チドメクサ 血止草

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Flora of Mikawa

ウコギ科 Araliaceae チドメグサ属

中国名 天胡荽 tian hu sui
英 名 lawn marshpennywort
学 名 Hydrocotyle sibthorpioides Lam.
チドメクサ2
チドメクサの花
チドメクサの実
チドメクサの葉
チドメクサの葉裏
チドメクサ
チドメクサの葉裏
花 期 6~10月
高 さ 地を這う
生活型 多年草
生育場所 道端、芝生の中
分 布 在来種  本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、インドネシア、タイ、ベトナム、熱帯アフリカ
撮 影 蒲郡市  09.7.19
茎は地を這って広がる。葉は直径0.5~1.5㎝のほぼ円形、掌状に浅裂し、基部は深い心形。葉の切れ込みは葉の幅(半径)の1/3以下。表面は無毛で光沢がある。葉裏も無毛、あっても脈上に白毛がわずかに生える程度。葉腋に小さな球形の散形花序を単生し、小さな花が5~10個程度つく。花序の柄は長さ5~35㎜、葉柄の1~1/3の長さで、葉の上に花序は出ない。花弁は5個、緑白色、長さ約1.2㎜。雄しべ5個。集合果は直径約1㎜。果実は長さ約1㎜、幅約1.2㎜、無柄、基部は切形、隆条は明瞭な稜となり、隆条の間は平面。2n=24。
 よく似たノチドメは葉の切れ込みが深い。
 オオチドメは花序の柄が長く、花序が葉の上に出る。
 ヒメチドメは林内に生え、葉の基部の両端が開いている。

チドメグサ属

  family Araliaceae - genus Hydrocotyle

 多年草。 茎は細く、匍匐または傾伏し、節から根を出す。 葉は葉柄がある。 葉柄は鞘にならない。托葉があり、全縁または基部まで深裂し、膜質。葉身は 心形、円形、または腎形。花序は単純な散形花序。 散形花序はときに密に頭状花序になる。花序柄は腋生、無いこともあり、葉よりはるかに長くなることもある。苞は有または無。花柄は非常に短いかまたは長くなる(果時によく見られる)。花は両性。萼歯は小さいか廃れる。花弁は白色、帯緑色、または黄色、敷石状、卵形、広がる。柱下体(stylopodium)は円錐形~窪むまで。 果実は球形または楕円形、側部が強く扁平になり、基部が心形、背面が丸く、無毛(まれに白色の毛がある)。 背側および外側の隆状は普通、目立ち、細く、鋭い(まれに廃れる)。油管(vittae) は不明瞭。種子は表面が平坦~凹面。内果皮は木質。分果柄(carpophore)は普通、無い。英名はpennywort 。
 世界に約75(~100)種あり、世界中の熱帯および温帯地域に分布する。中国には14種(5種が固有種)ある。

チドメグサ属の主な種と園芸品種

1 Hydrocotyle batrachium Hance  タカサゴノチドメ 高砂野血止
  synonym Hydrocotyle sibthorpioides Lam. var. batrachium (Hance) Hand.-Mazz. ex R.H.Shan
  synonym Hydrocotyle formosana Masam.
 中国、台湾、フィリピン、ベトナム原産。中国名は破铜钱 po tong qian。
 葉身は基部近くまで深く3~5深裂し、裂片は倒卵形、円鋸歯縁。

2 Hydrocotyle benguetensis Elmer  モミジチドメ 紅葉血止
  synonym Hydrocotyle ranunculifolia Ohwi
 日本(沖縄、石垣島、西表島、与那国島)、朝鮮、中国、台湾、フィリピン原産。中国名は吕宋天胡荽 lü song tian hu sui。
 茎は細く、やや肉質で、長く、匍匐し、直軟毛がある。葉柄は細く、長さ2~10(~15)㎝、毛がある。葉身は円形~卵形、長さ1~2.5㎝×幅1~3㎝、3(~5)深裂し、裂片は3裂し、卵形、まばらに毛があり、粗い白色の毛がある。散形花序は節に単生し、花が2~13個つく。花序柄は長さ2~5㎝、密に毛がある。苞は長さ0.3~0.5㎜。花柄は長さ0.5~1㎜。花弁は白色。花柱は長さ約0.5㎜。果実はほぼ球形、長さ0.8~1.5㎜×幅1.3~1.7㎜、無毛。花期および果期は3~5月。

