オオフタバムグラ 大双葉葎

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Flora of Mikawa

アカネ科 Rubiaceae オオフタバムグラ属

別 名 オニフタバムグラ
中国名 山东丰花草 shan dong feng hua cao
英 名 poorjoe , rough buttonweed , common buttonweed
学 名 Hexasepalum teres (Walter) J.H.Kirkbr.
 synonym Diodella teres (Walter) Small
 synonym Diodia teres Walte
オオフタバムグラの花
オオフタバムグラの花
オオフタバムグラの托葉
オオフタバムグラの果実
オオフタバムグラの葉の鋸歯
オオフタバムグラの茎
オオフタバムグラの根
オオフタバムグラ
オオフタバムグラの葉表
オオフタバムグラの葉裏
オオフタバムグラの分果
花 期 7~9月
高 さ 10~50㎝
生活型 1年草
生育場所 道端、海岸などの砂地、乾燥した場所
分 布 帰化種  北アメリカ原産
撮 影 幸田町 06.9.24
1920年代に東京で最初に見つかり、現在では広く帰化している。
 多年草、高さ10~50㎝、直径1m未満。茎は直立又は傾伏、下部で分岐して、這うように広がり、先は直立又は斜上し、やや扁平~わずかに4稜形、微直軟毛がある[及び/又は直軟毛があるか無毛になる]。葉は対生し、無柄、乾くと紙質、線状披針形、長さ[8~]20~40㎜×幅 [1~]3~5[~7] ㎜、両面がザラつき、基部は鈍形[~円形~類心形]、縁は弱く[~強く]外巻きして、軟毛、ザラつき、又は縁毛があり、先は鋭形~尖鋭形、2次脈は明瞭。托葉鞘は切形、長さ1~2.5㎜、面は微直軟毛があるか無毛になり、上部の縁に5~9本の長さ1~7㎜の剛毛がある。花は腋に1[~3]個又は節に1[~6]個つく。苞は減じる。萼は微直軟毛があるか無毛になり、子房部分は倒卵形、長さ0.5~0.8㎜、拡大部は深裂し、裂片は披針形、長さ約1㎜、微直軟毛があるか無毛。花冠はピンク色[~淡紫色~青色]、直径約5㎜、漏斗形、外側は小剛毛~無毛、筒部は長さ[1.5~]4[~7]㎜、内側は無毛になる。先が4裂し、裂片は楕円状長円形、長さ0.5~2㎜。柱頭は2球が接した頭状。果実は倒卵形、長さ[1.5~]3~3.5㎜、紙質~骨質、剛毛~小剛毛があり、2個の分果に分かれ、各分果は内面にY形の溝をもつ。種子は長さ約2.5㎜、乾くと黄褐色、縦に1本の溝がある。花期と果期は(7)8~9月。
 類似種のメリケンムグラ Diodia virginiana L. (Virginia buttonweed) は花が白色で白色の長毛があり、葉は縁に毛があり、托葉は合着して、刺状になる。熱帯アメリカ原産のナガバハリフタバムグラ Spermacoce assurgens Ruiz et Pav. = Borreria laevis auct. non (Lam.) Griseb.(woodland false buttonweed) は、花が4月頃咲き、淡紅色で、葉は紫色を帯びることが多く、葉の長さがやや短く、托葉は鞘状で剛毛がある。

オオフタバムグラ属(Hexasepalum)

  family Rubiaceae - genus Hexasepalum Bart. ex DC (Type:H. angustifolium Bartl. ex DC.)

 亜低木又低木、多年草、まれに1年草、又はときに肉質。茎は円筒形又は4稜形、直立又は傾伏 し、ときに這い、不規則に分枝し、密なマットを作る。葉は線形、卵形、楕円形、まれにわずかに多肉多汁。托葉の鞘は3~12本の長線毛をもつ。花序は腋生、花枝に5~25個つき、花が1~10個つく。苞は葉状。花は無柄。花托筒は倒卵形。萼は4~6裂、裂片は等長又はほぼ等長。花冠は漏斗形又は高杯形、白色、ライラック色、又はピンク色、外面は無毛、内面は筒の基部近くに数珠状の輪をもつ。雄しべは突き出し、花冠裂片よりわずかに短い。花粉粒は11~20個、多環溝孔型、類扁球形~倒後球形(oblatespheroidal)、花粉粒長軸[polar axis (P)]は49.1~100.6 μm、赤道直径(equatorial diameter)は56.4~120 μm、ECA/P = 0.28~0.5、溝孔粒の内口(endoaperture)は endocingulumを作り、2個の上部表層突起(supratectal elements)をもつ。円錐形の刺は長さ1~8μm、顆粒は1μmいか、不規則に分布する。柱頭は2裂、各列片は球形。蜜腺のある花盤は全縁又は2裂。果実は分離果(schizocarpic)、ほぼ球形又は倒卵形、H. angustifoliumやH. vaginaleでは側面が扁平。分果は側面に3~5個の竜骨があり、H. domingenseでは平滑、腹面は2個の窪みがあり、窪みは中線の両側にあり、 H. angustifoliumではほとんどわからない。種子は平凸面形、長円形~倒卵形。胚は先が曲がり、例外のH. angustifoliumや H. vaginaleは胚が真っすぐ。
 世界に約14種があり、アメリカ(南、中央、北)、アフリカに分布する。

