ウコンサンゴバナ  鬱金珊瑚花

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Flora of Mikawa

キツネノマゴ科 Acanthaceae ベニサンゴバナ属

別 名 パキスタス・ルテア、パキスタス
英 名 lollipop plan , golden shrimp plan , golden candles , yellow-candles
学 名 Pachystachys lutea Nees
 ウコンサンゴバナの花序
 ウコンサンゴバナの苞
 ウコンサンゴバナの葉
 ウコンサンゴバナの葉2
 ウコンサンゴバナ
 ウコンサンゴバナ花序2
花 期 5~10月
高 さ 0.6~1.8m
生活型 常緑低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種 ペルー、エクアドル、ブラジル原産
撮 影 浜松フラワーパーク 19.10.20
ウコンサンゴバナはキツネノマゴ科 ベニサンゴバナ属の観賞用の熱帯の常緑低木。
 熱帯の常緑低木、高さ0.6~1.8m。若い茎は円柱形、無毛。葉は楕円形、長さ7~12㎝×幅2.3~4.3㎝[葉は槍形~楕円形、長さ15㎝以下]、先は尖鋭形、基部は漸尖形、縁は全縁、中程度に密に鐘乳体(cystoliths)があり、両面で見える。葉柄は長さ0.1~0.2㎝、微軟毛がある。花序は穂状花序、4面があり、頂生、長さ8㎝以下。花序柄は長さ9㎜以下、腺毛がある。苞は黄色(golden yellow~ yellow)、各花に1個、覆瓦状、卵形、長さ12~23㎜、先は鋭形、基部は類心形、腺毛がある。咢片は5個、等長、錐形、約・長さ5~10㎜×幅1~1.5㎜、縁毛がある。花冠は白色、2唇形、長さ約54㎜、微軟毛がある。上唇は2歯がある。下唇は3裂。雄しべは2本、上唇の先に出る。葯は長さ約4㎜、深い矢じり形。花期は原産地では通年、 St. Louisでは夏から、日本では5~10月。

ベニサンゴバナ(パキスタス)属

  family Acanthaceae- genus Pachystachys

 草本又は亜低木。茎は円柱形又は上部は類4稜形、若いとき微軟毛があり、すぐに無毛になる。
葉柄がある。葉身は楕円形又は広倒披針形~長円状倒卵形、先は鋭形~尖鋭形、その先端は普通、鈍形、次第~急に基部で狭くなり、縁は全縁又は波打ち、微軟毛がある以外は無毛、1次脈、2次脈は無毛になる。花序は密、頂生、単生の穂状花序。輪散花序に花が3~4個つく。苞は目立ち、草質。小苞は小さく、又は無い。咢は5裂し、裂片は比較的、短い。花冠は細い倒円錐形、曲がり、2唇形。上唇は狭く、先で2裂する。下唇は3裂し、裂片はほぼ等長、長円形又は卵形、明るい赤色、古くなると橙赤色になり、ピンク色又はたまに白色。雄しべは2本、花冠の長さとほぼ同長、花冠筒部の基部近くにつく。葯は2半葯、深い矢じり形、半葯の基部は無突起。仮雄しべは無いか又は未発達。蒴果は4個の網状の種子をもつ。
 世界に13種があり、新熱帯地域のメキシコ~西インド諸島、南のペルーとボリビア、東のフランス領ギアナとアマゾンのブラジルに分布する。