3 Hydrocotyle dichondrioides Makino  ケチドメグサ 毛血止草
  synonym Hydrocotyle sibthorpioides Lam. var. dichondroides (Makino) M.Hiroe
  synonym Hydrocotyle delicata auct. non Elmer
 日本(九州南部、沖縄)、台湾原産。中国名は毛柄天胡荽 mao bing tian hu sui。
 チドメグサに似ているが、茎がしばしば暗紫色を帯び、葉が濃緑色で光沢が無く、葉柄に白色の縮毛を密生する。
 茎は細く、糸状で、匍匐~ほぼ直立し、直軟毛がある。葉柄は糸状、長さ0.5~3㎝、反り返った白色の細毛で密に覆われる。 葉身は円状腎形、幅0.5~1.5㎜、無毛または上面の脈に沿って短い微軟毛があり、薄い膜質、非常に浅く円鋸歯状に5または7裂し、裂片は不明瞭な小円鋸歯がある。散形花序は節に単生し、花が2~8個つく。花序柄は糸状、長さ1~3㎝、普通、葉より長い。花柄は非常に短く、花はほとんど無柄。花弁は白色。果実はほぼ球形、幅約1㎜、無毛。花期および果期は6~9月。2n=24。

4 Hydrocotyle javanica Thunb.  オオバチドメ 大葉血止
  synonym Hydrocotyle javanica Thunb. var. laxa Masam.
  synonym Hydrocotyle nepalensis Hook.
 本州(関東南部以西)、四国、九州、朝鮮、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、フィリピン、オーストラリア、フィジー、ソロモン諸島原産。中国名は红马蹄草 hong ma ti cao。英名はJava pennywort。
 多年草。地を這う。葉は直径3~6(8)㎝の腎円形、掌状に浅く7裂する。裂片は低い三角形で、縁は鈍鋸歯。葉の基部は深い心形で、両端はあまり開かない。葉の両面の脈上にはまばらに毛が生え、表表の艶はない。葉柄には下向きに曲がった毛がある。葉腋に球形の散形花序を1~5個つける。花は緑白色。花弁5個。雄しべ5個。花柱2個。花枝は短いが、葉腋に花枝がつく葉の柄は短く、葉と花序がほぼ同じ高さとなる。果実は長さ約1.2㎜、幅約1..9㎜、柄が有毛、紫色の斑点がある。2n=24 , 96(日本)。花期は7~10月。

5 Hydrocotyle leucocephala Cham. et Schltdl. アマゾンチドメグサ 
 メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ原産。別名はブラジリアン・ペニウォート。ブラジルチドメグサに似て、葉の基部に深い切れ込みがあり、茎が這わずに立ち上がる。水草として栽培される。
 茎は無毛。 葉は葉柄があり、盾状ではない。葉柄は無毛または有毛または絨毛がある。葉身は腎形、裂片は切形~扁卵形~扁三角形、縁は円鋸歯、一次脈は7~10本、上面は無毛または毛か絨毛がある。下面は無毛または毛か絨毛がある。花序は散形花序。花序柄は毛か絨毛がある。花は花柄がある。果実は基部が凹形または心形、花柱に関連して小さい。分果は断面が菱形、無毛。

6 Hydrocotyle maritima Honda  ノチドメ 野血止
  synonym Hydrocotyle ramiflora Maxim. var. maritima (Honda) M.Hiroe
  synonym Hydrocotyle wilfordii auct. non Maxim.
  synonym Hydrocotyle formosana Masam. var. maritima (Honda) Hatus.
 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国原産。中国名は毛叶天胡荽 mao ye tian hu sui。田の畦、やや湿った場所に生える。  多年草。茎は細 く、枝分かれして地を這い、広がる。 葉は直径1.5~4㎝の5角形に近い腎円形で、5深裂する。葉の基部は深い心形で、通常は両端が接近し、重なる場合も場合もまれにある。ただし、葉の基部がヒメチドメのように両端が広く開いているタイプもある。葉の両面の葉脈の上にまばらに長毛が生える。花枝は短く、葉の下に隠れて、数個~10数個が丸く固まった球形の単散形花序をつける。花は直径約2㎜。花弁5個。雄しべ5個。花柱2個。果実は長さ約1.1㎜、幅約1.5㎜、隆条は明瞭な稜となる。2n=72, 96, 108。花期は6~7月。

