シマトネリコ  島十練子
[別名] タイワンシオジ、タイワントネリコ、タイトウシオジ、ケタイトウシオジ
[中国名] 光蜡树 guang la shu
[英名] evergreen ash, evergreen ash tree, evergreen flowering ash, flowering ash, Formosan ash , Griffith's ash , Philippine ash , Himalayan ash
[学名] Fraxinus griffithii C.B.Cl
Fraxinus griffithii C.B.Clarke var. kosyunensis (K.Mori) T.Yamaz.
モクセイ科 Oleaceae  トネリコ属
三河の植物観察
シマトネリコの花序
シマトネリコの花序2
シマトネリコの葉
シマトネリコの幹
シマトネリコの幹2
シマトネリコ
シマトネリコ小葉表
シマトネリコ小葉裏
 最近、庭木、街路樹として植えられることが多く、普通に見られるようになった。カブトムシが集まる木としても知られ、カブトムシによる食害が報告されている。オーストラリアではクイーンズランドの南東部に広く植林され、広がっている。
 インドネシアのパンクール(ブスキ州、ジャワ東部)では1900年以前に葉がアヘンの偽物(代替)として使われた。マドゥラ語名(Madurese name)はアヘンの木を意味する。葉を乾燥して砕き、タバコに混ぜ、トウモロコシの苞(klobots)に包み、葉巻きをつくる。煙を吸うと二級品のアヘンと同じような臭いと味がするが、アヘンのような効果はなく、少しのアヘン中毒も起こさない。ルソン島では木材が彫刻に使われ、フローレス島では樹皮が下剤として使われた。ジャワ島ではコーヒーの日よけの木とされ、ときに街路樹とされている。
 高さ(5)10~20mの常緑高木、寒くなる場所では半常緑低木。樹皮は灰褐色、円形の皮目があり、古い幹は樹皮が剥がれ、緑色、褐色、クリーム色のまだらになる。小枝は短毛があるか又はほぼ無毛。蕾は裸状。葉は対生し、奇数羽状複葉、長さ10~25㎝、葉柄は長さ3~8㎝、葉軸は無毛又は微軟毛がある。小葉は5~7(11)個つき、小葉柄は長さ5~10㎜、狭い翼がある。小葉の葉身は卵形~披針形、長さ2~10(14)㎝、幅1~5㎝(基部の対は普通小さい)、革質~薄い革質、葉上面は無毛、光沢があり、葉裏面には腺点がある。葉の基部は鈍形~円形~漸尖して葉柄、斜形、全縁、先は傾いて尖頭~尖鋭形、一次側脈は5~6(10)対、不明瞭まれに明瞭。頂部につく円錐花序は長さ10~25㎝、広がり、多数の小さな花をつける。苞はへら状線形、長さ3~10㎜、葉状、初めほぼ無毛。花は両性、花は葉の展開後に開花する。花柄は細く、長さ2~4㎜。萼は鐘形、長さ約1㎜、微軟毛があるか又は無毛、ほぼ全縁~広三角状の歯がある。花冠は白色、裂片は4個、ボート形、長さ約2㎜。雄しべは黄色、2個、花冠の長さとほぼ同長。翼果は広披針状へら形、長さ2.5~3㎝、幅4~5㎜、翼が小堅果の中間まで沿着し、初め緑色、その後ピンク色を帯び、やがて褐色になる。花期は4~7月。果期は7~11月。2n = 46。
[花期] 4~7月
[樹高] (5)10~20m
[生活型] 常緑高木、半常緑高木
[生育場所] 庭、公園
[分布] 在来種 沖縄、中国、台湾、インド、バングラディシュ、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、インドネシア
[撮影] 豊橋市    15.6.13
TOP Back