オオバナソケイはモクセイ科ソケイ属の園芸種。芳香があり、世界で広く栽培されている。ソケイ(コモンジャスミン)の品種として分類されていたこともあり、ソケイとも呼ばれることがある。
　低木、攀縁性、長さ2～4m。小枝は円柱形又は角(かど)があり、溝がある。葉は対生、羽状深裂又は羽状複葉、小葉が5～9個(2～4対)。葉柄は長さ0.5～4㎝。小葉の葉身は卵形～狭卵形（頂小葉は普通、狭菱形）、長さ0.7～3.8㎝×幅0.5～1.5㎝、基部はくさび形又は鈍く、先は鋭形、尖鋭形、又は鈍形、ときに微突形。集散花序は頂生又は腋生、花が2～9個つく。苞は線形、長さ2～3㎜。花柄は長さ0.5～2.5㎝、集散花序の中央の花柄は明瞭に短い。萼は無毛、萼片は錐状線形、長さ(3～)5～10㎜。花冠は白色(ときに筒部の外側が赤色を帯びる)、高杯形(salverform)、筒部は長さ1.3～2.5㎝、花冠裂片はしばしば5個、長円形、長さ1.3～2.2㎝。果実は見られない(Flora of China)。花期は8～10月。2n=26。
品種)　'De Grasse' , 'Flora Plena' , 'Makalanga'
　ソケイ（コモンジャスミン）Jasminum officinaleは花期が5～8月。花序がほぼ散形花序状、花冠裂片が長さ6～12㎜×幅3～8㎜。
　これに対しオオバナソケイJasminum grandiflorumは花期が8～10月。花序の中央の花柄が側部の花柄より明瞭に短く、花冠裂片が長さ13～22㎜×幅8～14㎜と大きい。
　ハゴロモジャスミンJasminum polyanthumは強い芳香があり、鉢植えでよく栽培されている。花序が総状花序又は円錐花序で花が多数つく。