多く、品種はほとんど白銀。収穫までに3年かかり、1kg1500円~2500円程度で販売されている。北海道に在住の和田伊三郎氏が栽培に取り組んだのがはじまりとされ、大正時代から本格的に栽培されるようになったとされている。

<中国の食用栽培品種(食用百合品种介绍)>
 産地が多く、産地ごとの品種名が使われている。主要な栽培品種は宜兴百合(オニユリ)、龙牙百合(ハカタユリ)、兰州百合(和名なし、Lilium davidii var. willmottiae)である。
① 野百合(ye bai he )系 白百合ともいう = ハカタユリ系
 龙牙百合=龍牙百合(ハカタユリ)Lilium brownii var. viridulum
     3大産地 湖南隆回县(龙牙百合)
           江西万载县(龙牙百合)
           永丰县(龙牙百合)
 布朗百合(Lilium brownii)
 平陆百合 山西省平陆县特産(山西运城平陆)
 平陆杜马百合 山西省运城市平陆县杜马
②川百合(chuan bai he) Lilium davidii  
  川百合 (chuan bai he) Lilium davidii var. davidii :中国、ヒマラヤ:食用球根
  兰州百合(lan zhou bai he)Lilium davidii var. willmottiae : 蘭州百合(甜百合)t
       産地 甘肃省兰州七里河
③卷丹类百合系 = オニユリ系
 宜兴百合(別名 药百合、苦百合)=宣興百合(巻丹)Lilium tigrinum =syn. Lilium lancifoliumオニユリ
       主産地 江苏无锡宜兴
   ※药百合(yao bai he)は本来、Lilium speciosum var. gloriosoides【タイワンカノコユリ】 を指す。
     药用は薬用を意味し、药百合は薬用のユリの意味がある。
 龙山百合(卷丹百合) 龍山百合 やや苦味がある。 湖南省 竜山県特産
 虎皮百合 オニユリ Lilium lancifolium
 
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 ユリの形態
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【植物全体の形】Plant shape (農林水産省 申請基準・特性表 ゆり属)
 1 テッポウユリ型Easter lily type
 2 ヤマユリ型 Gold-banded lily type
 3 スカシユリ型 Thunberg lily type
 4 カノコユリ型 Showy lily type
 5 オニユリ型 Tiger lily type
 6 タケシマユリ、その他型 Takeshimayuri, the other types
【葉序】Leaf arrangement
 1 互生 alternate
 2 螺生 spiral
 3 輪生 whorled
【葉の断面の形】Leaf cross section
 1 平型 flat
 2 V字型 V-shaped
【花序型】Inflorescence
 1 総状花序のみ only racemose Vedea R
 2 散形花序及び総状花序 umbellate and racemose  'Pavia'
【花型】
 一重single 花被片tepalの数:≤6
 半八重semi-double  花被片lの数:7≤~<11
 八重double 花被片の数:12≥
【花被の向き】
 1 上向き up-facing(elect) :アジアティック
  2 斜上ascending(erect to horizontal)
 3 横向き out-facing(horizontal)
 4 下向き down-facing(drooping)
  5 下垂 Pendent flowers
【花の形】
 1 トランペット形(筒形) trumpet-shaped:ラッパ形ともいわれる。'White Elegance' , テッポウユリ
                          下部が筒形
 2 漏斗形 funnel-shaped: 下部が次第に狭くなる。ロート形ともいわれる。ヤマユリ、サクユリ 
 3 碗形 bowl-shaped , cup-shaped:花が上向き、花被片があまり反り返らず、椀形 'Siberia' ,スカシユリ
    杯形 cup-shaped:碗形より浅い
 4 扁平形flat (flat or with tepal tips recurved) 星形star-shaped 'Sugar Jewel'
 5 反捲形(手鞠形)Turk's cap , reflexed:花被片が強く外側に反曲、手鞠形 カノコユリ、マルタンゴリリー
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 ユリの原種およびその変種の一覧
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Lilium akkusianum -トルコ固有種
Lilium albanicum -アルバニア、ギリシャ、バルカン半島西部
Lilium alexandrae 【ウケユリ】 - 日本(鹿児島県固有種)  ササユリと同種とする見解もある
Lilium amabile 【コマユリ】 - 朝鮮、中国(遼寧省):秀丽百合(xiu li bai he)
Lilium amoenum -中国(雲南省):玫红百合(mei hong bai he)
Lilium anhuiense - 中国(安徽省):安徽百合(an hui bai he)
Lilium arboricola - ミャンマー、ベトナム
Lilium armenum - トルコ、コーカサス南部
Lilium auratum 【ヤマユリ】- 日本
 Lilium auratum var. auratum