ベニサンゴバナ属の主な種

1 Pachystachys coccinea (Aubl.) Nees  ベニサンゴバナ 紅珊瑚花
 フランス領ギアナ、ブラジル、ペルー原産。英名は cardinal's guard , native lilac , native wisteria。別名はアカサンゴバナ、アカサンゴ。
 常緑低木又は亜低木、高さ1~2m。枝は若い時、微軟毛があり、すぐに無毛になり、節のすぐ上でくびれ、壊れたすく、樹皮は薄く、普通、条線がある。葉柄は長さ2~6㎝、無毛。葉身は楕円形~長円状倒卵形、長さ18~25㎝×幅6~9㎝[卵状楕円形、長さ15㎝以下]、先は尖鋭形、しばしば急に尖鋭形、楕円形ではないとき、中間の上から鋭形又鈍形の基部まで幅が狭くなり、縁は全縁又は波状。花序は頂生の穂状花序、長さ9~22㎝、目立つ緑色の苞と赤色の花をもつ。花序柄は長さ1~3㎝。苞は緑色卵形~披針形長さ15~25㎜×幅4~9㎜、下部の苞はX字形になり、上側の苞は3出又は4出、狭く、先は全て鋭形又は類尖鋭形、微突頭、基部は急に狭くなりか短い翼になり、±微軟毛があり、普通、腺があり、縁と1次脈には短い軟毛がある。小苞は線状披針形、長さ約5㎜、微軟毛がある。花は花柄が無く~ほぼ無い。咢は鐘形、長さ5.5~6㎜、わずかに不規則、咢筒は長さ1㎜、咢片は披針形、等長、約・長さ5㎜×幅0.5㎜、控えめに不明瞭な微軟毛がある。花冠は明るい赤色、長さ50~70㎜、かなり控えめに軟毛があり、微細な開出する毛状突起(微細剛毛)をもち、基部で幅約4㎜、子房の上3㎜まで狭くなり、のど部で幅7~10㎜。上唇は直立し、長さ20~25㎜、凹形、裂片は長さ1㎜×幅0.5㎜。下唇は長円形、長さ17~20mリ×幅4~5㎜、鈍形。花糸は長さ55㎜、白色の軟毛があり、基部に密にあり、上部は控えめ。仮雄しべはあっても小さく、痕跡。子房と花柱は無毛。種子は4個、ひも状。花期は原産地では通年、 St. Louis では夏から。
 ※サンゴバナ(Justicia carnea )と少し似ているが花序や花が異なる。

2 Pachystachys lutea Nees  ウコンサンゴバナ 鬱金珊瑚花
  synonym Pachystachys albiflora Rizzini
  ペル-、エクアドル、ブラジル原産。英名はlollipop plan , golden shrimp plan , golden candles , yellow-candles
 熱帯の常緑低木、高さ0.6~1.8m。若い茎は円柱形、無毛。葉は楕円形、長さ7~12㎝×幅2.3~4.3㎝[葉は槍形~楕円形、長さ15㎝以下]、先は尖鋭形、基部は漸尖形、縁は全縁、中程度に密に鐘乳体(cystoliths)があり、両面で見える。葉柄は長さ0.1~0.2㎝、微軟毛がある。花序は穂状花序、4面があり、頂生、長さ8㎝以下。花序柄は長さ9㎜以下、腺毛がある。苞は黄色(golden yellow~ yellow)、各花に1個、覆瓦状、卵形、長さ12~23(25)㎜×幅10~11㎜、先は鋭形、基部は類心形、腺毛がある。小苞は長さ9~12㎜×幅3.5~4㎜。咢片は5個、等長、錐形、約・長さ5~10㎜×幅1~1.5㎜、縁毛がある。花冠は白色、2唇形、長さ約54㎜(5~7㎝)、微軟毛がある。上唇は2歯がある。下唇は3裂。雄しべは2本、上唇の先に出る。葯は長さ約4㎜、深い矢じり形。種子は2又は4個、ひも状。花期は原産地では通年、 St. Louisでは夏から、日本では5~10月。

参考

1) Flora of the Guianas
 Pachystachys
 http://portal.cybertaxonomy.org/flora-guianas/cdm_dataportal/taxon
  /884c5652-7ed1-4bac-b81e-ad4b21f5c1a5
 Pachystachys coccinea
2) Name - Pachystachys lutea Nees - Tropicos
 Pachystachys lutea Nees - Flora de Nicaragua
 http://legacy.tropicos.org/name/00100805?projectid=7
3) Plant Finder - Missouri Botanical Garden
 Pachystachys lutea  
https://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?taxonid=275296&isprofile=0&
4)Plants of the World Online | Kew Science
 Hardenbergia
 http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:22556-1
5)Flora do Brasil 2020 - Algas, Fungos e Plantas
 Pachystachys coccinea (Aubl.) Nees   
http://www.herbariovirtualreflora.jbrj.gov.br/reflora/listaBrasil/FichaPublicaTaxonUC/FichaPublicaTaxonUC.do?id=FB79878
 Pachystachys lutea Nees   
http://www.herbariovirtualreflora.jbrj.gov.br/reflora/listaBrasil/FichaPublicaTaxonUC/FichaPublicaTaxonUC.do?id=FB79878