 2012年にCabana FaderらがDiodellaとHexasepalumが同属であることを発見した。HexasepalumはDiodellaより古く、Diodellaの中の16種がHexasepalumに移動された。
 2014年にKirkbrideがDiodia teres(Diodella teres)をHexasepalumに移動する必要があるとし、2016年にブラジルからも報告が出されている。

オオフタバムグラ属の種

1 Hexasepalum teres (Walter) J.H.Kirkbr.r オオフタバムグラ 大双葉葎
  basionym Diodia teres Walte
  synonym Borreria shandongensis F. Z. Li & X. D. Chen
  synonym Diodella teres (Walter) Small
 北アメリカ、熱帯メリカ原産。英名はpoorjoe , rough buttonweed , common buttonweed , buttonweed , poor-joe , rough buttonweed 。中国名は山东丰花草 shan dong feng hua cao 。別名はオニフタバムグラ。
 多年草、高さ10~50㎝、直径1m未満。茎は直立又は傾伏、下部で分岐して、這うように広がり、先は直立又は斜上し、やや扁平~わずかに4稜形、微直軟毛がある[及び/又は直軟毛があるか無毛になる]。葉は対生し、無柄、乾くと紙質、線状披針形、長さ [8~]20~40㎜×幅 [1~]3~5[~7] ㎜、両面がザラつき、基部は鈍形[~円形~類心形]、縁は弱く[~強く]外巻きして、軟毛、ザラつき、又は縁毛があり、先は鋭形~尖鋭形、2次脈は明瞭。托葉鞘は切形、長さ1~2.5㎜、面は微直軟毛があるか無毛になり、上部の縁に5~9本の長さ1~7㎜の剛毛がある。花は腋に1[~3]個又は節に1[~6]個つく。苞は減じる。萼は微直軟毛があるか無毛になり、子房部分は倒卵形、長さ0.5~0.8㎜、拡大部は深裂し、裂片は披針形、長さ約1㎜、微直軟毛があるか無毛。花冠はピンク色[~淡紫色~青色]、直径約5㎜、漏斗形、外側は小剛毛~無毛、筒部は長さ[1.5~]4[~7]㎜、内側は無毛になる。先が4裂し、裂片は楕円状長円形、長さ0.5~2㎜。柱頭は2球が接した頭状。果実は倒卵形、長さ[1.5~]3~3.5㎜、紙質~骨質、剛毛~小剛毛があり、2個の分果に分かれ、各分果は内面にY形の溝をもつ。種子は長さ約2.5㎜、乾くと黄褐色、縦に1本の溝がある。花期と果期は(7)8~9月。

ディオディア属(狭義のオオフタバムグラ属)[Diodia]

  family Plantaginaceae - genus Diodia

 1年草又は多年草、直立又はほとんど傾伏~平伏。茎はしばしば4稜形。葉は対生、又はときに、腋生のシュートが減り輪生に見え、葉柄はほぼ無又は無次回。葉身は線形~卵形。托葉は基部が茎に統合し、線毛に分裂する。花はほとんどが小さく、異形ではなく、腋生で小さく束生し、又はアメリカ種のグループでは頂生の穂状花序又は頭状花序につく。萼筒は楕円形、卵形、又は倒円錐形、萼片は2~4個(まれに5~6個)、ときに小さな歯を付属し、±宿存する。花冠筒部は±漏斗形、無毛又はのど部に毛があり、花冠裂片は4(まれに5~6)個、敷石状。雄しべは4(まれに5~6)本、突き出る。花糸はのど部につく。子房は2(まれに3~4)室。胚珠は各室に1個、隔壁の中間につく。花柱は糸状、突き出る。柱頭は2裂又はほぼ頭状。果実は2(まれに3~4)個、非裂開の小乾果(cocci)。種子は長円形、背が凸面、腹に縦の溝があり、まれに、横溝があり、subgenus (Pleiaulax Verdc.)では明白に丸い突出部がある 。
 世界に約18種があり、アメリカ、アフリカに分布する。英名はbuttonweed 。

