サンビタリア・スペシオーサ    
[別名] サンビタリア・スペキオーサ
[中国名] 蛇目菊 she mu ju
[英名] creeping-zinnia , Mexican creeping-zinnia
[学名] Sanvitalia speciosa hort
Melampodium spp.
キク科 Asteraceae  ジャノメギク属
三河の植物観察
サンビタリア・スペシオーサ頭花
サンビタリア・スペシオーサ頭花2
サンビタリア・スペシオーサ総苞
サンビタリア・スペシオーサ総苞2
サンビタリア・スペシオーサ蕾
サンビタリア・スペシオーサ
サンビタリア・スペシオーサ葉
 ジャノメギクSanvitalia procumbensと同じジャノメギク属(サンンビタリア属)のサンビタリアの名で売られている。流通名はサンビタリア・スペシオーサ(サンビタリア・スペキオーサともいわれる)である。Sanvitalia speciosaは正式な学名ではなく、メランポジウム属の一種とされている。メキシコ原産のMelampodium montanumが最も近いとされ、RHSのplants検索には'Aztec Gold'などの品種がMelampodium montanumとして掲載されている。スペシオーサ系で最初に販売されたのが'Aztec Gold'という品種であり、今ではこの系統の多数の品種がある。

 ジャノメギク系統のものは筒状花が褐色~橙色のものが多く、スペシオーサ系のものは筒所花も黄色である。ジャノメギク属は総苞片が2形成で小さな外総苞片が目立ち、メランポジウム属は外総苞片が部分的に合着し、浅い杯状になる。 
[花期] 5~11月
[草丈] 15~30㎝
[生活型] 多年草又は1年草
[生育場所] 栽培種
[分布] 帰化種 メキシコ原産
[撮影] 西尾市  18.6.29

 ジャノメギク属(サンビタリア属)

  Family Asteraceae - genus Sanvitalia

 1年草又は多年草、高さ(3~)10~30㎝。茎は平伏~直立、基部から分枝し、又は±全体に分枝する。葉は茎葉、対生、有柄又は無柄。葉身は倒卵形~へら形~線形、基部は円形~±楔形、縁は全縁[歯状又は分裂] 、表面に毛がある。頭花は放射状頭花、単生。総苞は半球形~輻状(車形)、直径4~12+㎜。総苞片は宿存し、8~21個、2~3列につく(披針形~線形、外総苞片は上部が草質、他は堅い錐形の付属体をもつ)。花托は凸面~円錐形、パレアがある(パレアは2つ折り、薄膜質)。周辺小花は5~20個、雌しべがあり、稔性。花冠は白色又は黄色(小舌は無柄、宿存性、紙質になる)。中心小花は15~60個、両性、稔性、花冠は上部が黄色~橙色[暗紫~暗紫褐色]、(ときに乾いて白色)、筒部は漏斗形ののど部よりかなり短い。裂片は5個、デルタ形。痩果は ±円柱形又は不明瞭な3~4角(かど)があり、又は扁平になり(普通、すべて筒形、鉤状の毛があり、翼は無~いくつか~全てある)。冠毛は宿存性の3~4個の芒。x = 8, 11・
 世界に5種あり、USA軟西部、メキシコ、中央アメリカ、南アメリカに分布する。(Flora of North America)

※ 最近、よく流通しているサンビタリア・スペシオーサは ジャノメギクに比べると暑さや病気に強い。サンビタリアの一種とされているが、誤りであり、メランポディウム属の不明種とされている。最初に販売されたのが'Aztec Gold'という品種であり、今ではこの系統の多数の品種がある。
 ジャノメギク系統のものは筒状花が褐色~橙色のものが多く、スペシオーサ系のものは筒所花も黄色である。ジャノメギク属は総苞片が2形成で小さな外総苞片が目立ち、メランポディウム属は外総苞片が部分的に合着し、浅い杯状になる。