 Lilium auratum var. platyphyllum 【サクユリ】作百合 別名 タメトモユリ(為朝百合) -伊豆諸島特産
    花が大きい変種    'シントシマ'
 Lilium auratum var. pictum  【クチベニ】口紅 紅色の斑点が大きく、紅色の筋が入る
 Lilium auratum rubrovittatum 【ベニスジ】紅筋 紅色の筋が太い
 Lilium auratum var. virginale 【シロホシ】白星 斑点が乳白色
Lilium bakerianum - ミャンマー、中国南部、ネパール
 Lilium bakerianum var. yunnanense - 中国:无斑滇百合(wu ban dian bai he)
 Lilium bakerianum var. bakerianum - ミャンマー、中国:滇百合 (dian bai he )
 Lilium bakerianum var. rubrum - 中国:紫红花滇百合(zi hong hua dian bai he)
 Lilium bakerianum var. aureum - 中国:金黄花滇百合(jin huang hua dian bai he)
 Lilium bakerianum var. delavayi - ミャンマー、中国: 黄绿花滇百合(huang lu hua dian bai he)
Lilium batemanniae 【タツタユリ】:syn. Lilium x maculatum 'Batemanniae'
Lilium bolanderi - USA(カリフォルニア州、オレゴン州):Bolander's Lily
Lilium bosniacum - ディナル・アルプス山脈
Lilium brevistylum - チベット:短柱小百合(duan zhu xiao bai he)
Lilium brownii - 中国、ベトナム、ミャンマー
 Lilium brownii var. brownii - 中国:野百合 (ye bai he)
 Lilium brownii var. viridulum - 中国:百合 ( bai he)  syn. Lilium brownii var. colchesteri
                    栽培品種は龙牙百合(龍牙百合)という
  =Lilium brownii var. colchesteri 【ハカタユリ】日本への古い帰化種 九州北部 
Lilium bulbiferum - ヨーロッパ:orange lily
 Lilium bulbiferum var. croceum
Lilium callosum 【ノヒメユリ】- 日本、朝鮮、中国、ロシア:条叶百合(tiao ye bai he)
 Lilium callosum var. flaviflorum 【キバナノヒメユリ】
Lilium canadense 【カナダユリ】- USA東部、カナダ東部:Canada lily
Lilium candidum 【ニワシロユリ=マドンナリリー】- ギリシャ、バルカン半島、中近東
Lilium carniolicum - イタリア、スイス、スロベニア
Lilium catesbaei - USA南東部:pine lily
Lilium cernuum 【マツバユリ】- 朝鮮、中国、ロシア(沿海地方):垂花百合(chui hua bai he )
Lilium chalcedonicum - アルバニア、ギリシャ
Lilium ciliatum - トルコ
Lilium columbianum -カナダ(ブリティッシュコロンビア州)、USA西部:Columbia lily
Lilium concolor 【ヒメユリ】- 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア
 Lilium concolor var. concolor - 中国:渥丹 (wo dan)
 Lilium concolor var. pulchellum - 【チョウセンヒメユリ】日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア
                       :有斑百合(you ban bai he)
 Lilium concolor var. megalanthum - 吉林省:大花百合(da hua bai he)
 Lilium concolor f. coridion 【キヒメユリ】
 'ミチノクヒメユリ'
Lilium duchartrei - 中国:宝兴百合(bao xing bai he)
Lilium dalhansonii 【ダルハンソニー】:syn. Lilium x dalhansonii (L. hansonii x L. martagon)
Lilium davidii - 中国、ヒマラヤ:食用球根
 Lilium davidii var. davidii :川百合 (chuan bai he)
 Lilium davidii var. willmottiae :兰州百合(lan zhou bai he) = Lilium davidii var.unieolor
Lilium debile - ロシア極東部
Lilium distichum 【チョウセンクルマユリ】- 朝鮮、中国、ロシア:东北百合(dong bei bai he)
Lilium duchartrei - 中国、インド(アルナーチャル・プラデーシュ州):垂花百合(chui hua bai he)
Lilium eupetes - ベトナム
Lilium fargesii - 中国:绿花百合( lu hua bai he)
Lilium floridum - 中国(遼寧省):凤凰百合(feng huang bai he)
Lilium formosanum 【タカサゴユリ】- 台湾
