サヤヌカグサ  鞘糠草
[中国名]

秕壳草 bi ke cao

[学名] Leersia sayanuka Ohwi
Leersia oryzoides (L.) Sw. var. japonica Hack.
イネ科 Poaceae  サヤヌカグサ属
三河の植物観察
サヤヌカグサの花序枝
サヤヌカグサの頴果2
サヤヌカグサの葉舌
サヤヌカグサの節毛と葉舌
サヤヌカグサの葉鞘
サヤヌカグサ
サヤヌカグサの小穂
サヤヌカグサの頴果
サヤヌカグサの葉
 根茎は短く、茎の下部は倒伏し、節から枝を出し、直立~斜上する。節には白色の毛が密生する。葉舌は長さ1~2㎜、切形。葉鞘には白色の短い刺毛があり、ざらつく。全体に青緑色(灰緑色)を帯びる。葉は長さ7~10(20)㎝、幅5~10㎜、 黄緑色、手触りは柔らかく、縁などがざらつく。花序は長さ15~20㎝の円錐状、枝は細く、まばらにつく。小穂は長さ(4.5)5.5~6.5㎜、幅約1.5㎜(Flora of China :長さ 6~8㎜)、長楕円形、扁平。苞頴は無い。護頴は舟形、縁に短剛毛があり、側面に短毛がある。雄しべ3個。葯は長さ1~2㎜。頴果は不稔が多いが、少量、結実し、長楕円形。2n=60
 小穂が長く、剛毛が少ないものが三ヶ根山の麓の湧水水路脇に少し群生しているのが見られた。図鑑などで数値が違うため、小穂の大きさなどを測定した。最も長い葉は長さ9.2㎝、幅8㎜。茎下部の葉は短く、中間の葉が最も長い。葉の色は緑色、アシボソより淡色。葉舌は長さ1~1.5㎜、傾いた切形の短い側は0.5㎜であった。葉は柔らかいが、アシボソの葉より硬く、縁がざらつく。茎や葉、葉鞘の刺毛は少なく、葉縁の歯も短い。花序の最下の枝は節に2個つくものも見られた。小穂の落ちた枝は開出しているが、小穂のついた枝は開出したものが少なく、小穂は直線状に並んでつく。小穂は長さ7.0~8.4㎜、幅1.5~1.9㎜、長い剛毛は長さ0.2~0.3㎜。結実はかなり多く、小穂がほとんど落ちた花序に残った小穂は緑色であり、落ちたばかりの頴果も淡緑色。小穂が緑色のうちに熟して落ちるようである。頴果は長さ3.4~3.8㎜、幅1.1~1.6㎜。
 エゾノサヤヌカグサ Leersia oryzoides は北海道、本州、西アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカと世界に広く分布する。中国名は蓉草( rong cao)。葉が長さ(7)10~30(35)㎝、幅(6)7~10(15)㎜。小穂は長さ4~5(6)㎜、幅(1.3)1.5~1.8(2)㎜。護頴と内頴の脈上に長いものは長さ0.4~0.6㎜の剛毛があり、側面にも短い剛毛がある。剛毛の長さは変異があり、短いものもある。葯は長さ1.5~2㎜、閉鎖花受粉の葯は長さ0.4~0.7㎜。頴果は長さ2.7~2.9㎜。 2n = 48
[花期] 8~10月
[草丈] 50~80㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 低地の湿地、水田周辺
[分布] 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
[撮影] 西尾市 13.10.18
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