オランダセンニチ 和蘭千日
[別名] ハトウガラシ、タマゴボーロ
[中国名] 桂圆菊 gui yuan ju
[英名] Brazilian cress , Para cress , toothache plant , Sichuan buttons , buzz buttons , tingflowers , electric daisy
[学名] Acmella oleracea (L.) R.K.Jansen
Spilanthes acmella var. oleracea (L.) C.B.Clarke
キク科 Asteraceae  オランダセンニチ属
三河の植物観察
オランダセンニチの花
オランダセンニチの花2
オランダセンニチ総苞
オランダセンニチ葉裏
オランダセンニチ茎
オランダセンニチ
オランダセンニチ2
オランダセンニチ葉表
 世界中で栽培され、原産地と考えられていた南アメリカ(ブラジル)でも自生種は見つかっていない。日本には江戸時代に渡来。天保13年(1842年)オランダ・センニチ(セリヤーハン・アルマモクト) 尾張の伊藤圭介が長崎の弟子から送られた種子を植え栽培したと記録されている。葉にはサンショのような香りがある。世界中で香辛料や民間薬用に使われる。頭花の中央が褐色になるものと、黄色一色のキバナオランダセンニチを過去には変種として分類していたが、現在は分けない。
 1年草。茎は傾伏~普通、直立、節から根は出さず、無毛。葉柄は長さ2~6.4㎝、無毛~ごくまばらに軟毛があり、狭い翼がある。葉身は卵形~デルタ形、長さ5~10㎝×幅4~8㎝、普通、両面とも無毛、基部は切形~短い漸線形、縁は歯状、先は短い尖鋭形~普通鋭形。頭花は筒状小花頭花(discoid capitulum )、長さ10.5~23.5㎜×幅11~17㎜。花序柄は長さ3.5~12.5㎝、無毛~ごくまばらの軟毛がある。総苞片は15~18個、3列、草質、全縁~波状縁、まばらに縁毛がある。外総苞片は5、6個、長さ5.8~7.3㎜×幅2.1~2.8㎜、普通、狭い卵形~披針形、又はやや卵形、鋭形。花托は長さ5.3~21.5㎜×幅3.5~8.5㎜。小花は400~600個、花冠は長さ2.7~3.3㎜、黄色、5裂。筒部は長さ0.5~0.7㎜×幅0.2~0.4㎜、裂片は長さ0.3~0.6㎜×幅0.2~0.4㎜。雄しべは長さ1.4~1.7㎜。痩果は長さ2~2.5㎜×幅0.9~1.1㎜、中~密に縁毛があり、真っすぐな尖った毛がある。冠毛は2個、ほぼ等しい剛毛で、長い毛は長さ0.5~1.5㎜、、短い毛は長さ0.3~1.3㎜。花期は4~7月。2n = 52, 60, 78.。
[花期] 4~7月
[草丈] 20~40㎝
[生活型] 1年草
[生育場所] 園芸品種
[分布] 帰化種 北アメリカ、メキシコ、南アメリカ(ベリーズ、コスタリカ、エルサルバドル、ガテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ、ブラジル、コロンビア)原産
[撮影] 西尾市 18.6.29

 オランダセンニチ属

  Family Asteraceae - genus Acmella

 1年草又は多年草。葉は対生、幅の広いロゼット状。頭花は単生又は集散花序に数個、放射状頭花、円盤状又は円板状。総苞は±半球形~卵形。総苞片は1~3列、ほぼ等形又は外側の列は広がり、長く、全縁又は不規則な歯がある。花托は円錐形、パレアは痩果とともに落ち、 ± 舟形、膜質~薄膜質、それぞれ±等しく、小花を抱える。周辺小花はあれば2又は3裂し、様々な色になる。中心小花は花冠が黄色又は橙色4又は5裂する。痩果は縁毛があり、無毛、又はときにコルク質になる。周辺消化の痩果は広卵形又は楕円形、3角(かど)がある。中心小花の痩果は楕円形、強く扁平、冠毛は無く、10本の芒に似た剛毛がある。x = 13.。
 世界に約30種があり、汎熱帯性。