 Lilium formosanum var. formosanum :台湾百合(tai wan bai he)
 Lilium formosanum var. microphyllum :小叶百合(xiao ye bai he)
  syn. Lilium formosanum var.pricel 【ヒメタカサゴユリ】
 Lilium x formolongo 【シンテッポウユリ】新鉄砲百合
Lilium grayi - USA(アパラチア山脈中部):Gray's lily
Lilium habaense - 中国(雲南省):哈巴百合(ha ba bai he)
Lilium hansonii 【タケシマユリ】- 朝鮮(鬱陵島):中国に帰化、竹叶百合(zhu ye bai he)
Lilium henrici -中国(四川省、雲南省)
 Lilium henrici var. henrici 墨江百合 (mo jiang bai he)
 Lilium henrici var. maculatum 斑块百合(ban kuai bai he)
Lilium henryi 【キカノコユリ】- 中国:湖北百合(hu bei bai he)
Lilium huidongense - 中国(四川省):会东百合(hui dong bai he)
Lilium humboldtii -USA(カリフォルニア州、バハ・カリフォルニア州):Humboldt's lily
 Lilium humboldtii subsp. humboldtii - central California
 Lilium humboldtii subsp. ocellatum - southern California, Baja California
Lilium iridollae - USA(フロリダ州、アラバマ州):Panhandle Lily
Lilium jankae - イタリア、バルカン半島
Lilium japonicum 【ササユリ】- 日本
 Lilium japonicum f. album 【シロササユリ】
 Lilium japonicum f. purpureum 【ベニバナササユリ】
 Lilium japonicum var. abeanum 【ジンリョウユリ】
Lilium jinfushanense - 中国(南川区、西安市):金佛山百合(jin fo shan bai he)
Lilium kelleyanum - USA(カリフォルニア州):Kelley's lily
Lilium kelloggii - USA(カリフォルニア州、オレゴン州):Kellogg's lily
Lilium kesselringianum - トルコ、コーカサス
Lilium lancifolium 【オニユリ】- 日本、朝鮮、中国、ロシア 2n = 24, 36
  = syn. Lilium tigrinum - 日本、朝鮮(2n = 36)、中国:卷丹(juan dan)
 Lilium lancifolium var. flaviflorum 【オウゴンオニユリ】黄金鬼百合- 対馬固有種
 'Flore-Pleno'八重品種
Lilium lankongense - チベット、中国(雲南省):匍茎百合(pu jing bai he)
Lilium ledebourii - イラン、コーカサス
Lilium leichtlinii 【コオニユリ】- 日本、朝鮮、中国、ロシア:柠檬色百合
 Lilium leichtlinii var. maximowiczii 【コオニユリ】別名 アカヒラドユリ - 日本、朝鮮、中国、ロシア:
      大花卷丹(da hua juan dan) 2n=24
 Lilium leichtlinii var. tenuifolium 【タニマユリ】ホソバコオニユリ
 Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum 【コオニユリ 狭義】
 Lilium leichtlinii f. leichtlinii 【キヒラドユリ】黄平戸百合
  紅平戸、かき平戸、うす平戸などの品種もある
Lilium leucanthum - 中国(甘粛省、湖北省、四川省)
 Lilium leucanthum var. leucanthum - 中国(湖北省、四川省):宜昌百合 (yi chang bai he)
 Lilium leucanthum var. centifolium - 中国(甘粛省): 紫脊百合(zi ji bai he)
Lilium lijiangense - 中国(四川省、雲南省):丽江百合(li jiang bai he)
Lilium longiflorum 【テッポウユリ】- 日本(沖縄、屋久島)、台湾、フィリピン
  '長太郎' , 'ひのもと'
 Lilium longiflorum var. scabrum 【ザラグキテッポウユリ】-台湾 :糙茎百合(cao jing bai he)
Lilium lophophorum - チベット、 中国(四川省、雲南省)
 Lilium lophophorum var. lophophorum - 中国:尖被百合 (jian bei bai he)
 Lilium lophophorum var. linearifolium - 中国: 线叶百合(xian ye bai he)
Lilium mackliniae - インド東部(マニプル州)
Lilium maculatum 【スカシユリ】- 日本:日本の古くからの栽培種、
  = syn. Lilium wilsonii
  =Lilium × maculatum イワトユリやエゾスカシユリなどのハイブリッドという見解もある
 Lilium maculatum var. bukosanense 【ミヤマスカシユリ】
 Lilium maculatum var. monticola 【ヤマスカシユリ】
 別名  太平洋岸 イワトユリ(Lilium maculatum)、ミヤマスカシユリ
