オニウシノケグサ  鬼牛の毛草
[中国名] 苇状羊茅 wei zhuang yang mao
[英名] tall fescue, reed fescue
[学名] Festuca arundinacea Schreb.
Festuca elatior L. subsp. arundinacea (Schreb.) Celak.
イネ科 Poaceae  ウシノケグサ属
三河の植物観察
オニウシノケグサ花序
オニウシノケグサ小穂
オニウシノケグサ小花
オニウシノケグサ未熟な果実
オニウシノケグサ完熟して乾いた果実
オニウシノケグサ
オニウシノケグサの葉耳
オニウシノケグサの葯
オニウシノケグサの葉表
オニウシノケグサの葉裏
 戦後緑化用に輸入され、帰化したものであり、オニウシノケグサは全国的にどこでも見られ、ヒロハウシノケグサは北海道など北日本に多いともいわれている。三河地域では両方とも見られ、外観ではほとんど識別できない。オニウシノケグサは英語ではtall fescue といい、大型になり、大型のものが群生している場合はオニウシノケグサであることが多い。オニウシノケグサは2亜種に分けられ、西アジア、ヨーロッパに分布する subsp. orientalis は芒が長さ0.7~2.5(5)㎜と長く、subsp. arundinacea は芒がほとんどない。
 根茎はほとんどなく、茎は直立して叢生し、無毛。葉は平ら又はゆるく巻き、長さ25~7㎝、幅4~10㎜の線形。葉舌は膜質で0.5~1㎜。葉耳の縁に短毛があるが、縁の短毛は確認できないことも多い。花茎の無い若い葉を確認すると解りやすい。茎頂に長さ15~35㎝の円錐花序を伸ばし、多数の小穂をつける。花序の枝は短枝と長枝が対になってつき、短枝には3~数個、長枝には数個~20個の小穂がつく。小穂はわずかに紫色を帯び、長さ8~16㎜の楕円形~長楕円形で、3~8個の小花からなり、03~2(5)㎜の芒がつく。葯は長さ3~4㎜。第1苞穎は長さ3~6㎜、第2苞穎4~9㎜、護穎(外穎)6~12㎜。右の写真は第1苞頴の長さ4.8㎜、第2苞頴の長さ6.1㎜、芒の長さ2㎜の標準的な長さのもの。果実は長さ3~4㎜、乾くと腹面が窪み、頭部に毛がある。2n=28,42,72
 ヒロハウシノケグサとオニウシノケグサの交配種も輸入され、中間型のものも存在し、判別が難しい。ヒロハウシノケグサは全体に小型で、小穂の芒が普通なく、葉耳に縁毛がなく、第1苞穎の長さ2.5~4㎜、第2苞穎3.5~5㎜である。第1苞頴の長さが3㎜未満、第2苞頴が4㎜未満のものがあればヒロハウシノケグサであり、第1苞頴が4㎜を超え、第2苞頴が5㎜を超えるものがあればオニウシノケグサである。
 オオウシノケグサは葉の幅が狭く、普通、内巻きになって1㎜以下の糸状、平らになっても3㎜以下である。
[花期] 6~8月
[草丈] 80~200㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 道端、草地
[分布] 帰化種 西・中央アジア、ヨーロッパ、北アフリカ原産
[撮影] 幸田町  09.5.28
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