オランダセンニチ属の主な種と園芸品種

 1  Acmella brachyglossa Cass.  ヤリセンニチモドキ
 中央アメリカ、南アメリカ、カリブ海諸島原産。中国名は短舌花金纽扣 duan she hua jin niu kou。台湾に黄kしている。
 1年草、高さ10~30㎝。茎は普通、直立、ときに傾伏、たまに節から根を出し、緑色又は赤色~暗紫色、無毛~軟毛がある。葉柄は長さ5~37㎜、まばら~中程度に軟毛があり、狭い翼がある。葉身は狭卵形~卵形、長さ1.8~10㎝×幅0.8~6㎝、両面とも無毛~まばらに軟毛があり、基部は漸尖形、縁は波状縁~粗い歯状、先は普通、尖鋭形又は鋭形。頭花は放射状頭花、単生、卵形、長さ6.3~13㎜×幅6.5~9.5㎜。花序柄は長さ4~12.8㎝、まばらに軟毛がある。花托は長さ5~11㎜×幅1~2㎜。パレアはわら色又はしばしば早い花の段階では紫赤色を帯び、長さ3.5~4.6㎜×幅0.5~0.9㎜。周辺小花は5~8個、花冠は淡黄色、長さ2~3.1㎜、筒部は0.9~1.5㎜、小舌は長さ0.5~1.7㎜×幅0.5~1.5㎜。中心小花は105~220個、淡色4~5裂、長さ1.5~2.1㎜、筒部は0.4~0.7㎜、のど部は長さ1~1.5㎜、裂片は三角形、長さ0.2~0.4㎜×幅0.2~0.3㎜。痩果は暗褐色~黒色、長さ1.8~2.3㎜、表面は剛毛があり、密に真っすぐに尖った縁毛があり、コルク状の縁ではない。冠毛はほぼ等形の2本の剛毛、、長い毛は長さ0.5~1.1㎜、短い毛は長さ0.3~1㎜、花期は3~10月。

 2  Acmella ciliata (Kunth) Cass.  ヌマツルギクモドキ
 南アメリカ原産。英名は天文草 tian wen cao。英名はfringed pod toothache plant
 多年草、高さ30~80㎝。茎は普通、傾伏~斜上、節から根を出す、緑色~村彩色。葉身は卵形~広卵形、長さ2.3~7.5㎝×幅1~5.9㎝、両面とも無毛~まばらに軟毛があり、基部は普通切形又は心形、縁は小歯状~粗い歯状、先は鋭形。頭花は放射状頭花。単生又は2~3個、頂生又は腋生。花序柄は長さ1~7.4㎝、まばら~中に軟毛がある。総苞片は7~10個、2列。外総苞片は3~5個、狭~広卵形又は亜鉛系、長さ4~6.9㎜×幅1~2.3㎜。内総苞片は3~6個、披針形~卵形~楕円形、長さ2.8~6.1㎜×幅1~2.9㎜。花托は長さ3.8~7.4㎜×幅0.8~1.9㎜。パレアはわら色、長さ3~4.5㎜×幅0.4~0.8㎜。周辺小花は5~10個、花冠は黄橙色、長さ2.5~6.5㎜、筒部は長さ0.9~2㎜、小舌は長さ1.2~4.7㎜×幅1.1~3㎜。中心小花は90~177個、黄橙色、花冠は5裂、長さ1.5~2㎜、筒部はm長さ0.3~0.6㎜、のど部は長さ1~1.5㎜、裂片は三角形、長さ0.2~0.4㎜×幅0.2~0.3㎜。痩果は黒色、長さ1.4~2.2㎜×幅0.5~1㎜、肩は無く、目立つコルク状の縁があり、縁にはまばら~中程度に縁毛がある。冠毛は普通、無く又はときに2個の非常に短いほぼ等しい剛毛があり、剛毛は長さ1㎜より長い。花期は通年。 2n = 78.。

 3  Acmella oleracea (L.) R.K.Jansen  オランダセンニチ
   synonym Spilanthes acmella var. oleracea (L.) C.B.Clarke
 原産地不明。中国名は桂圆菊 gui yuan ju 。英名はBrazilian cress , Para cress , toothache plant , Sichuan buttons , buzz buttons , tingflowers , electric daisy。タマゴボールの名で販売あれていた。
 世界中で栽培され、原産地と考えられていた南アメリカ(ブラジル)でも自生種は見つかっていない。日本には江戸時代に渡来。天保13年(1842年)オランダ・センニチ(セリヤーハン・アルマモクト) 尾張の伊藤圭介が長崎の弟子から送られた種子を植え栽培したと記録されている。葉にはサンショのような香りがあり、辛味がある。世界中で香辛料や民間薬用に使われる。頭花の中央が褐色になるものと、黄色一色のキバナオランダセンニチを過去には変種として分類していたが、現在は分けない。
 1年草。茎は傾伏~普通、直立、節から根は出さず、無毛。葉柄は長さ2~6.4㎝、無毛~ごくまばらに軟毛があり、狭い翼がある。葉身は卵形~デルタ形、長さ5~10㎝×幅4~8㎝、普通、両面とも無毛、基部は切形~短い漸線形、縁は歯状、先は短い尖鋭形~普通鋭形。頭花は筒状小花頭花(discoid capitulum )、長さ10.5~23.5㎜×幅11~17㎜。花序柄は長さ3.5~12.5㎝、無毛~ごくまばらの軟毛がある。総苞片は15~18個、3列、草質、全縁~波状縁、まばらに縁毛がある。外総苞片は5、6個、長さ5.8~7.3㎜×幅2.1~2.8㎜、普通、狭い卵形~披針形、又はやや卵形、鋭形。花托は長さ5.3~21.5㎜×幅3.5~8.5㎜。小花は400~600個、花冠は長さ2.7~3.3㎜、黄色、5裂。筒部は長さ0.5~0.7㎜×幅0.2~0.4㎜、裂片は長さ0.3~0.6㎜×幅0.2~0.4㎜。雄しべは長さ1.4~1.7㎜。痩果は長さ2~2.5㎜×幅0.9~1.1㎜、中~密に縁毛があり、真っすぐな尖った毛がある。冠毛は2個、ほぼ等しい剛毛で、長い毛は長さ0.5~1.5㎜、、短い毛は長さ0.3~1.3㎜。花期は4~7月。2n = 52, 60, 78.。