 ジャノメギク属の主な種と園芸品種

 1  Sanvitalia aberti A.Gray
 USA,メキシコ原産。英名はAbert's creeping zinnia , Abert's sanvitalia
 茎は直立し、高さ5~29㎝。葉身は槍状線形、長さ20~60㎜×幅2~12㎜。総苞片は8~11個、ほぼ等形。周辺小花の花冠は長さ1.5~2.5+㎜、黄色、小舌の先が2裂する。中心小花の花冠は帯緑色。周辺小花の痩果は長さ4㎜(芒2~3㎜を含め)、reader類円柱形、不明瞭な3角(かど)があり、角と外面に溝がある。中心小花の痩果は4角(かど)があり、最も内側は±扁平で翼がない。2n = 22.。花期は8~9月(カリフォルニア)。

 2  Sanvitalia angustifolia Engelm. ex A.Gray
 メキシコ原産。
 短命の草本、高さ30㎝以下、広がり~平伏する。茎は普通、基部から分枝し、長さの違う毛があり、平伏~直立する。葉は対生、狭い卵形、長さ5.5㎝×幅1.5㎝以下、両面に触るとやや粗く、毛があり基部は葉柄に向かって狭くなり、基部で短く広くなる。頭花は枝先に単生、花序柄は極短~無。頭花(cabezuela スペイン語)の花托は円錐形、パラエがある。総苞片は14~22個、2~3列に並ぶ。外総苞片は約5個、小さく、硬く、楕円形~卵形、先が暗色で有毛。舌状小花は7~15個、雌性、小舌の先は2裂し、黄色又は白色、緑色の線がある。中心小花は65個又はそれ以上つき、両性、花冠は筒形、のど部で広がり、先は5裂、暗紫色、基部は色が薄くなる。雄しべは突き出ず、花冠裂片に互生、葯は黒色。舌状小花の痩果は中心小花の痩果より大きく、倒円錐、ほぼ平滑、3角があり、紫色。中心小花の痩果はやや小さく、扁平、1~2翼がある。花期は6~2月(メキシコ)
 3  Sanvitalia fruticosa Hemsl.
 メキシコ原産。
 4  Sanvitalia ocymoides DC.
 USA(テキサス州)、メキシコ原産。英名はYellow creeping zinnia 。
 茎は平伏~直立、高さ5~10㎝。葉身は卵形~倒披針形~倒卵形、長さ10~35㎜×幅7~16㎜。総苞片は12~20個、ほぼ等形。周辺小花の花冠は長さ1.5~2.5㎜、黄色。中心小花の花冠は暗紫褐色。周辺小花の痩果は長さ4㎜(芒2~3㎜を含め)、はっきりした3面があり、内面にしばしば2~3脈がある。中心小花の痩果は1個の頭花の中でほぼ単一形、± 4角(かど)~扁平、翼は無い。 2n = 32.。花期は夏~晩秋。

 5  Sanvitalia procumbens Lam.  ジャノメギク
 メキシコ、南アメリカ(コスタリカ、グアテマラ)原産。英名はcreeping-zinnia , Mexican creeping-zinnia 。
 1年草。茎は平伏~直立、高さ3~15㎝。葉身は卵形~槍状線形、長さ10~60㎜×幅4~31㎜。総苞片は13~21個、不等形。頭花は直径約1.8㎝。周辺小花の花冠は長さ2~9㎜、黄色~橙黄色。中心小花の花冠は暗紫褐色。周辺小花の痩果は長さ2.5~3.5㎜、芒は長さ1~3㎜、はっきりした3面があり、内面にしばしば2~3脈がある。中心小花の痩果は1個の頭花の中で強い2形性、外側のものは4角(かど)があり、翼が無い、内側のものは± 扁平で、1~2翼がある。2n = 16, 32.。花期は6~11。
品種) 'Cuzco Ideal' , 'Cuzco Ideal Yellow' , 'Danvital4' (PBR) , 'Disanbambi' (PBR) , 'Disanminib' (PBR) , 'Disanimpaz' (PBR) , 'Disanpobin' (PBR) , 'Dvital22' (PBR) , 'Duesango11' (PBR) , 'Duesansugo' , 'Duesantogo' (PBR) , 'Duesantra' (PBR) , 'Duesanyest' (PBR) , 'Golden Sun' , 'Grusanvi 01' , 'Grusanvi 04' (PBR) , 'Grusanvi 05' (PBR) , 'Irish Eyes' , 'Klesp13766' (PBR) , 'Klesp14002' (PBR) , 'Klesp06163' (PBR) , 'Klesp07168' , 'Little Sun' , 'Orange Sprite' , 'Penny Star' , 'Red Fox Sunvy Super Gold' , 'Sa 051271' (PBR) , 'San Comyel' (PBR) , 'Santragoyel' (PBR) , 'San Yel' , 'San Yell08' (PBR) , 'Savz0001' (PBR) , 'Savz0002' (PBR) , 'Sb1 10' (PBR) , Sunbini™ , 'Sunny Super Gold' , 'Superbini' (PBR) , Tsavo Double Gold , 'Vanilla Sprite' , 'Wessateq' , 'Yellow Stripe'