7 Hydrocotyle pseudoconferta Masam. タイワンチドメグサ 台湾血止草
 中国、台湾、ミャンマー原産。中国名は密伞天胡荽 mi san tian hu sui。

8 Hydrocotyle ramiflora Maxim. オオチドメ 大血止
  synonym Hydrocotyle wilfordii Maxim.
 北海道、本州、四国、九州、t朝鮮、中国、台湾原産。中国名は长梗天胡荽 chang geng tian hu sui。別名はヤマチドメ。
 多年草。葉は直径1.5~3㎝の腎円形で、やや厚く、表面は光沢がある。葉の切れ込みは浅く、基部は深い心形。葉の基部の両端はあまり開かない。葉の基部には鋸歯があるのが特徴である。葉裏は無毛の場合が多く、あっても脈上にまばらにある程度。葉の上に長い花茎を出し、10数個が丸く固まった球形の単散形花序をつける。果実は長さ約1.1㎜、幅1.5㎜、隆条は明瞭な稜となる。2n=24。花期は5~7月。

9 Hydrocotyle ranunculoides L.f. ブラジルチドメグサ 
 特定外来生種に指定され、繁殖力が強く、葉柄が1mに達することがある。葉縁に深い切れ込みがあり、掌状。水草として栽培される。
 茎は無毛。 葉は葉柄があり、盾状ではない。葉柄は無毛。葉身は腎形で掌状、裂片は扁卵形、縁は円鋸歯、掌状脈は7~9本、上面は無毛、下面は無毛。花序は散形花序。花序柄は無毛。花は花柄がある。果実は基部が凹形または心形、花柱に関連して大きい。分果は断面が狭長円形、無毛。

10 Hydrocotyle setulosa Hayata アリサンチドメグサ 
 台湾原産。中国名は刺毛天胡荽 ci mao tian hu sui。

11 Hydrocotyle sibthorpioides Lam. チドメグサ 血止草
 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、インドネシア、タイ、ベトナム、熱帯アフリカ原産。中国名は天胡荽 tian hu sui。英名はlawn marshpennywort , lawn pennywort。道端、芝生の中などに生える。
 多年草。茎は地を這って広がる。葉は直径0.5~1.5㎝のほぼ円形、掌状に浅裂し、基部は深い心形。葉の切れ込みは葉の幅(半径)の1/3以下。表面は無毛で光沢がある。葉裏も無毛、あっても脈上に白毛がわずかに生える程度。葉腋に小さな球形の散形花序を単生し、小さな花が5~10個程度つく。花序の柄は長さ5~35㎜、葉柄の1~1/3の長さで、葉の上に花序は出ない。花弁は5個、緑白色、長さ約1.2㎜。雄しべ5個。集合果は直径約1㎜。果実は長さ約1㎜、幅約1.2㎜、無柄、基部は切形、隆条は明瞭な稜となり、隆条の間は平面。2n=24。花期は6~10月。
品種) 'Crystal Confetti' (v) , 'Variegata'

12 Hydrocotyle tuberifera Ohwi オキナワチドメグサ 沖縄血止草
  synonym Hydrocotyle sibthorpioides Lam. var. tuberifera (Ohwi) T.Yamaz.
  synonym Hydrocotyle keelungensis T.S.Liu, C.Y.Chao et T.I.Chuang
 沖縄島以西、台湾。道端、草地等のやや湿った場所に生える。
 匍匐性の多年草。茎は地を這い節から根を出し、先は直立~斜上し、茎の節部は所々膨れる。葉は円形、直径約1cm、縁は浅裂する。葉の上面と葉柄上部に長い粗毛がある。花序は約10個つき、帯緑色。花序柄は葉柄の長さの約1/2m果時には葉より長くなる。花は直径約1.5mm、果実は長さ約1mm。花期は4~9月。