      日本海岸 イワユリ(Lilium maculatum)、ヤマスカシユリ
 'Sedogashima' , 'Shimoda'
 Lilium maculatum var. dauricum (syn. var. davuricum, accepted name Lilium pensylvanicum)
 Lilium maculatum var. flavum (L. maculatum late form)
Lilium maritimum - USA(カリフォルニア州):coast lily
Lilium martagon 【マルタゴンリリー】- ユーラシア(スペイン~モンゴル):Martagon Lily 
 Lilium martagon var.martagon ピンク色花
 Lilium martagon var. pilosiusculum-新疆ウイグル自治区、モンゴル、ロシア:新疆百合
 Lilium martagon var. album 白花
 Lilium martagon var. cattaniae 濃紫色花
Lilium matangense - 中国(四川省):马塘百合( ma tang bai he )
Lilium medeoloides 【クルマユリ】 -日本、朝鮮(済州島)、中国(浙江省)、ロシア極東部:浙江百合
 Lilium medeoloides f. atropurpureum 【クロバナクルマユリ】
 Lilium medeoloides f. immaculatum 【フナシクルマユリ】
 Lilium medeoloides var. sadoinsulare 【サドクルマユリ】
Lilium medogense - チベット:墨脱百合(mo tuo bai he)
Lilium michauxii - USA南東部 :Carolina lily,
Lilium michiganense - USA中部、カナダ(オンタリオ州):Michigan lily
Lilium monadelphum - クリミア半島、コーカサス
Lilium nanum - ヒマラヤ山脈
 Lilium nanum var. nanum - 中国、ブータン、ネパール、シッキム、ミャンマー:小百合
 Lilium nanum var. flavidum- 中国、シッキム、ミャンマー:黄斑百合 huang ban bai he
Lilium nepalense 【ウコンユリ】- ヒマラヤ山脈:紫斑百合(zi ban bai he )
Lilium nobilissimum 【タモトユリ】- 日本(鹿児島県トカラ列島の口之島固有種)絶滅危惧ⅠA類(CR)
 品種)'Taj Mahal' , 'Maharaja'
Lilium occidentale - USA(カリフォルニア州、オレゴン州):western lily
Lilium oxypetalum - ヒマラヤ山脈
 Lilium oxypetalum var. insigne
Lilium papilliferum - 中国:乳头百合(ru tou bai he)
Lilium x parkmannii 【ヒヤマユリ】
Lilium paradoxum - チベット:藏百合(zang bai he)
Lilium pardalinum - USA(カリフォルニア州、オレゴン州、バハ・カリフォルニア州):leopard lily
 Lilium pardalinum var.wigginsii = syn, Lilium wigginsii.
 'California Panther Lily'
Lilium parryi - USA(カリフォルニア州、アリゾナ州、バハ・カリフォルニア州)、メキシコ:lemon lily
Lilium parvum - USA(カリフォルニア州、オレゴン州、ネバダ州):Sierra tiger lily
Lilium pensylvanicum 【エゾスカシユリ】- 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア
 = sy, Lilium dauricum :毛百合(mao bai he )
Lilium philadelphicum - USA、カナダ:wood lily
 Lilium philadelphicum var. andinum :western wood lily
Lilium philippinense 【ルゾンユリ】- 台湾、フィリピン:菲律宾百合(fei lu bin bai he)
Lilium pinifolium - 中国(雲南省):松叶百合(song ye bai he)
Lilium poilanei - ラオス、ベトナム
Lilium polyphyllum - アフガニスタン、パキスタン、インド
Lilium pomponium - フランス、イタリア
Lilium ponticum - トルコ、コーカサス
Lilium primulinum - 中国南部、インド(アッサム州)、ミャンマー、タイ
 Lilium primulinum var. burmanicum- 中国南部、ミャンマー、タイ:紫喉百合(zi hou bai he)
 Lilium primulinum var. ochraceum - 中国南部:川滇百合(chuan dian bai he)
Lilium puerense - 中国(雲南省):Flora of Chinaでは不明種。
Lilium pumilum 【イトハユリ】-朝鮮、中国、モンゴル、ロシア:山丹(shan dan)
Lilium pyi - 中国(雲南省、四川省):Flora of Chinaでは不明種。
Lilium pyrenaicum - ピレネー山脈
Lilium pyrophilum - USA(バージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州):sandhills fire lily
