セダカセンリゴマ  背高千里胡麻
[別名] セイタカセンリゴマ、レーマニア・エラータ
[中国名] 高地黄 gao di huang
[英名] Chinese-foxglove , rehmannia
[学名] Rehmannia elata N.E.Br. ex Prain
ハマウツボ科  Orobanchaceae  ジオウ属
三河の植物観察
セダカセンリゴマの頂部
セダカセンリゴマの花
セダカセンリゴマの花2
セダカセンリゴマの咢
セダカセンリゴマ
セダカセンリゴマ花横
セダカセンリゴマの葉
セダカセンリゴマの葉2
 セダカセンリゴマはジオウ属の観賞用の栽培種。
 ジオウ属はゴマノハグサ科 Scrophulariaceae、ハマウツボ科 Orobanchaceae、ジオウ科 Rehmanniaceaeなどに分類されるが、APGⅣではジオウ科はハマウツボ科に含められた。写真のものはFlora of Chinaの解説とは異なり、葉先は鈍形でなく、鋭形。ハイブリッド品種の可能性がある。
 まばらな絨毛~絨毛がある。茎は1本、葉柄は長さ5~6㎝、翼がある。葉身は倒卵状長円形~楕円形、下面には脈にまばらに絨毛があり、上面は類無毛、基部は楔形で次第に狭くなり、縁には2~6対の裂片があり、裂片は不規則な三角形、全縁又は歯状、先は鈍形。花柄を含めた花の長さは苞と同長又は短い。花柄は長さ3~4㎝、絨毛がある。小苞は無い。咢は長さ2~3㎝。咢片は5個、不等長。花冠は紫赤色、長さ約6㎝、筒部は膨れ、外側は類袋形、のど部に絨毛がある。下唇は裂片が長円形~類円形、長さ6~10㎜×幅5~10㎜。上唇は横に長円形、長さ0.6~1㎝×幅0.8~1.2㎝、類等長。花糸は無毛。花柱は雄しべよりわずかに長い。花期は6月。
[花期] 6月
[草高] 60~120㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 栽培種
[分布] 外来種  中国原産
[撮影] 浜松市 19.6.13

 ジオウ属

 family Orobanchaceae- genus Rehmannia

 多年草。根茎をもつ。茎は直立、単純又は基部で分枝する。根生葉はロゼットをつくり、茎葉は互生し、葉柄がある。葉身は形が様々で、しばしば、有毛、縁は歯状又は分裂する。花序はときに有花茎。花は腋生で単生、又は頂生の総状花序につき、花柄がある。小苞は有又は無。咢は 5(~7)裂。花冠は紫赤色又は黄色、筒形。筒部はわずかに曲がるか又は真っすぐ、背腹方向に扁平、筒部の基部~のど部に2本のひだ(plaits)をもつ。拡大部は2唇形、5裂。雄しべは4本、2強雄しべ、まれに5本で1本は他の4本より小さく、突き出ない。葯は対になり、室は稔性。子房の基部に盤があり、2室、まれに1室。胚珠は多数。柱頭は2個の薄板。蒴果は咢が宿存し、胞背裂開。種子は小さい。種皮は網状。
 世界に6種あり、中国に固有。

 ジオウ属の主な種と園芸品種

 1  Rehmannia elata N.E.Br. ex Prain  セダカセンリゴマ(レーマニア・エラータ) 背高千里胡麻
 中国原産。中国名は高地黄 gao di huang。英名はChinese-foxglove , rehmannia。YList ではセイタカセンリゴマを和名とし、 セダカセンリゴマを別名としているが、セイタカセンリゴマはほとんど使われていない。園芸ではレーマニア・エラータ又はレーマンニア・エラータと呼ばれている。たまに、ジオウと混同されている。
 高さ60~120㎝。まばらな絨毛~絨毛がある。茎は1本、葉柄は長さ5~6㎝、翼がある。葉身は倒卵状長円形~楕円形、下面には脈にまばらに絨毛があり、上面は類無毛、基部は楔形で次第に狭くなり、縁は2~6対の裂片があり、裂片は不規則な三角形、全縁又は歯状、先は鈍形。花柄を含めた花の長さは苞と同長又は短い。花柄は長さ3~4㎝、絨毛がある。小苞は無い。咢は長さ2~3㎝。咢片は5個、不等長。花冠は紫赤色、長さ約6㎝、筒部は膨れ、外側は類袋形、のど部に絨毛がある。下唇は裂片が長円形~類円形、長さ6~10㎜×幅5~10㎜。上唇は横に長円形、長さ0.6~1㎝×幅0.8~1.2㎝、類等長。花糸は無毛。花柱は雄しべよりわずかに長い。花期は6月。
品種) 'Popstar' , 'White Dragon'

