オケラ  朮
[別名] ウケラ(古名)
[英名] southern tsangshu
[学名] Atractylodes japonica Koidz. ex Kitam.
Atractylodes lancea (Thunb.) DC. 広義Atractylis lyrata var. ternata (Kom.) Koidz
Atractylodes ovata var. tenera (Koidz.) Kom.
キク科 Asteraceae  オケラ属
三河の植物観察
オケラの花
オケラのピンクの花
オケラの蕾
オケラの総苞
オケラの痩果
オケラの痩果2
オケラの葉2
オケラ
オケラ葉
オケラ痩果と冠毛
 学名に混乱があり、Atractylodes ovataをオオバナオケラとしていることがよくある。オオバナオケラはAtractylodes macrocephalaである。Atractylodes ovataは Atractylodes lancea と同義語とされている。日本のオケラはAtractylodes japonicaとされていたがAtractylodes ovata var. ternata と同義語である。Flora of ChinaやGRINでは広義にとらえ、Atractylodes lancea(ホソバオケラの学名)にAtractylodes japonicaを含めている。
 短い根茎があり、漢方薬として利用される。茎は細く、木のように堅くなる。葉は互生し、下部の葉は長さ8~11㎝、3~5裂し、縁には刺状の鋸歯がある。根生葉は花時には枯れてない。葉は秋の終りに黄色くなって落ちる。雌雄異株。頭花は直径約2㎝、筒状花だけからなり、やや紅色を帯びた白色、まれにピンク色もある。雄株は雄花、雌株は両性花であり、花冠の先は5裂する。総苞は長さ10~12㎜の鐘形。総苞片は7~8列。魚の骨のような特徴ある形をした総苞外片が、2列に総苞を包む。総苞外片を苞葉と解説している図鑑もある(2列の総苞外片は外苞葉 outer bract と内苞葉 inner bractといい、その内側に総苞があり、総苞片が多数ある )。痩果は長さ5~6㎜の円柱形、白毛が密生し、冠毛がある。冠毛は枝分かれして羽毛状、帯褐色、基部が合着し、長さ8~9㎜。
 ホソバオケラ Atractylodes lancea (Thunb.) DCは中国原産であり、江戸時代に渡来し、栽培されている。中国名は苍术(cang shu)という。根茎は塊状、葉幅が狭く、上部で枝分かれしない。茎は単一か束生、枝分かれしないか又は上部で数個に枝分かれする。葉身は長さ8~12㎝、幅5~8㎝。葉柄は長さ0.5~8㎝。総苞は幅1~1.5㎝。花冠は帯白色~帯黄色。痩果は倒卵形、長さ約5㎜、白毛がある。冠毛は褐色~汚白色、長さ7~9㎜。
 オオバナオケラ Atractylodes macrocephala Koidz.
は中国原産、中国名は白术( bai shu)。中部の茎葉は長さ4.5~7㎝、幅1.5~2㎝。葉柄は長さ3~6㎝。総苞は幅3~4㎝。花冠は紫赤色、長さ約1.7㎝。痩果は倒円錐形、長さ約7.5㎜、白毛がある。冠毛は汚白色、長さ約1.7㎝。
[花期] 9~10月
[草丈] 30~80㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 日当たりの良い山野
[分布] 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア
[撮影] 新城市  15.9.28
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