ニセシラゲガヤ 偽白毛茅

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Flora of Mikawa

イネ科  Poaceae シラゲガヤ属

英 名 german velvetgrass , creeping softgrass
学 名 Holcus molis L.
ニセシラゲガヤ花序
ニセシラゲガヤ小穂
ニセシラゲガヤの葉舌
ニセシラゲガヤの小花
ニセシラゲガヤの果実
ニセシラゲガヤ
ニセシラゲガヤ葉先
ニセシラゲガヤ葉
ニセシラゲガヤ節
ニセシラゲガヤ小穂
ニセシラゲガヤ根茎
花 期 6~8月
高 さ 30~80㎝
生活型 多年草
生育場所 畑地、草地、道端、林縁
分 布 帰化種  ヨーロッパ、アフリカ、アジア(トルコ)原産
撮 影 幡豆町  11.6.29
シラゲガヤに似ているが、やや毛が少なく、芒が見える。
 長く伸びる走出枝がある。茎は斜上~直立し、節間は通常無毛、節に白毛が密生する。葉は長さ3~15㎝、幅4~9㎜、質がやや薄く、シラゲガヤよりやや毛が少ない。葉舌は長さ2~3㎜、膜質。 花序は長さ5~12㎝の円錐形。小穂は長さ4~5mmの惰円形、2小花からなる。苞頴は紫色がかった渋色、背にわずかに毛があり、竜骨や脈に短毛がある。第1小花は無梗、両性、無芒。第2小花は有梗、雄性又は不稔、基部に毛があり、梗にも毛がある。第2小花の護頴は長さ2~3㎜で、長さ3~5㎜の芒が背面にある。果実は熟しても護頴に包まれ、長さ約1㎜の倒卵形。
 果実が稔るものが非常に少なかったが、その中に、芒のある第2小花に果実が稔っているものを数個確認した。第2小花は雄性又は不稔とされているものである。2n=28,35,42,49。
 シラゲガヤは走出枝がなく、全体にビロード状の毛が多い。第2小花の芒が長さ約1㎜で、反曲し、梗が無毛。