ロウバイ  蝋梅
[別名] カラウメ
[中国名] 蜡梅 la mei
[英名] wintersweet, Japanese-allspice
[学名] Chimonanthus praecox (L.) Link
ロウバイ科 Calycanthaceae  ロウバイ属
三河の植物観察
ロウバイの蕾
ロウバイの花
ロウバイの花の内側
ロウバイの花の内側2
ロウバイの果実
ロウバイの痩果
ロウバイの熟した果実
ロウバイの幹
ロウバイ
ロウバイ花序
ロウバイ葉
 江戸時代初めに渡来したといわれている。庭や畑によく植えられており、開花が早く、1月から咲き始めるので、花が少ない時期によく目立つ。花は甘い香りがある。
 低木又は小高木、高さ3~13m、落葉ときに落ちずに残る。幹は淡灰褐色、皮目が縦に並ぶ。小枝は灰褐色、若いときに4稜形、類円柱形になり、無毛又はわずかに微軟毛があり、皮目がある。蕾は普通、前年枝の腋につく。芽麟は類円形、覆瓦状、外側に短毛がある。葉柄は長さ0.3~1.8㎝、短毛がある。葉身は卵形~楕円形~広楕円形、卵状楕円形~長楕円状楕円形、ときに長楕円状披針形、長さ5~29㎝、幅2~12㎝、紙質~類革質、下面は脈上にたまに毛状突起が散生する以外は無毛。上面は粗く、ざらつき、二次脈は4~6対、基部は楔形~円形、先は鋭形~尖鋭形、ときに尾状。花は前年枝につき、単生又は双生し、一般に、葉の展開前に咲き、直径1.5~4㎝、甘い芳香がある。花柄は長さ2~8㎜。花被片は15~21個、黄色、内側の花被片が普通、紫赤色になり、長さ0.5~2㎝、幅0.5~1.5㎝。外側の花被片は円形~倒卵形、微軟毛があり、先は切形又は円形。中間の花被片は楕円形~長楕円状楕円形、無毛又はときに縁毛があり、先は円形~鋭形。内側の花被片は円形~長楕円形、無毛、ときに縁毛があり、基部には明瞭な爪部があり、先は円形。雄しべは5~8個、長さ2.5~4㎜。花糸は広く、葯の長さより長く又は等しく、まれに短く、基部は短毛があるか又は無毛。葯は無毛、葯隔は微軟毛があるか又は無毛、先は鋭形。仮雄しべは2~15個、錐形~線状披針形、長さ2~3㎜、短毛がある。心皮は5~15個、基部に微細剛毛がある。花柱は子房の長さの約3倍、基部に短毛がある。偽果はつぼ形~卵状楕円形~倒卵状楕円形、長さ2~6㎝、幅1~2.5㎝、熟すと木質状になり、先はくびれ、9又は10個の付属体が先端につき、付属体は細く披針形になり、毛状突起がある。痩果は3~11個、褐色、楕円形~腎形、長さ15~16.5㎜、幅5~5.6㎜、基部に短毛がある。花期は10~3月。果期は4~11月。2n = 22。
 ソシンロウバイは花が大きく、内側の花被片も黄色。
[花期] 1~3月
[樹高] 2~5m
[生活型] 落葉低木
[生育場所] 庭、公園
[分布] 帰化種 中国原産
[撮影] 西尾市  12.3.7

 ロウバイ属

  Familia :Calycanthaceae - genus Chimonanthus

 低木又は小高木、直立し、落葉又は常緑。小枝は二又、4稜形~類円柱形。冬芽は鱗片が覆瓦状、夏には取れる。葉身は紙質又は類革質、上面はざらつき、又はほぼ平滑。花は腋生、芳香があり、花柄はほぼ無柄~短柄。花被片は多数、黄色~黄白色~白色、ときに紫色の斑紋があり、膜質、外側から内側の大きさや形は変化するが、明瞭な2形ではない。雄しべは5~8個、杯形の花托の上につく。花糸は糸状だが、基部は広く、合着し、普通、微軟毛がある。仮雄しべは少数~多数、微軟毛があり、花托のうえの雄しべの内側につく。心皮は5~15個、分離。胚珠は各心皮に2個、1胚珠は普通、未塾。偽果はつぼ形~長楕円状楕円形~楕円形~長楕円状卵形~腎形。
 世界に6種があり、中国だけにある。

