チョウセンアザミ  朝鮮薊
[別名] アーティチョーク、カルドン
[中国名] 菜蓟 cai ji , 洋薊 yang ji
[英名] globe artichoke , artichoke , cardoon
[学名] Cynara cardunculus L. subsp. cardunculus
Cynara cardunculus L. var. scolymus (L.) Fiori
Cynara scolymus L.
キク科 Asteraceae (Compositae)  チョウセンアザミ属
三河の植物観察
チョウセンアザミの頭花
チョウセンアザミの花
チョウセンアザミの蕾
チョウセンアザミ花後
チョウセンアザミ基部
チョウセンアザミ
チョウセンアザミの葉
 古くから栽培され、古代のエジプト、ギリシャ、ローマ時代にすでに食用や薬用として利用されていた。現在は若い蕾を食用とするため、ヨーロッパやアメリカなど世界で広く野菜として栽培されている。日本でもよく見られるが、主に観賞用に栽培されている。学名はCynara cardunculus とされ、この園芸種である。学名はFlora of North America による。
 根は直根、太い。茎は無毛~クモ毛が密生する。根生葉は長さ30~200㎝、1~2回羽状に深裂又は全裂する。裂片は楕円形~披針形、全縁~粗い歯があり、裂片の先や歯先に長さ1~30㎜の刺があり、ときに葉柄や裂片の基部に刺が束になる。葉裏は白色~灰色の綿毛が密生し、葉表は薄くクモ毛がある。茎葉は長さ50~82㎝、刺のある翼で短く沿着する。総苞は長さ3~15㎝、幅4~15㎝、しばしば紫色を帯び、総苞片の先を外曲する。総苞片は披針形~広卵形、基部は圧着し、先に長さ1~9㎜の刺があるもの、刺がないものなどがある。花冠は青色~紫色(まれに白色)、長さ3~5㎝、花柱が長く突き出る。果実は長さ4~8㎜。冠毛は長さ2~4㎝。x=34。
 Cynara cardunculus がヨーロッパで古くから栽培されてきた種であり、アメリカではglobe artichoke はこれに由来する園芸種の Cynara scolymus として以前は扱われていた。アーティチョーク (artichoke) とカルドン (cardoon) が栽培される園芸種であり、artichoke は総苞片の基部と花托を食用とし、cardoon は茎や葉軸を食用とする。cardon は総苞がやや小さいとされるが、これらには不明確な部分もある。野生タイプの種 (artichoke thistles) は侵略的な保持力の強い雑草であり、カリフォルニア、南アメリカ、オーストラリアなどの地中海気候の地域にはびこっている。Wiklund はCynara cardunculus に2つの亜種、subsp. cardunculus と subsp. flavescens があることを確認した。subsp. cardunculus はartichoke と cardoon 及びいくつかの野生種を含んでいる。subsp. flavescens は侵略的な雑草種を含むものである。カリフォルニアの野生種の全てがsubsp. cardunculus であるわけではない。
 subsp. cardunculus は園芸種を含み、葉の刺が長さ1~3㎝、刺のない園芸種もある。中部の総苞片は先が尖り、長さ22~38㎜、刺の長さ6~9㎜。刺の少ない園芸種は総苞片の先に刺のないものもあり、長さ1~2㎜と短いものもある。総苞片の先の縁が黄色を帯びるものと帯びないものがある。2n=34
 subsp. flavescens Wiklund はアメリカのカリフォルニア州などで野生化している。葉の刺は長さ1~3㎝。中部の総苞片は先が尖り、長さ10~21㎜、刺の長さ2~5(6)㎜。総苞片の先の縁が幅0.5~1㎜程度、顕著に 黄色を帯びる。
[花期] 6~8月
[草丈] 1.4~2m
[生活型] 多年草
[生育場所] 栽培種、まれに道端
[分布] 帰化種  地中海沿岸原産
[撮影] 豊橋市  14.6.30
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