ショウブ  菖蒲
[中国名]

菖蒲 chang pu

[英 名] calamus , flagroot , myrtle-flag , sweet calamus , sweet-flag , sweetroot
[学 名] Acorus calamus L.
Acorus calamus L. var. angustatus Besser
ショウブ科  Acoraceae  ショウブ属
三河の植物観察
ショウブの葉先
ショウブの葉裏の中脈
ショウブの基部
ショウブ
 ヨーロッパ、アジア、アメリカに広く分布し、世界で広く薬用に栽培される。北アメリカ~シベリに分布する2倍体がvar. americanus= Acorus americanus である。ヨーロッパ~インド・ヒマラヤには果実のできない3倍体のvar. calamus が分布し、アメリカにも持ち込まれ帰化している。日本、台湾などの東アジアのものは4倍体の var. angustusである。これらは根茎のβ-アサロン(asarone)含有量が異なり、2倍体ではほとんど含まず、3倍体では約0.3%、4倍体には2%と4~8%の2つのケモタイプがある。現在ではこれらをまとめてAcorus calamus としている。
 日本ではショウブの葉や根茎を湯ぶねに浮かべる菖蒲湯が5月の端午の節句の行事として行われている。よい香りは、葉や根茎に含まれている精油成分のアサロンやオイゲノールなどによるものである。
 全体に芳香がある。根茎は太く、横に這い、長さ4~10(20)㎝、長さ(0.8)1~1.5(3) ㎝、白色でしばしば淡紅色を帯びる。根は根茎の下側につく。葉は長さ(60)70~100(150)㎝、幅(0.7)1~2(2.5)㎝の剣形、中脈が高く目立つ。花茎は扁平な三稜形、 長さ(15)40~50㎝、苞は葉状、花序の基部から1個上に伸び、長さ30~50㎝、先が尖る。肉穂花序は長さ4.5~6.5(8)㎝、幅0.6~1.2(1.5)㎝の狭い円錐形~類円筒形、密に多数の花がつく。花は黄緑色、直径1~2㎜。花被片は6個つき、長さ2.5~3㎜、幅1~1.2(1.4)㎜、長楕円形。雄しべ6個。花糸は長さ 2~2.5 ㎜、幅 0.3~0.5㎜、葯はクリーム色、直径0.4~0.5㎜。 雌しべ1個。果実序は直径1.5~2㎝、成熟するとわら茶色。果実は楕円状倒卵形、1~数個の種子を入れ、長さ(3.5)4~4.5㎜、幅2~3(3.5)㎜。種子は長惰惰円形~卵形、長さ2.5~3(4)㎜、幅1~1.2(1.8)㎜、剛毛は無く、種皮は淡褐色、表面に小凹点がある。2n = 24, 36, 48。
 セキショウ Acorus gramineus は全体に小型。葉の幅が幅3~5㎜と狭く、中脈が高くならず目だたない。苞が花序の長さとほぼ同じ。花期が3~5月と早い。2n=24。
[花期] 5~7月
[草丈] 30~60㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 水辺
[分布] 在来種 日本、朝鮮、中国、アジアに広く分布
[撮影] 豊橋市 14.6.21
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