 6  Sanvitalia speciosa hort. サンビタリア・スペシオーサ [誤り]
   Melampodium spp. メランポディウム
   おそらく  Melampodium montanum Benth
 メキシコ原産。英名はcreeping zinnia , Mexican creeping zinnia。
 多年草又は1年草、高さ15~30㎝、這って広がる。葉は対生し、長卵形、濃緑色。頭花は小型、舌状小花、筒状小花ともに黄色。花期は5~11月。最初に売り出された品種は'Aztec Gold'である。
品種) 'Aztec Gold' , 'Baby Suns' , 'Inca' , 'Million Suns' , 'Powerbini' (P), 'Solaris' , 'Solaris Compact' , 'Solaris® Compact Yellow' , 'Solaris® Table' , 'Solaris® Yellow' , 'Solaris Compact' , 'Solaris® Compact Yellow' , 'Starbini' (P) , 'Sunbini' , Talya Sunny = 'Danvital4' (PBR)

 ※Sanvitalia speciosaは疑うことなく、無効名であるが、19年前に栽培のために導入された元のわからない繊細な多年草に園芸取引で現在使われている名前である。しかし、1年草として栽培され、sanvitaliaに似ており、次々と多数の小さな黄色の頭花をつける。次のような多数の形態学的な特徴がある。二形性の総苞片が2列につき(内側の列は各周辺小花の痩果を囲む)、周辺小花は子房の先の背側につく。準同型の痩果は冠毛が無い。 subtribe Zinniinae中ではこれらはむしろ稀であり、実際にはgenus Melampodium.に属すことを示唆している。この栽培種は疑うことなく、genus Melampodiumの中のsection Rhizomariaに属す。しかしその正体は不確かなままである。どうもこれは M. montanum BENTH.に近いものと思われるが、この種としては珍しい多くの特徴が記録されている。(参考5)
 RHSのplants検索には'Aztec Gold'などの品種がMelampodium montanumとして掲載されている。

 2  その他ハイブリッド
'Sumsan 01' (PBR) , 'Sumsan 02' (PBR)


 参考

1) Taxonomy - GRIN-Global Web v 1.9.9.2
 Coleostephus Cass.
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=10705
2) Sanvitalia angustifolia - ficha informativa - Conabio
  Sanvitalia angustifolia
 http://www.conabio.gob.mx/malezasdemexico/asteraceae/sanvitalia-angustifolia/
  fichas/ficha.htm
3) Jepson eFlora
 Mauranthemum
 http://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=89044
4) Genus Coleostephus Cassini in Europe" (Asteraceae) - Zobodat
 Genus Coleostephus
 https://www.zobodat.at/stable/pdf/PHY_17_3_4_0319-0328.pdf
5)ACTA UNIVERSITATIS AGRICULTURAE ET SILVICULTURAE MENDELIANAE BRUNENSIS
 Volume LX 42 Number 6, 2012
 SANVITALIA SPECIOSA IN THE HORTICULTURAL TRADE:
   UNKNOWN ORIGIN, UNCERTAIN IDENTITY BUT NO SANVITALIA
 https://acta.mendelu.cz/media/pdf/actaun_2012060060339.pdf
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