 4  Acmella oppositifolia (Lam.) R.K.Jansen 
  Acmella repens (Walter) Rich.  ヌマツルギクをsynonymとする見解もあるが、分けるのが一般的。var. oppositifolia とvar. repensとしたり、別種のAcmella repensとする(Flora of North America)。 
4-1 Acmella oppositifolia (Lam.) RK Jansen. var. oppositifolia
   synonym Anthemis oppositifolia Lam.
   synonym Spilanthes oppositifolia (Lam.) D'Arcy
 メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、コスタリカ、パナマ原産。メキシコ(スペイン語)名はk'utumbuy, sajum (maya)。英名はopposite-leaved para cress。アルゼンチン(Rio Mayo area)には最近、導入された。
 多年草。湿った場所に生え、マット状になり、しばしば密に群落をつくる。花は黄色、まれに白色になる。花期、果期とも2~6月。
 多年草、高さ40㎝以下。茎は下部で傾伏、下部の節から不定根を出し、斜上し、無毛~密に毛がある。葉は対生、葉柄は長さ4㎝以下。葉身は普通、卵形、長さ0.8~9.5㎝×幅0.3~3㎝、基部は漸尖~切形、先は普通、鋭形、縁は鋸歯状又は歯状、両面とも無毛又は有毛。頭花は放射状頭花、単生又は枝先に分かれてつく。花序柄は長さ1~4㎝。総苞は半球形、長さ3.5~4㎜×幅5~6㎜。総苞片は6~16個、2列、全体に波状縁又は不規則に歯状、緩く又は密に縁毛がある。外総苞片は狭卵形~広卵形、膜質。内総苞片は広い卵形~倒卵形、草質又は膜質。花托は長さ2.5~4.5㎜のパラエを持つ。周辺小花は5~19個、花冠が黄色、広楕円状舌形、長さ2~7.5㎜、3歯がある。中心小花は花冠が筒形、長さ1.5~2.8㎜、5裂し、黄色。痩果は無毛~密に縁毛があり、長さ1~2㎜×幅0.4~1㎜。冠毛は無く、1~3個の不等形の縁がある。

4-2 Acmella repens (Walter) Rich. ex Pers.  ヌマツルギク
   synonym Spilanthes americana (L. f.) Hieron. var. repens (Walter) A.H. Moore
Acmella repens (Walter) Rich. ex Pers.
   synonym Acmella oppositifolia (Lam.) R.K.Jansen var. repens (Walter) R.K.Jansen 
 1975年に日本で初めて福岡市内で野生化が確認された。繁殖力が強く、主に関東以西の水田などに野生化している。茎は平伏~稲などに絡みついて立ち上がり、長さ20~80㎝、肉質、円柱形、土に触れたところから不定根を出す。切断された茎から栄養繁殖し、水田雑草とされている。葉は濃緑色、上面にわずかに光沢がある。頭花は葉腋に単生、直径2.5~3㎝、黄色。舌状小花は黄色。中心小花は橙黄色。花序柄は長い。普通、頭花中央の中心小花が高く盛り上がる。花期は9~11月。日本で増えているものは種子ができない。