 ロウバイ属の種

 1  Chimonanthus campanulatus R. H. Chang & C. S. Ding
   synonym Chimonanthus campanulatus var. guizhouensis R. H. Chang.
 貴州省、雲南省原産。西南蜡梅 xi nan la mei
 2  Chimonanthus grammatus M. C. Liu
 江西省原産。突托蜡梅 tu tuo la mei tu tuo la mei
 3  Chimonanthus nitens Oliver
 安徽省、福建省、広西チワン族自治区、貴州省、湖北省、湖南省、江蘇省、江西省、陝西省、雲南省、浙江省原産。山蜡梅 shan la mei 。
 4  Chimonanthus praecox (Linnaeus) Link  ロウバイ
 安徽省、福建省、貴州省、河南省、湖北省、湖南省、江蘇省、江西省、陝西省、山東省、四川省、雲南省、浙江省原産。蜡梅 la mei
 低木又は小高木、高さ3~13m、落葉ときに落ちずに残る。幹は淡灰褐色、皮目が縦に並ぶ。小枝は灰褐色、若いときに4稜形、類円柱形になり、無毛又はわずかに微軟毛があり、皮目がある。蕾は普通、前年枝の腋につく。芽麟は類円形、覆瓦状、外側に短毛がある。葉柄は長さ0.3~1.8㎝、短毛がある。葉身は卵形~楕円形~広楕円形、卵状楕円形~長楕円状楕円形、ときに長楕円状披針形、長さ5~29㎝、幅2~12㎝、紙質~類革質、下面は脈上にたまに毛状突起が散生する以外は無毛。上面は粗く、ざらつき、二次脈は4~6対、基部は楔形~円形、先は鋭形~尖鋭形、ときに尾状。花は前年枝につき、単生又は双生し、一般に、葉の展開前に咲き、直径1.5~4㎝、甘い芳香がある。花柄は長さ2~8㎜。花被片は15~21個、黄色、内側の花被片が普通、紫赤色になり、長さ0.5~2㎝、幅0.5~1.5㎝。外側の花被片は円形~倒卵形、微軟毛があり、先は切形又は円形。中間の花被片は楕円形~長楕円状楕円形、無毛又はときに縁毛があり、先は円形~鋭形。内側の花被片は円形~長楕円形、無毛、ときに縁毛があり、基部には明瞭な爪部があり、先は円形。雄しべは5~8個、長さ2.5~4㎜。花糸は広く、葯の長さより長く又は等しく、まれに短く、基部は短毛があるか又は無毛。葯は無毛、葯隔は微軟毛があるか又は無毛、先は鋭形。仮雄しべは2~15個、錐形~線状披針形、長さ2~3㎜、短毛がある。心皮は5~15個、基部に微細剛毛がある。花柱は子房の長さの約3倍、基部に短毛がある。偽果はつぼ形~卵状楕円形~倒卵状楕円形、長さ2~6㎝、幅1~2.5㎝、熟すと木質状になり、先はくびれ、9又は10個の付属体が先端につき、付属体は細く披針形になり、毛状突起がある。痩果は3~11個、褐色、楕円形~腎形、長さ15~16.5㎜、幅5~5.6㎜、基部に短毛がある。花期は10~3月。果期は4~11月。2n = 22。
4-1 Chimonanthus praecox (L.) Link f. concolor (Makino) Makino  ソシンロウバイ
   synonym Chimonanthus praecox (L.) Link f. luteus (Makino) Okuyama
 ロウバイの品種。内側の花被片が赤色を帯びない。
 花もやや大きく、ロウバイより多く栽培されている
4-2 Chimonanthus praecox (L.) Link f. intermedius (Makino) Okuyama  カカバイ
   synonym Chimonanthus praecox (L.) Link var. intermedius Makino
 ロウバイとトウロバイの中間。
4-3 Chimonanthus praecox (L.) Link var. grandiflorus (Lindl.) Makino  トウロウバイ
 花が大きく、内側の花被片が暗赤紫色。
 5  Chimonanthus salicifolius S. Y. Hu
 安徽省、江西省、浙江省原産。柳叶蜡梅 liu ye la mei
 6  Chimonanthus zhejiangensis M. C. Liu
 浙江省原産。浙江蜡梅 zhe jiang la mei s (Lindl.) Makino  トウロウバイ

【類似種】
 1  Calycanthus floridus L. var. floridus ニオイロウバイ(クロバナロウバイ)
 2  Calycanthus floridus L. var. glaucus (Willd.) Torr. et A.Gray アメリカロウバイ(クロバナロウバイ)

 参考

1) Flora of China
 Chimonanthus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=106698

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