13 Hydrocotyle verticillata Thunb. ウチワゼニクサ 団扇銭草 広義
 北アメリカ、南アメリカ、ハワイ、アフリカ原産。英名はwhorled pennywort, shield pennywort,water pennywort。別名はタテバチドメグサ、ウォーターマッシュルーム、ウォーターコイン。湿地、沼地に生える。
 和名は葉の形が団扇(うちわ)の様で、硬貨にも似ていることに由来するといわれ、ウォーターマッシュルームの名で水草として流通している。1960年代に熱帯魚用の水草として輸入されたものといわれている。Hydrocotyle vulgarisはよく似ているため錯誤されている。
 水生または水中生の多年草。全体に柔らかく、無毛。茎は這い、糸状、節から5~25(40)㎝の長い葉柄の葉と根を出す。葉は直径1~4(6)㎝の円形で、光沢があり、葉の中心に楯状に葉柄がつき、葉柄は長さ5.5~24cm、無毛。葉脈は(9)10~11(13)本が放射状に出る。葉縁はごく浅く、8~13(7~14)の切れ込みがあるが、深い切れ込みはない。小さな散形花序であり、1~15個の白色の花が2~3段に輪生する。花序柄は長さ15~20㎝。花柄は無柄~ほぼ無柄( var. triradiataは長さ1~数㎜)。果実は長さ(1)3~4mm、惰円形、長さよりも幅が広く、基部は切形または丸く、縁は鋭角、隆条は稜が明瞭。花期は6~8月。
13-1 Hydrocotyle verticillata Thunb. var. triradiata (A.Rich.) Fernald ウチワゼニクサ 団扇銭草
  synonym Hydrocotyle vulgaris auct. non L.
 花柄が1㎝まで(1~数ミリ)の明瞭な花柄があるもの。

【Flora Ibericaの解説】
 多年草、無毛。茎は這い、節から発根し、節間は0.4~8cm。葉は長さ1.3~3.5cm×幅1.3~4.2cm、盾状(中央に茎がつく)、ほぼ円形~倒卵形、円鋸歯があり、基部は心形、半径の10~40%の深さのノッチがあり、主脈は(9)10~11(13)本ある。葉柄は長さ5.5~24cm、無毛。托葉は2個、膜質、下部の托葉は長さ1.5~1.6mm、上部の托葉は長さ約1.3mm、早落性。花序は4~28cm、腋生、葉(柄)と同長かまたは葉(柄)より長く、ほとんど分枝しないかまたは全く分枝せず、大きくなる散形花序がほとんどなく、1(2)個の成長をもち、頂生の散形花序のように見え、下部に0~4(7)の輪生があり、枝がある場合もあり、無毛。各散形花序は花が(2)4~8個つく。花は無柄またはほぼ無柄、花柄は長さ0.2~0.4mm、両性、小苞は長さ0.9~1.1mm、披針形、鋭形。萼は萼歯がない。花弁は長さ0.7~0.8mm、帯白色~帯緑色、普通、赤褐色の細点がある。雄しべは長さ0.7~0.8mm。柱下体(stylopodium)は平らな花盤につく。花柱は長さ0.4~0.6mm、宿存性。果実は長さ1,2~1,5mm×幅1.8~2.8mm、±均一な赤褐色。

H. vulgarisとH. verticillatの区別


 1 葉の基部は円形、切れ込みはほとんど無い。葉脈が7~9本。葉柄が有毛。花序が直近の葉(柄)の長さ以下。果実は帯黄色で赤褐色の細点がある
...............................H. vulgaris 
 1' 葉の基部は心形で切れ込みの深さは半径の10~40%。葉脈が9~13本。葉柄は無毛。花序は隣接する葉(柄)と同長または長い。果実はほぼ均一な赤褐色。
..............................H. verticillat 