 USA(メキシコにも少しある)原産。英名はopposite Leaf spotflower , oppositeleaf spotflower
 多年草、湿った場所(川の土手、池の縁、湿った溝など水のたまる場所)[又は乾いた場所]に生える。茎は這って平伏し、土に触ると根を出す。ときに水に浮いた茎は水中に根を出す。茎は緑色~帯赤色、毛がある。葉は対生、葉柄は長さ3~40+㎜。葉身は卵形~槍状卵形、有毛、約長さ20~40(~100)㎜×幅10~35㎜、縁は歯状~小歯状又は全縁。頭花は頂生、単生。花序柄は長い。花托は円錐形~半球形。周辺小花は5~20個、黄色。中心小花は25~100個、黄色。痩果は黒色、長さ1~2.5㎜、縁毛は有又は無、毛先は真っすぐ。冠毛は無く又は1~2(~3)本の剛毛。2n=52。花期は7~11月。


 5  Acmella paniculata (Wall. ex DC.) R.K.Jansen  センニチモドキ
 中国、台湾、インド、ネパール、スリランカ、ラオス、マレーシア、タイ、ミャンマー、ベトナム、インドネシア、フィリピン原産。中国名は金钮扣 jin niu kou
 1年草。高さ30㎝以下又はそれ以上。茎は枝分かれし、直立又は斜上、、まれに節から根を出す。葉柄は長さ1~2㎝。葉身は卵形~卵状披針形、長さ2~4㎝×幅1~2.5腺と、3脈があり、基部は楔形、縁は全縁又は粗い鋸歯、先は鋭形。頭花は筒状小花頭花(discoid capitulum )、単生、長生又は腋生、長さ 8.4~12.5㎜× 幅6.9~10㎜。花序柄は長さ2.5~16㎝、まばらに軟毛がある。総苞片は9~12個、2列、卵状披針形、長さ約6㎜、草質、無毛。花托は長さ 5~8㎜×幅1.1~3 ㎜、先は尖鋭形。小花は90~200個、花冠は筒状、小さく4又は5裂。痩果は倒卵形、3角(かど)があり、長さ約3㎜、縁はざらつき、先はわずかに落ち込む。冠毛は2個、ほぼ等しい、剛毛、長い毛は長さ0.5~1.1㎜、短い毛は長さ0.4~0.9㎜、花期は4~11月。2n = 26。

 6  Acmella uliginosa (Sw.) Cass.  ヒメセンニチモドキ
 アフリカ、アメリカ、アジアの熱帯に分布。香港や台湾に帰化している。中国名は沼生金纽扣 zhao sheng jin niu kou 。
 1年草、高さ10~30(~50)㎝。茎は1本又は基部から数本。直立又は斜上、たまに傾伏、緑色~紫色、無毛~軟毛がある。葉柄は長さ0.5~1.5㎝、まばら~中程度に軟毛があり、翼は無く又は狭い翼がある。葉身は披針形~狭卵形~卵形、長さ1.3~5㎝×幅0.3~2.5㎝、両面とも無毛~まばらに軟毛があり、基部は漸尖形~楔形、縁は波状~歯状、まばらに縁毛があり、先は鋭形~尖鋭形。頭花は放射状頭花、単生又は2~3個、頂生、卵形、長さ5~8㎜×幅4~6㎜。花序柄は長さ1.2~3㎝、まばらに軟毛がある。花托は長さ3~6㎜×幅0.5~1㎜。パラエはわら色、開花初期にときに紫色を帯び、 長さ2.5~3.5㎜×幅約0.5㎜。周辺小花は4~7個、花冠は黄色~橙黄色、長さ1.5~3.5㎜、筒部は長さ0.5~1.5㎜、小舌は3歯があり、長さ1~2㎜×幅0.5~1.5㎜。中心小花は68~148個、黄色~橙黄色、4数性、花冠は長さ1~1.6㎜、筒部は長さ0.2~0.5㎜、のど部は長さ0.7~1.2㎜、裂片は三角形、長さ0.2~0.3㎜×幅約0.2㎜。痩果は黒色、長さ1.2~1.8㎜、中~密に縁毛があり、先が真っすぐな毛がある。冠毛は2本のほぼ等形又は不等形の剛毛、長い毛は長さ0.2~0.7㎜、短い毛は長さ0.1~0.5㎜。花期は通年。2n = 52


 参考

1) GRIN
 Acmella.
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=104
2) Flora of China
  Acmella
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=100279
3)Acmella repens - Species Page - APA: Alabama Plant Atlas
 Acmella repens
 http://floraofalabama.org/Plant.aspx?id=498
4)Flora Argentina | Especies |
  Acmella oppositifolia (Lam.) R.K. Jansen
 http://www.floraargentina.edu.ar/detalleespecie.asp?forma=&variedad=&subespecie=&especie
  =oppositifolia&espcod=455&genero=Acmella&autor=168&deDonde=4
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