Lilium regale 【(リーガルリリー】- 中国(四川省):岷江百合 (min jiang bai he)
Lilium rhodopeum - ギリシャ、ブルガリア
Lilium rockii - 中国(雲南省):Flora of Chinaでは不明種。
Lilium rosthornii - 中国:南川百合(nan chuan bai he)
Lilium rubellum 【オトメユリ=ヒメサユリ】- 日本(東北、新潟県)準絶滅危惧(NT) 
    古くは早百合(さゆり)又は会津ゆり
Lilium rubescens -USA(カリフォルニア州、オレゴン州) :redwood lily
Lilium saccatum - チベット、中国(雲南省):囊被百合(nang bei bai he)
Lilium sargentiae - 中国(四川省、雲南省):泸定百合(lu ding bai he)
Lilium sempervivoideum - 中国(四川省、雲南省):蒜头百合(suan tou bai he )
Lilium sherriffiae - ネパール、シッキム、ブータン
Lilium souliei - 中国(四川省、雲南省)、チベット、インド:紫花百合( zi hua bai he)
Lilium speciosum 【カノコユリ】- 日本、中国、台湾  '内田'
 Lilium speciosum f. kratzeri 【シラタマユリ】
 Lilium speciosum var. clivorum 【タキユリ】岩場に生え、枝が垂れる
 Lilium speciosum var. gloriosoides【タイワンカノコユリ】 - 中国、台湾:药百合(yao bai he)
 Lilium speciosum var. speciosum 【シマカノコユリ】
 Lilium speciosum var. rubrum 白花
 '赤鹿の子百合' , '黄鹿の子百合' , 'Black Beauty'
Llium stewartianum - 中国(雲南省):单花百合(dan hua bai he)
Lilium sulphureum - ミャンマー、中国、バングラデシュ:淡黄花百合(dan huang hua bai he)
Lilium superbum - USA東部.
Lilium szovitsianum - トルコ、コーカサス
Lilium taliense - 中国(四川省、雲南省)、チベット:大理百合(da li bai he)
Lilium tianschanicum - 新疆ウイグル自治区:天山百合(tian shan bai he)
Lilium tigrinum =syn. Lilium lancifolium :オニユリ Tiger lily
Lilium tsingtauense 【チョウセンカサユリ】- 朝鮮、中国(安徽省、山東省):青岛百合(qing dao bai he)
Lilium wallichianum - インド、ネパール、ブータン、ミャンマー
Lilium wardii - 中国(貴州省、四川省)、チベット:卓巴百合(zhuo ba bai h)
Lilium washingtonianum - USA(カリフォルニア州、オレゴン州) :Shasta lily, Washington lily
Lilium wenshanense - 中国(雲南省):文山百合(wen shan bai he)
Lilium wilsoni =syn Lilium pensylvanicum(エゾ「スカシユリ)
 'Luteum'  
Lilium xanthellum -中国(四川省)
 Lilium xanthellum var. xanthellum :乡城百合 (xiang cheng bai he )
 Lilium xanthellum var. luteum :黄花百合 (huang hua bai he)

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 参考
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1) European Garden Flora: A Manual for the Identification of Plants Cultivated ...
  p57 Lilium(Lilium × burbankii ) p204(Lilium × pardaboldtii)
  原種の解説が掲載されている書籍
2)Taxonomy and Phylogeny of the Ginus Lilium Global Science Books 2012
http://www.globalsciencebooks.info/Online/GSBOnline/images/2012/FOB_6(SI2)/FOB_6(SI2)1-8o.pdf
 ユリの節についての解説がある。
3)Lily Flower Store (Parry’s Tree Farm Nursery)
 園芸種の分類
  https://lilyflowerstore.com/fun-facts/about-hybrid-lilies/
4) 王立園芸協会 (Royal Horticultural Society) Gardening
 Find a plant https://www.rhs.org.uk/plants
 https://www.rhs.org.uk/  
5)農林水産省 品種登録ホームページ
 申請基準・特性表ゆり属 Lily (Lilium L.)2013年4月
 http://www.hinsyu.maff.go.jp/info/sinsakijun/botanical_taxon.html
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