スズメウリ 雀瓜

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Flora of Mikawa

ウリ科 Cucurbitaceae スズメウリ属

中国名 马(瓜交)儿 ma jiao er
英 名 white-fruited creeping cucumber, Japanese wild cucumber
学 名 Zehneria japonica (Thunb.) H.Y.Liu.
Neoachmandra japonica (Thunb.) W.J.de Wilde et Duyfjes
Melothria japonica (Thunb.) Maxim. ex Cogn
スズメウリ雄花
スズメウリ雄花横
スズメウリ雌花
スズメウリ雌花横
スズメウリ果実
スズメウリの熟した白い果実
スズメウリ
スズメウリ花冠4と6深裂
スズメウリ種子
スズメウリ葉
花 期 8~9月
高 さ つる性
生活型 1年草
生育場所 低地の道端、林縁
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム
撮 影 作手村 03.9.20
スズメウリ属はZehneria、Melothria、Neoachmandraが使われ、混乱している。Melothriaはアメリカ大陸のものに限定使用され、日本のものはZehneriaに含めるという説に従った。Flora of China、USDA(ARS)もZehneria japonica を採用している。
 蔓は細い。葉は長さ3~6㎝、幅4~8㎝の三角状卵心形で、縁に浅い鋸歯がある。雌雄同株又は異株。雌花、雄花とも葉腋に単生する。花は細い長柄があり、直径約6㎜、花冠は白色、5深裂する。まれに4や6深裂もある。子房は花被の下でくびれる。果実は直径約1㎝、種子が6~8個程入っており、熟すと灰白色になる。種子は長さ約5㎜、扁平、褐色。

スズメウリ属

  family  Cucurbitaceae - genus Zehneria

 1年草又は多年草、よじ登り又は匍匐する。葉は葉柄があり、不分裂又は3~5浅裂~中裂する。巻きひげは細く、1本。雌雄同株又は雌雄異株。雄花は腋生、単生又は少数、長い花柄があり、又は総状花序状の集散花序又は類散形花序につく。咢は鐘形、5裂する。花冠は鐘形、白色又は黄白色、しばしば古くなるとクリーム色になる。花冠裂片は5個。雄しべは3本、筒部の底又は上部につく。花糸は葯より短~長。葯は全て2室、ときに2個が2室で1個が1室、長円形~卵状長円形。葯室は真っすぐ又はわずかに曲がり、葯隔が生じ又は無い。未発達の子房は形が様々。雌花は単生又は双生又は少数が集散花序につき、しばしば雄花と同軸になる。咢と花冠は雄花と同様。子房は球形~楕円状紡錘形、3室。胚珠は少数~多数、水平。花柱は環状の花盤に基部を取り囲まれる。柱頭は3個。果実は球形~楕円形~紡錘形、非裂開。種子は少数~多数、卵形、扁平、凹凸模様(sculptured)は無い。
 世界に約55種があり、旧世界の熱帯に分布する。

スズメウリ属の主な種

1 Zehneria bodinieri (H.Lev.) W.J.de Wilde et Duyfjes  ホソガタスズメウリ
  synonym Zehneria perpusilla (Blume) Bole et M.R.Almeida var. deltifrons (Ohwi) H.Ohba
  synonym Zehneria maysorensis auct. non (Wight et Arn.) Arn.
 中国、インド、ラオス、ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、インドネシア原産。中国名は钮子瓜 niu zi gua 。

2 Zehneria guamensis (Merr.) Fosberg  クロミノオキナワスズメウリ 黒実の沖縄雀瓜
  synonym Zehneria liukiuensis (Nakai) E.Walker
  synonym Zehneria mucronata auct. non (Blume) Miq.
 日本(南西諸島)、中国、台湾、太平洋諸島(グアム)原産。中国名は台湾马㼎儿: tai wan ma jiao er 。伊豆半島に帰化。
 1年草。果実は卵状長円形、長さ1~1.5(~3)㎝×幅7~10㎜ 、平滑、無毛、紫黒色に熟す。花期と果期は3~12月。

3 Zehneria japonica (Thunb.) H.Y.Liu  スズメウリ 雀瓜
  synonym  Zehneria indica (Lour.) Keraudren  タイワンスズメウリ
 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム原産。中国名は马㼎儿: ma jiao er 。英名はwhite-fruited creeping cucumber, Japanese wild cucumber。
 1年草。蔓は細い。葉は長さ3~6㎝、幅4~8㎝の三角状卵心形で、縁に浅い鋸歯がある。雌雄同株又は異株。雌花、雄花とも葉腋に単生する。花は細い長柄があり、直径約6㎜、花冠は白色、5深裂する。まれに4や6深裂もある。子房は花被の下でくびれる。果実は直径約1㎝、種子が6~8個程入っており、熟すと灰白色になる。種子は長さ約5㎜、扁平、褐色。花期は8~9月。

4 Zehneria mucronata (Blume) Miq.  クロミノスズメウリ 
 フィリピン、インドネシア、太平洋諸島(ソロモン諸島、フィジー、ニウエ、サモア、トンガ)原産。

参考

1) Flora of China
 Zehneria
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=135274
2) Plants of the World Online | Kew Science
  Zehneria
 http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:13446-1
3)GRIN
  Zehneria
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=13022