14 Hydrocotyle vulgaris L.  ミニマッシュルーム
 ヨーロッパ、モロッコ、シリア・レバノン、パレスチナ原産。Water pennywort、Marsh pennywort , pennywort。アメリカに帰化している。別名はウチワゼニクサ、ウォーターマッシュルーム。
 多年草、葉柄ときに花序を除き無毛。茎は這い、長さ5~30(~100)㎝、節から発根し、節間は0.2~9㎝。葉は長さ0.6~4(4.6)㎝×幅0.6~4(4.6)㎝、盾状(中央に茎がつく)、円形~ほぼ円形、円鋸歯があり、基部は±円形、基部に切れ込みはほとんどない。主脈は(7)8~9本。葉柄は長さ3.5~38㎝、上部に毛があり、毛は長さ1.2~1.8mm。托葉は2個つき、膜質、下部の托葉は長さ約1.5mm、上部の托葉は長さ約1㎜、開花中に落ちる。花序は長さ0.5~12㎝、腋生、葉(柄)の長さ以下またはほとんど同じで、不分枝、大きくなる散形花序はほとんどなく、1つだけの成長軸をもち、これらは1~5の輪生をもつ頂生の散形花序に見え、ときに先に毛が散在する。各散形花序は花が2~6(8)個つく。花は無柄またはほぼ無柄、花柄は長さ0~0.5mm、両性花。小苞は長さ0.8~1.5㎜、披針形、鋭形。萼は萼歯がない。花弁は長さ0.7~0.9mm、帯白色~黄緑色、普通、赤褐色の細点がある。雄しべは長さ0.5~0.6mm。柱下体(stylopodium)は平らな花盤につく。花柱は果時に長さ0.4~0.5mm、宿存性。果実は長さ1.4~2mm×幅1.4~2.8mm、帯黄色で、赤褐色の細点がある。2n=96。花期は6~7(9)月。(Flora Iberica)

15 Hydrocotyle yabei Makino  ヒメチドメ 姫血止 広義
  synonym Hydrocotyle sibthorpioides Lam. var. pauciflora (Y.Yabe) T.Yamaz.
  synonym Hydrocotyle nitidula auct. non A.Rich.
 日本(本州、四国、九州)、 済州島に分布。丘陵地~山地の林内に生える。
 多年草。地を這って広がる。葉は直径0.5~2㎝の円形で、掌状に5~7深裂し、基部は深く、広く切れ込む。基部の両端は広く開くのが普通だが、変異がある。葉の両面は常に無毛。葉柄には長毛が生えることもある。葉腋に2~4個の小さな淡緑色の単散形花序を付ける。花序は葉より低い。果実は長さ約1.4㎜、幅約1.8㎜、基部は心形、隆条はごく細い糸条、隆条の間はわずかに膨らむ。秋に枝先に越冬芽をつける。2n=24。花期は5~8月。
15-1 Hydrocotyle yabei Makino var. yabei  ヒメチドメ 

15-2 Hydrocotyle yabei Makino var. japonica (Makino) M.Hiroe ミヤマチドメ 深山血止
  synonym Hydrocotyle japonica Makino
 日本(本州、四国、九州)、 済州島に分布。葉の基部の切れ込みが狭い。ヒメチドメと同一とする見解もある。2n=ca.96。

参考

1) Flora of China
 Hydrocotyle
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=115990
2) Plants of the World Online | Kew Science
 Hydrocotyle
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:39949-1
3) World Flora Online
 Hydrocotyle
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000012844
4)Flora of Victoria
 Hydrocotyle
https://vicflora.rbg.vic.gov.au/flora/taxon/72d02c66-e9fa-4c36-902a-097a21d30f92
5)Brazilian Flora 2020 - Reflora
 Hydrocotyle
http://floradobrasil.jbrj.gov.br/reflora/listaBrasil/PrincipalUC/PrincipalUC.do?lingua=en#CondicaoTaxonCP
6) 植物研究雑誌 81(5): 262–267(2006)
  日本産チドメグサ属6種の染色体数
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_081_262_267.pdf
7) (PDF) Hydrocotyle L. - ResearchGate
 Flora Iberica - Hydrocotyle L.
https://www.researchgate.net/publication/273452967_Hydrocotyle_L