 2  Rehmannia glutinosa (Gaertn.) Libosch. ex Fisch. et C.A.Mey.  ジオウ(アカヤジオウ) 地黄
 中国原産。中国名は地黄 di huang 。英名はChinese-foxglove , rehmannia 。
 多年草、高さ10~30㎝、密に絨毛があり、腺毛は無い。根茎は長さ5.5㎝以下、肉質。茎は紫赤色。根生葉は普通、ロゼッになる。茎葉は次第に又は急に小さくなり、上部では苞になる。葉身は卵形~狭楕円形、長さ2~13㎝×幅1~6㎝、基部は狭くなり、縁は不規則な円鋸歯又は鈍い鋸歯~歯状。花は
腋生又は頂生の総状花序につく。花柄は長さ0.5~3㎝、わずかに斜上する。小苞は無い。咢は長さ1~1.5㎝、10脈がある。咢片は5個、長円状披針形、卵状披針形又は類三角形、長さ5~6㎜×幅2~3㎜、まれに下側の2咢片はさらに分裂する。花冠は長さ3~4.5㎝、白色の絨毛があり、花冠筒部は狭い。花冠裂片は外側が紫赤色、内側が黄紫色、長さ5~7㎜×幅4~10㎜、先は鈍形~凹形。雄しべは4本。葯は室が長円形、長さ約2.5㎜、基部が開出する。子房は若い時、2室、古くなると1室。蒴果は卵形~狭卵形、長さ1~1.5㎝。花期と果期は4~7月。
2-1 Rehmannia glutinosa (Gaertn.) Libosch. ex Fisch. et C.A.Mey. f. lutea (Maxim.) Matsuda  シロヤジオウ
 3  Rehmannia japonica (Thunb.) Makino ex T.Yamaz.  センリゴマ 千里胡麻
   synonym Rehmannia glutinosa (Gaertn.) Libosch. ex Fisch. et C.A.Mey. var. makinoi Matsuda
 静岡県の山間地域で栽培されている。江戸時代に栽培され、中国原産といわれているが、中国にはなく、詳細が不明の植物。花が大きく、別名、ハナジオウ(花地黄)といわれる。
 茎には密に長軟毛がある。花茎には上部まで葉がつく。葉は広卵形、先のやや尖った鋸歯をもつ。花は大きく、長さ5~6㎝。
 ジオウは似ているが、葉は花茎の基部に集まり、葉は長楕円形~楕円形(卵形~狭卵形)、先の鈍い波状の鋸歯をもち、花は長さ3~4(4.5)㎝ である。

 4  Rehmannia piasezkii Maximowicz テンモクジオウ 天目地黄
 中国原産。中国名は裂叶地黄 lie ye di huang 。英名はChinese Foxglove
 高さ30~100㎝、絨毛がある。茎は単純又は基部で分枝する。葉柄は長さ約4㎝、沿下し、上部では次第に短くなる。葉身は狭楕円形、長さ15㎝×幅7㎝以下、白色の絨毛があり、羽状深裂、裂片は類三角形、その縁は三角形の歯状。花は茎の中間以上につく。花柄は長さ2~4㎝、絨毛があり、腺の無い毛と腺毛がある。小苞は2個、形は葉に似て、無柄、、花柄の基部近くにつく。咢は長さ1.5~3㎝、絨毛と腺毛がある。咢は不等に5裂し、下側の裂片は卵状披針形、長さ0.5~1.5㎝。上側の裂片は披針形、約長さ2.3㎝×幅2.3~3㎝。花冠は紫赤色、長さ5~6㎝、花冠筒部は長さ3.5~4㎝、やや袋形、外側に絨毛があるか又は無毛、内側は長い腺のある絨毛がひだ上にあり、先は広がる。下唇の中裂片は横に長円形、長さ1~1.1㎝×幅1.1~1.5㎝。花糸は無毛又はまばらに腺のある軟毛がある。柱頭は不等の2個の薄板。花期は5~9月。
品種) 'Popstar' , 'Rufus'

 5  その他ハイブリッド
品種) 'Polina' (PBR) , Walberton's Magic Dragon = 'Walremadra' (PBR) , 'White Dragon'

 参考

1) Flora of China
  Rehmannia
  http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=128084
2) 植物研究雑誌第36巻第10号昭和36年10月
 センリゴマを採る(山崎敬)
 http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_036_351_352.pdf
3)GRIN
 Rehmannia
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=10298
4) Plant Finder - Missouri Botanical Garden
 Rehmannia elata
 https://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?taxonid
  =287139&isprofile=0&
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