ディオディア属(狭義のオオフタバムグラ属)の主な種

1 Diodia teres Walter オオフタバムグラ ⇒Hexasepalum teres (Walter) J.H.Kirkbr.

  synonym Diodella teres (Walter) Small
 
2 Diodia virginiana Linnaeus  メリケンムグラ
  synonym Hexasepalum virginiana H. vaginale
 中央アメリカ、北アメリカ原産。英名はVirginia buttonweed。中国名は双角草 shuang jiao cao 。日本や中国などに帰化。
 多年草、平伏~弱く斜上、高さ60㎝以下、茎は4稜形、角(かど)に後ろ向きの直軟毛又は微直軟毛がある。葉は葉柄がある。葉柄は長さ約3㎜。葉身は乾くと、紙質、楕円状披針形~倒披針形、長さ20~32㎜×幅4~8㎜、両面とも無毛になり、基部は楔形でときに斜め、先は鋭形、2次脈は4~5対。托葉鞘は切形~円形、長さ2~3㎜、無毛、長さ1~4㎜の剛毛がある。花は腋に1個又はときに2~3個、節に2個、ときに4~6個つき、苞は減じる。咢は絨毛~直軟毛があり、子房部分は倒円錐形、長さ約1㎜、咢片は狭三角状披針形、長さ[2~]5~7[~10]㎜、しばしば、各花で不等長。花冠は白色、内側と外側は無毛。花冠筒部は長さ5.5~6㎜、花冠裂片は三角形、長さ4~5[~6]㎜、ときに内側に軟毛がある。 果実はコルク質、楕円形、長さ6~9㎜×幅4~6㎜、分離した8うねがあり、直軟~絨毛があるか、無毛になり、普通、分果に分かれない。種子は長さ5~6㎜×幅2~3㎜、網状。花期と果期は8~9月。

広義のオオフタバムグラ属(Diodia)

  family Plantaginaceae - genus Diodia

 草本[ときに小低木]、1年生又は多年性、刺は無い。束晶(raphide)がある。葉は対生又はときに、広がらない茎腋に葉が束生し、輪生に見え、葉柄は無又は短、ダニ室はない。托葉は宿存し、葉柄間で葉柄に融合する。葉鞘は切形~円形、しばしば膜質、剛毛がある。花序は腋生及びときに、頂生、団散花序(glomerule)又は頭状花序、少数~数個の花がつき、苞が有又は無。花は無柄、両性、単一形。萼の拡大部は深く2又は4裂する。裂片はときに、対の中で不等長。花冠は白色、ピンク色、又は淡紫色、漏斗形又は高杯形、内側は様々に無柄又は軟毛がある。花冠裂片は4個、蕾では敷石状。雄しべは4個、花冠ののど部につき、突き出る。花糸発達する。葯は背着。子房は2室、胚珠は各室1個、中軸で隔壁の中間につく。柱頭は2個、頭状~線形、突き出る。果実は分離果又は非裂開、楕円形~倒卵形、紙質~軟骨質~骨質、又はコルク質、咢の拡大部は色存する。分果は2個、非裂開、種子が1個、楕円形~平凸面形。種子は楕円状長円形、中型、しばしば内側に溝があり、凸面、胚乳は角(つの)質、胚は真っすぐ、子葉は広く、幼根は子房下生。
 世界に約50種があり、暖温帯と熱帯のアメリカ、アフリカに分布する。(Flora of China)

参考

1) Flora of China
 Diodia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=110271
2) )Plants of the World Online | Kew Science
 Diodia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:60014714-3
 Hexasepalum
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:34707-1
3)Systematic Botany (2016), 41(2): pp. 408-422
 Synopsis of Hexasepalum (Rubiaceae),  
 the Priority Name for Diodella and a New Species from Brazil
https://www.researchgate.net/profile/Roberto_Salas4/publication/305718478_Synopsis_
 of_Hexasepalum_Rubiaceae_the_Priority_Name_for_Diodella_and_a_New_Species_from
 _Brazil/links/579f895108aece1c72156578/Synopsis-of-Hexasepalum
 -Rubiaceae-the-Priority-Name-for-Diodella-and-a-New-Species-from-Brazil.pdf?origin
 =publication_detail
4)GRIN
 Diodia
http://www.tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=3745
5)Journal of Botanical Research of Institute of Texas 8: 17-18.
 Kirkbride, J. H. Jr. 2014. Hexasepalum teres (Rubiaceae), a new combination.
https://archive.org/details/biostor-249244/mode/2up